文学座の「アラビアンナイト」観てきました。 | ケイジのB

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50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 文学座の「アラビアンナイト」観てきました。

 5月4日から6日迄はファミリーディという事でお子さん連れの家族が多かったです。今回、この期間でしか見れなかったので、行ってきましたが、ちょっと違和感?!を感じてしまいました。
 文学座としてのコンセプトとして、「家族で過ごす時間の中に「観劇」という選択肢を加えてみては。親子で劇場に足を運んでの観劇体験は、きっと素晴らしい思い出となるでしょう。世界中で戦争が続く現代、「憎しみからは何も生まれない、愛によってしか未来は紡げない」という本作のテーマを、アトリエという臨場感抜群の空間で体感して下さい。大人にはファンタジーとして、子供にはリアリティとして、誰も見たことのない、新しい千夜一夜の世界へご案内します。」という事なのですが、僕も基本的には賛成なのですが、6歳以下の子供にはちょっと難しい演出だったような気がします。私の隣の子供はすぐに飽きてしまって、椅子にちゃんと座っていられなかったし(4回も蹴られた(笑))、お人形に首をちょん切るところで泣く子供がいたり、お肉に見立てて枕を投げるシーンとか、「まくら、まくら」と言っていました。大人の童話として大人が観て楽しめる芝居になっていたので、たぶん小学4~5年生以上なら、まだ分かるかとは思いましたが、幼児には2時間半もの間、分からない芝居を見せられるのはどうなのかなぁ?!と思ってしまいました。僕の個人的な意見ですが、幼児にも、大人にも中途半端にならないように考えて頂けたら嬉しいかなぁ。
 《あらすじ》
 国中から慕われていた王、シャハリヤールは最愛の妻に裏切られたことをきっかけに毎夜若い娘を妻に迎えては翌朝処刑するという蛮行を繰り返していた。 その王様に仕えていた大臣の娘シャハラザードは一計を案じ、自ら王様の妻となることを申し出て宮殿に向かう。その夜、今生の別れにと妹のディーナザードを寝室に呼び寄せる。夜明け前、姉に言われていた通り、最後の願いを口にする。「お姉さま、もしお疲れじゃなかったら、お姉さまの世にもまれな、素敵なお話をお聞かせください。明日はどうなるかわからぬ身の上ゆえ」 王様の許可を得ると、シャハラザードは世にも不思議な物語を語り始める。聞き手はディーナザード。そして王様。シャハラザードの巧みな話術によって語られる物語に王様は心惹かれ、明日また話を聞くためにと処刑を延期する。そして千日もの間、夜毎ひとつずつ語られるお話。しかしその物語の泉も枯れようとしていた。シャハラザードの運命は。そして王国に奇跡は起きるのか…。