『掟』観てきました。 | ケイジのB

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50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 トラッシュマスターズの『掟』観てきました。

やっぱりトラッシュマスターズは、面白いなぁ‼️
地方の町は高齢者が多いから色々な意味で財政が苦しい。新しい市長が汚職の前市長を押さえて当選し、町のために改革を行うが、昔からの議員の派閥等で思うように改革が進まない。
今の日本で何処にでもあるような話である。若い市長はあくまでも、議会での議論を通して町を改革して行こうとするが、そこに思いのずれが生じる。
 この芝居の中でよく出てきた言葉が、「子供の喧嘩」「筋を通す」「感情論でなく理性で」「根回しはしない」「市民にとって何が大切」等です。
 町を良くしようとする議会での議論が、主観的な意見で前に進まず本質より、相手が気に食わないとか、年上の人を敬る気持ちがないとか、だけを主張してまるで子供の喧嘩を想像させる議論が芝居上で繰り広げられているさまを観ると、今の政治に対してと同じ気持ちになってしまう。本当なら、町を良くするなら、こうした方が良いに決まっているのに、見栄とか、欲とかそんな事で、その案は廃案になってしまう。そんな事って、本当にバカバカしいことだと思う。
 民主主義の人の話を聞くということは、自分の都合の良いことを聞くことだけでなく、例えば町を良くするのであれば、町のことを第一に考えて、町が良くなる意見に耳を傾けることが良いに決まっているのに、自分の名誉とか、利益とか欲とか、いろいろなものが邪魔をしてそれが出来ない。本当に集団と言うのは不思議なものであり、困ったものである。しかし人間は、その中で生きていかなくてはいかないのであれば、ただ自己を押し通すだけでなくその中でどう上手く事をなして行くかの術を学ばなくてはならないと思う。それが本来の政治であって、お金を集めてバラなくことでは無いと、この芝居を観て感じました。
 『概要』
 TRASHMASTERS vol.39 『掟』 作・演出 中津留章仁
2024/2/15 Thu — 2/25 Sun
@下北沢駅前劇場[全14回公演]
第34回下北沢演劇祭参加作品
作・演出 中津留章仁 
出演
森下庸之
倉貫匡弘
小崎実希子
天川義輝
[以上 TRASHMASTERS]
小杉勇二 [劇団民藝]
山本龍二 [劇団 青年座]
葛西和雄 [青年劇場]
斉藤深雪 [劇団 俳優座]
藤川三郎 [文学座]
清水伸 [ふくふくや]