『一月の声に喜びを刻め』観てきました。 | ケイジのB

ケイジのB

50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 「一月の声に歓びを刻め」観てきました。3つの話のオムニバスですが、根本のところで繋がっているので、一つの作品を見ているような感覚で観れると思います。とても叙情的で映像がきれいな印象ですが、物語はそれに反してとても重い話でした。

 被害者?!でありながら逆に罪の意識に押しつぶられて生きている人たち。でもそれを救うのもまた人である。良いことも悪いことも、この一瞬に意味があり人との関わりの中でこそ前向きに生きることができる喜びがある事を、この映画は教えてくれました。この映画に救われた人は沢山いるのではないかと思いました。
 1話のお節を並べるシーンを上からとっているシーンの美しさと、3話の前田さんの台詞の中に心の奥底を表す台詞が多々あって、それを絞り出すように、吐き出すように言うシーンが好きでした。
 『概要』
 北海道・洞爺湖、伊豆諸島の八丈島、大阪・堂島の3つの島を舞台に、『幼な子われらに生まれ』の三島有紀子監督自身が47年間向き合い続けた「ある事件」をモチーフに⾃主映画からスタートさせたオリジナル企画。れいこ役を『もっと超越した所へ。』の前田敦子、マキ役を『劇場版 SPEC〜天〜』のカルーセル麻紀、誠役を『Zアイランド』の哀川翔が演じるほか、坂東龍汰、片岡礼子、宇野祥平、原田龍二、とよた真帆らが出演する。
 《ストーリー》
 北海道の洞爺湖で一人暮らしするマキ。正月に家族が集まり、マキが作ったおせち料理を囲むが、かつて次女れいこを亡くしたマキには喪失の雰囲気が漂っていた。⼋丈島に暮らす誠はかつて交通事故で妻を亡くしており、妊娠した娘の海が5年ぶりに帰省する。結婚さえ知らなかった誠は離婚届を発⾒してしまう。れいこは元恋人の葬儀に参列するために大阪の堂島を訪れる。レンタル彼氏をしている男、トト・モレッティに声をかけられ、過去のトラウマから誰にも触れることができなかったれいこは、自分を変えるため、男と一晩過ごすことを決意する。