『ネズミ狩り』観てきました。 | ケイジのB

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50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 チャリT企画の「ネズミ狩り」2024年版 観てきました。 芝居を見に行った時の折り込みチラシを見て、面白そうと思って観に行って来ました。


 結論から言うと、ちょっとがっかり、と言うか、物足りなかったと言うか、、、、。こんなにきれいにまとめて終わらせなくても、と思いました。

 蕎麦屋の店主が、昔やんちゃしてなかなか社会に受け入れてもらえなかった過去があるので、自分の店で、受刑者を受け入れて更生させる事を信念としていたが、不良の喧嘩に巻き込まれて刺されて死んでしまう。この事件の犯人の裁判で死刑を要求されているが、実際は、犯人とのぶおがもみ合いナイフを奪い取った時に止めに入った店主を仲間と思いのぶおが店主をメッタ刺しにして殺してしまう。その後、そのナイフで犯人がのぶおを刺して殺してしまうが、警察で刑が軽くなるからと言って、噓の自供をする。それを知る姉のナツキと痴漢にあって電車に乗れなくなってしまい、犯人(犯罪)に対して極端に嫌悪感をあらわにする妹フユコ。そして昔(13歳の時に)凶悪犯罪(首を切断して殺した)を犯した犯人が、少年院?刑務所?から出てきてこの街に暮らしているという話を週刊誌の記者から聞く。基本こういう話で物語が進んでいくのですが、そこで、姉と妹が死刑か、更正か、で言い争いになるシーンがあります。この時の両者の言い分が、両方に納得する部分があって、頭で分かっていても感情的には無理なことも分かるし、そう簡単に線引きすることもできない事も良く分かるのですが。。。。その後、それと並行して、この街に「あの少年(凶悪犯人)」がいるらしい、と言う噂が広まり、結局その店で働いていた事が分かり、その子はその店をやめてしまう。と言う話なのですが、あれだけ、姉と、妹の死刑か、更正かのバトルがありながら、結局世間?や噂などの圧力によって、結果的に犯罪者の更正に手を貸す事が出来なかった姉が、最後に生まれてくる子供の名前にその子の名前を付けるところで終わるのですが、ああ、ここで終わるのか?!と思いました。これは僕の主観ですが、確かに難しい問題ですが、お芝居なので、極端にどちらかに振り切った結果でも良かったのではないかと思いました。それが一つの問題提起になるのであれば。と感じました。後、それぞれの結果にはそれぞれの原因が必ずあるはずで、その結果だけで判断してしまう事はその先の未来も閉ざしてしまう事のあそれがあるという事も感じました。

『概要』

 死刑か? 更生か?

実在の凶悪少年犯罪をモデルにしたブラック・コメディ

SNS・スマホ時代 2024年版として13年ぶりのリニューアル再演!

《ストーリー》

 舞台は老舗そば屋・南海亭。1年前に店主が少年犯罪に巻き込まれて殺害され、今は娘のナツキが店を切り盛りしている。店主を殺した少年の裁判が進んでいて、周囲は極刑を望んでいるが、ナツキはそれに反対していた。というのも、店主は生前、元犯罪少年の更生支援に取り組んでおり、ナツキはその父の意志を受け継ぎたいという思いがあったからだった。そんな折、かつて世間を震撼させた凶悪殺人事件の加害少年が南海亭の従業員として働いているという噂が流れはじめ、街中でその「犯人」捜しが始まる。