ご覧いただきどうもありがとうございます。
お盆の3連チャン、最後の記事になります。
もう少しだけお付き合い下さいね。
記事のタイトルを見てあきれて笑っておられる方もいらっしゃると思います。
ほんとはヒュッテに泊まって周回したかったのですがコロナ対策の人数制限で予約できず、
独標から下山後も「ひょっとしてキャンセル出てないかな?」なんて電話したのですが一杯。
仕方なく一本釣りピストンを繰り返すことにしましたがなぜ3日目に日帰り周回することにしたかは以下の本文の中で…
前日に三股登山口から蝶ヶ岳・蝶槍までピストンしてから一度温泉まで降りてまた駐車場へ戻りました。
晩酌の前に防虫ネットを取り付けます。
SA・PAや道の駅ではエンジンをかけてエアコンをつけることもありますが登山口の駐車場では皆さんとても静かにされているのでなかなかそれはできないですよね。
下の画像は助手席側後部座席のドアの内側です。
窓ガラスを1/3下げたところを網戸の生地でふさいでいます。
あらかじめ生地をカットしてほつれないように周囲をテープで処理したものを用意しておいてそれを数カ所養生テープでペタペタとドアに貼ってます。窓ガラスの開閉には支障ないようにしています。
標高1260mですので後部座席左右だけで十分です。
しかしかなり改善の余地があるので今後どうしようか検討中。
こんなことしてるの、むちゃ楽しいですね。^^
さてこの日は三股⇔常念岳ピストンの計画です。
登山口にあったコースマップ(下の画像)では往復11時間の表示。
しかし手持ちの「山と高原地図」では12時間30分になっていました。
それに駐車場⇔登山口の20分×2を加えなければなりません。
単純なピストンだけで合計13時間ほどの長丁場? うへー
それに休憩時間を加えて、おまけに3日目ということで疲れもあるし…
こりゃ夜中スタートだな、ということで午前2:39に駐車場のゲートを出発。
02:53 登山口であらかじめ記入済みの登山届を提出。
ポストになにか貼り紙がしてあります。
常念岳山頂直下の分岐まで行かなくても手前で常念小屋へショートカットできるトラバースルートが整備されたとのこと。
山頂に行かず小屋方面に向かわれる方には便利になったということなんですね。でもあとで実際に分岐点で標識を見ましたが上級者向けと書いてありましたのでエスケープルートとしてはシビアみたいです。
さて02:57 分岐を右折。 常念岳まで7.1km。
真っ暗な中をヘッデン頼りに慎重に進んでいきます。
蝶ヶ岳側の整備された木の階段とは大違いのワイルドな道です。
04:39
04:52
徐々に空が明るくなってきて鳥のさえずりも聞こえてくるようになりました。
05:23 バンバン抜かされていきます。
何時から登り始めたんですか?なんて質問されないよう祈ってました。(笑)
この岩、なんですか?
真ん中に大理石のような白い石がサンドイッチのハムのように挟まっています。
前日の蝶ヶ岳の登山道の途中のまめうち平にあった標識にも堀金村の表記がありました。
調べてみたらこんなことらしいです。 堀金村-Wikipedia
07:06 登山口から4時間13分、突然人工物が。
アルミ製の梯子です。
今までの道中の雰囲気とのギャップが面白かったです。
梯子を登って振り向くと安曇野市街の景色が広がっていました。
樹林帯を抜けて尾根に出たみたいです。
前方はこんな感じ。 岩場です。
白や黄色のペンキでルートが示されていますが薄く消えかかっているところも多数。
これ、下りは間違いそうだなぁ。
視界の悪い日は手探り状態になりそうです。
足を高く上げられずとても歩きにくいです。
途中で気づきましたがここ最近ウェストが少し細くなってズボンがずり落ちかけていました。
これでは太ももを高く上げられないはずです。
前常念岳直下の石室に到着。 中は覗きませんでした。
08:41 前常念岳到着。 登山口から5時間48分経過してます。
山と高原地図のCTは6時間なので登りが苦手な私としてはまずまず。
どこかで「安曇野市から見えるきれいな三角形の常念は前常念岳」と書いてあるのを読んだので「お~い」と手を振ってみました。
すぐ下の石室に人がいるので恥ずかしくて声は出しませんでしたが。^^
しばらく歩くと常念乗越と常念小屋が右下に見えてきました。
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トリミングして赤い屋根の常念小屋をアップ。
スマホですみません。
横通岳からの縦走路も見えてますね。
以前一ノ沢からあそこまでは登ってきたのですが小雨がパラつきだして常念岳山頂までの標高差あと400mがとても遠く思われ「やーめた!」と降りてしまったというやや敗北感を伴う思い出があります。
今日はやっとリベンジができそうです。
視線を南へ振ると雲に隠れた穂高連峰が。
今日もいいお天気には違いないのですが前日は最高の天気だったんですね。
左端に前日登った蝶槍が見えます。
登山ポストに貼り紙してあった常念小屋へのショートカットの分岐です。
上級者向けと書いてあります。
常念岳山頂方向に進みます。
歩きにくい大きな岩が連続しています。
この姿になってくれていると私にもわかりやすいですね。(^^ゞ
山頂方面を見上げます。 もうちょっとですね。
ちょっとトリミング。
10:01 常念小屋からの登山道に合流。
山頂直下まで来ました。
10:17 常念岳山頂。
前常念からのCT1時間に対して1時間38分かかってしまいました。
徐々に疲れが出てきたようです。
穂高、上高地方面。
蝶槍・蝶ヶ岳への縦走路。
さぁ、ここからどうしようかな…
計画では三股までピストンで引き返す事になってますがあの岩場を戻るのはもう嫌だな~なんて気分です。
常念乗越から一ノ沢へ降りてタクシーで三股まで戻るか、それとも目の前の縦走路を降りていって蝶ヶ岳~三股の周回コースを取るか。
しかし周回コースのCTってあとどんだけ~?
えぇ~っと、山と高原地図を広げてチェック。
蝶槍まで3時間20分、蝶ヶ岳ヒュッテまで50分、ラスト下り三股登山口まで3時間、合計7時間10分+駐車場まで20分です。
すでに7時間半近く歩いてきましたけど、あと同じだけ歩く感じです。でもこの先は下りだから苦手な登りよりはマシか。
前日に蝶槍から常念岳を見上げた圧迫感はありません。今日は標高差200mを見下ろしてますから。
今何時? そうねだいたいねーって…
日没までには三股に戻れるでしょう。
10:37 蝶ヶ岳への周回コースへGO
安達太良山の乳首のような蝶槍がずっと向こうで待っててくれてます。
ちょっと登り。
ここまでの岩場の下りで抜いた数人に抜き返されました。
登りは苦手です。 極端にペースが落ちます。
やっと登りきったと思ったら、なんですかこの景色は
蝶槍はどこ?
ダウン&アップ 画像では伝わりませんね。。。
ムチャしんどいです。 また数人に抜かれました。
一人の小学生を除いて全員がテン泊装備でした。
皆さん健脚…っていうか、化けモノですかー!
2592ピークって? そんなもん聞いてないぞー!
誰だ、常念でここから先は下りだなんて言ったのは!
(いやいや、ちゃんと地図に載ってます)
池塘です。ここが鞍部かな?もうアップダウンはないのかな?
こまかいのがもう一回ありましたよ。 勘弁してほしいです。
さぁ最後の登りです。 まさか偽ピークじゃないでしょうね。
着いた。。。13:49
結果はCTより少し早い3時間12分。
下りで貯金、登りで借金。
うれしいような、そうでもないような気持ちです。
穂高連峰は奥ゆかしくも雲の中。
前日は大サービスだったんですね。\(^o^)/
蝶ヶ岳ヒュッテ方面にブラブラ帰ります。
持ってきた2.4Lの水とゼリー状飲料2個は蝶槍の手前で無くなってました。
ヒュッテで調達しなければ。 あー、コーラが飲みたいな!
14:39 CTぴったりの50分で蝶ヶ岳ヒュッテ到着。
ヒュッテ周辺ではマスク装着。
お目当てのコーラとポカリを。どちらも500円。
ビールなんて全く飲みたいと思わなかったのが不思議。
15:01 蝶ヶ岳ヒュッテをあとにします。
二日間楽しかったです。
今度は泊まらせて下さい。
穂高もさようなら。 また会う日まで。
常念&前常念もありがとう。
この日は槍ヶ岳が見えなかったのがちょっと残念でした。
お盆3連チャン、これが最後の下りです。
(ほんとは4日目に爺ヶ岳に登るつもりでしたがそんな気持ちは消滅していました)
下りは得意とは言いませんが苦手ではありません。
しかし実はここからが辛かった!
足の裏が痛いです。もひとつ上の登山靴を履いてくればよかったかな。
それとつま先と親指・小指の外側も痛いです。
以前に呑気オヤジさんに紐の結び方を教えてもらって随分改善したと思ってましたがまだまだですね。足首側をもう少し強く結べば良かったのでしょうか?
歩いていて痛くてときどき足が止まりましたよ。大きな筋肉はもう少し余力があったと思いますが。
気がつくとひとり言でボヤキが出ていました。(笑)
この道は整備された木の階段が続きます。
かなり急なところもあります。 転び落ちないように慎重に。
17:48 ゴジラの木、これだけ撮っておこうかなと。
ここまでただひたすら足の裏の痛みに耐えて歩いてました。
18:22 やっと三股の登山口に到着。
この区間のCT3時間に対して3時間21分かかりました。 前日は2時間半でした。
この翌日に常念~蝶ヶ岳の周回コースを歩く予定とおっしゃる男性が登山口の下見に来られていたのでお話しながら駐車場まで戻りました。
翌日のお天気もよかったはずですが槍・穂がきれいに見えたことを祈ります。
18:40 駐車場に帰還。
総行動時間16時間01分でした。
この日の足跡。
距離は大したことないですが累計高度2200mは驚きです。
まるで剱岳早月尾根じゃないですか。(笑)
あそこの日帰りが夢なんですが登りのスピードアップが課題ですね。
今の実力だと18時間くらいかかりそうなのでとても挑戦できません。
もう残された時間はあまりありません。
この日の夜はあまり動く気もせず、安曇野市内の道の駅で車中泊しました。
翌朝、気になっていた 臼井吉見文学館 の前でパチリ。
開館は9時からでしたので待てずに帰路につきました。
朝日で少し赤く染まった常念岳です。
たしかに安曇野市内からその威厳のある姿を眺めることができました。
安曇野市民の皆様、登らせていただきありがとうございます。
お盆の北アルプス3連登シリーズ、これで終わりです。
最後までお付き合いいただきどうもありがとうございました。