スキーの師匠のもえぎのさんと火打山に登った翌日、
もえぎのさんは単身赴任の勤務地に戻られるとのことなので私一人でもう一座登ることにしました。
どの山に登るかの選択肢はいくつかありました。
このあたりの山は頸城三山(妙高山・火打山・焼山)、北信五岳(妙高山・斑尾山・黒姫山・戸隠山・飯縄山)以外にも百名山の高妻山と雨飾山など有名どころは全て登っています。
どうしようかなと思いましたがやはり盟主妙高山かなと。
2017年9月に初めて登ってから2回目となります。
前夜に上信越道沿いの道の駅で車中泊して翌8月2日の朝、目が覚めたら4:48でした。
目覚まし時計をセットするのを忘れていました。
速攻で顔を洗い隣に駐めているもえぎのさんを起こさないようさっとエンジンかけてすぐスタート。
妙高山の登山口のある燕温泉に向かいます。
いいお天気です。 この日に新潟を含む北陸地方は梅雨明け宣言がされたようです。
5:40に駐車場到着。
細長い駐車場の一番手前に最後の数台分しかスペースは空いていませんでした。
6:10 準備して温泉街のほうに歩いていきます。
登山者用駐車場の一番奥のトイレの前にある地図です。
見辛いと思いますがすみません。(スマホだと拡大できるのかな?)
前回は赤色の主コースを時計回りに歩きました。
登り:妙高縦走線 下り:麻平・長助線 です。
でもそのときは私以外の人は全員オレンジ色の北地獄谷沿いの通称「湯道」と言われるルートに向かっていました。
なぜ皆んな「主ルート」を通らないのかな?とかなり不思議でいつか湯道を通りたいなと思っていたんです。
で、この日は湯道を行くぞ!と。
登山者用駐車場を抜けて燕温泉の温泉街に入っていきます。
黄金の湯と河原の湯という二つの無料の野天風呂があるそうです。
その他、旅館の前に足湯も一か所ありました。
こじんまりした温泉街を抜けて黄金の湯のほうに左折。
ここが登山口のようです。
6:18でした。行動開始が少なくとも1時間は遅いですね。ここ最近たるんでますね!
黄金の湯です。
興味はありますが下山後に駐車場からここまでまた登ってくるにはちと遠いです。
しばらく燕温泉スキー場跡の舗装路を登っていきます。
このパターンは要注意です。疲れないようにしないと。
(荒島岳の勝原スキー場跡みたいにね^^)
正面に妙高山が見えます。 遠いような近いような。
人出は普通。
6:58 赤倉温泉の源泉の管理小屋に到着。
パイプから出ているのは温泉かと思ったら冷たかったです。
飲んでないのでどんな水なのかはわかりません。
そのまま進むと、おー! 二段の滝。 上が称名滝 称明滝、下が光明滝とのこと。
(称名滝は立山でした)
これは湯道を登らないと見えない景色ですね。
前回麻平経由では見えなかったです。 麻平経由の道は画像の滝の右奥側かな。
途中、崖のトラバース道がありました。肩幅くらいの狭い道です。
ちゃんと注意して歩いていれば大丈夫ですが落ちたら終わりです。かなりの高度感です。
それに道が微妙に崖下側に傾斜しています。 怖くてなるべく下を見ないように歩きました。
もう二段の滝も見たし、帰りはこの道に戻ってくるのはやめようと思いましたヨ。(^^ゞ
北地獄谷の滝の上部です。
何気なく渡りましたが渡らずにそのまま右岸を行く道が有ったのかどうか覚えていません。
しかしここで滑ったら天国へのウォータースライダーですね。
沢の左岸を行きます。
でも標識は有るものの何か違和感が… ここは湯道では無いような?
前回は麻平経由で登ってきて沢の左岸から右岸へ渡渉して湯道分岐に出合っています。
その前回ルートのほうに進んでいるような気がします。
さっき滝の上部で渡渉しなくてもよかったみたいです。
スマホで前回どこを通っていたか確認しようとしましたが沢のどっちを通っていたかはスマホのGPSの精度ではさっぱり不明。
まぁいいいかとそのまま進むと行き止まり。
行き止まりの手前に赤いリボンとペンキ。 この道、何か見覚えがあるような?
うむむ… ここを渡ると湯道分岐でした。 前回渡渉した場所じゃないですか。(^^ゞ
湯道分岐 7:47
寄り道しましたが無事に正規のルートに戻ったことになります。
前を歩く緑のザックのお父さんがベテランの方で少しお話させていただきました。
お父さんに聞いた話 :
①本来の登山道は赤いルート。湯道は赤倉温泉の源泉の関係者が管理道路として作った道。そこを今は一般登山者も通っている。
②崖のトラバース道は昔はもっと危なかった。
③北地獄谷のルートはわかりにくい。大雨で毎年ルートが変わっている。
とのことでした。
以前に登った岩木山もわかりにくかったです。
沢に沿って踏み跡をたどって歩いていると新沼謙治似の若者に「そこは登山道じゃないですから。せっかく咲く花も咲かなくなってしまいますから。」と控えめに注意されたことが今でも思い出されます。
胸突八丁と名付けられている急登箇所です。
8:58 天狗堂
画像左下から赤倉観光リゾートスキー場方面からの道が合流してきます。
アカカンはわりと好きなスキー場です。冬に何度も滑っています。
帰りにそっちへ降りていくのも楽しそうですが今年はコロナでサマーシーズンのゴンドラ営業が休止とのこと。時間も足らないし車の回収の問題もありますのでこのルートはまたいつか。
夏の登山、冬のスキー、冬山登山、バックカントリー…
妙高エリアはいろいろ楽しめる魅力が満載ですね。 特に冬は楽しそう…
いつかこの先の世界に少しだけ足を踏み入れたい気も。
しかし…
以前にアカカン最上部に掲げられていた妙高警察の幟です。
ここから先のバックカントリーエリアに入ろうとする人への警告文です。
これを見て身の程をわきまえないとな、と思うのでありました。
この先の世界を楽しむことができるのはうっち~さんレベルの達人の皆さんだけです。
7合目通過。
8合目の風穴。
蛇が出てきたら嫌なので手は入れませんでした。(笑)
鎖場の手前のロープ。
そろそろ核心部です。
(個人的には崖のトラバースのほうが怖かったけど ^^)
10:17 鎖場直下。 二人ほど順番待ち。
もうちょっとで山頂ですね。 溶岩です。
妙高山のあの特徴ある"THE火山"な姿、
自分は今、その山頂直下にへばりついているんだなと。^^
11:00ちょうどに南峰に到着。
ここが標高2,454mの妙高山南峰です。
南峰から北峰方面を見ています。
ザックをデポして北峰2,446mへ進みます。 約5分。
北峰には三角点と山頂標識があります。
ガスが上がってきていたので周囲の展望はありませんでした。
最初に書きましたがスタートが遅すぎますね。 初心に戻らねば。
北峰から火打山方面に縦走できます。
その途中で長助分岐を右に進めば麻平・長助線で燕温泉まで下山できます。
前回はそのルートで降りましたがそのときは大雨のあとで道が無くなっていてかなりややこしかったです。
藪漕ぎしたり沢を歩きながら「このまま降りたらやばい」と思って壁をよじ登ったら登山道に出たり。
なかなかスリリングでした。 もちろんGPSで自分なりにある程度の見当はつけての行動ですが。
この日は以前の台風19号で登山道が崩壊したとのことで麻平・長助線は通行止めになっていました。
南峰に戻って少し昼寝。
12:00頃に下山開始しました。
13:40 湯道分岐。
下山方向からは案内板が全く見えませんので要注意。
画像左下の赤いペンキの矢印が渡渉箇所。
湯道から分かれて麻平方面への道を下ります。
(というか、最初は登りです。^^)
前回はここを逆方向から登って(下って)きました。
そのときはなんとも思いませんでしたが今回はなかなかワイルドで面白く感じました。
この道は一人旅です。
歩きながら思ったことは新しい登山マナーについて。
最近の私の大雑把な印象ですが年寄りと若い人はまだまだ意識が足りないような気がしています。
道を譲るとき、譲られるときのちょっとした気持ちを静かにスマートに表す方法など。
歩いていると赤倉温泉の源泉の管理施設が見えました。
この日の登りはあそこを通ってきたんですね。
頭の中が3Dでつながりました。
この景色を見ることができたのはこの日の大きな収穫。 かなり嬉しいです。^^
14:40 麻平分岐。 振り向いて撮っています。
前回はロープが張られていて立入禁止になっている右側からの道を降りてきました。
15:03 吊り橋が見えてきました。 妙仙橋です。
この道をそのまま降りていけば燕温泉です。
いい一日でした。 充実感を得られました。 湯道ピストンよりよかったです。
この日の足跡です。
前回と今回、私が妙高山に付けた足跡です。
いつか火打山方面と赤倉方面にも足跡を伸ばしたいですね。
駐車場に着いて何気なくおでこを触ったら… 熱い?
37.5℃以上ありそうな気がするほど熱いです。
日焼け止めクリームを塗らなかったので火照っているのかな?
それとも軽い熱中症?
まさかコロナじゃないですよね?
燕温泉で日帰り入浴させていただく予定でしたが検温で引っかかる可能性がありそうなので中止。
クーラーボックスに入れていた1kgの板氷がうまい具合に融けていたのでそれとタオルで身体を拭きました。
余った冷水を頭からかけてチョー気持ちいいです!
下着から全部着替えてサッパリしましたよ。
駐車場の端なので周囲の目を気にする必要もなく。 (笑)
そのあとカフェインの錠剤を飲んでノンストップで金沢へ。
19時帰宅。 体温計で測ったら35.9℃の平熱でした。ほっとしました。
ついでに体重を測ったら65を切ってました。
二日間の山行中キャラメル数個で歩いた成果です。
コロナ太りでMAX70.4までいっていたので嬉しいです。
でも今はおかげさまで67まで戻っていますよ。(笑)