9月22日(日) 新潟焼山に登ってきました。
現在も噴煙を上げている活火山です。
3年前から山頂の1km以内が立入禁止になっていましたが
昨年11月に糸魚川側からの登山道のみ規制解除されましたので
いつか行かねばと思っていました。
そしてもう一つ、大きな理由が…
下の地図には頸城三山と北信五岳が載っていますが、先月に戸隠に登ってからは
この地図の中の山で焼山が唯一登っていない最後の山となっていました。
これはもう台風が来ていようが行くしかないですよね。 (^^ゞ
(車のマークは第二ゲートの駐車場の位置です)
9月21日(土) 午前中少し仕事して夕方に金沢出発。 北陸道を北上。
糸魚川ICで降りて県道270号線を南下。 林道焼山線に入ります。
19:08 第一ゲート通過。
三連休なので連休最後の月曜日の17:00まで開放されています。
私の体力だと普通の土日では日曜の17:00にここまで戻ってこれるかどうか不安です。
そういうわけで三連休を狙っていました。
ゲート閉鎖時刻の制約なくマイペースで登れます。
19:17 第2ゲートに到着。 予想通り誰もいません。
ゲート左側に数台の駐車スペースと仮設トイレがあります。
後続車の駐車スペースを考慮しつつもなるべくフラットなところに駐車。
持ってきた酒とツマミで晩酌。
なんと@@ 携帯の電波がばっちり! おかげで退屈せずにすみました。
目覚まし時計を翌日曜日の1:00にセットしていつの間にか眠ってしまいました…
翌日曜日 1:43 装備を整えて出発。 ゲートを元気に跨ぎます。
このときは跨げました。(笑)
真っ暗な工事用道路をとぼとぼ1時間近く歩きました。
2:32 正規の登山口に到着。
シェルターがあります。
シェルターの中には机とパンフレットと貸出用のヘルメットなどが置いてありました。
私はヘルメット持参してきました。 ここで小休止。
歩くと暑くなってきていたので半袖になりました。
シェルターを抜けると突然心細い登山道になります。
きれいに晴れた夜空でした。 満天の輝く星々の中にオリオン座が鎮座しています。
コンデジの手持ち撮影ではこれが限界でした。
ベルトの二等星の三つ星がなんとか写ってくれました。
葉っぱの落ちる音でも熊かと思ってビビってしまいますね。(^^ゞ
風穴だそうです。 側に看板がありました。
手袋を外して手を入れてみようかなと思いましたが
蛇がいると怖いのでやめておきました。
3:26 展望台だそうです。
肉眼だと焼山のシルエットがはっきりと見えましたよ。
手作りの案内板。 何ヶ所かにありました。 ありがとうございます。
4:40 大曲通過。
ここから先は暗いと危険です。 谷を渡っていくようです。
5:01 空が明るくなってきました。
この登山道は焼山の西側に回り込んで行くのでご来光は期待できず。
核心部ではないですけどヘルメットはかぶっていたほうがいいですね。
何度も木の枝にゴッツンしました。
谷を越えて向こうに見えている梯子とロープを登るようです。
谷に降りていきます。 画像では伝わりにくいですが急斜面です。
梯子の下まで来ましたよ。
お天気はまずまずです。 長丁場なので水は4L持ってきました。
また谷が。 向こう側にロープが見えます。
谷の底から山頂方向を見上げます。
現在地はここ。
閲覧注意↓
頭のないモグラの亡骸。
一体何者の仕業なのでしょうか。
もう大丈夫
7:34 富士見分岐点
すぐに泊岩
中を覗いてみましたがあまり泊まりたくない感じでした。
山頂が近づいてきたような。
池塘がありました。
サンショウウオがいないか探しましたがいませんでした。
少し道が険しくなってきたような感じです。
ナントカリンドウ?
私のプアな高山植物知識ではアカモノに似てると思ったのですが
ちょっと違う気がして調べたらシラタマノキとのこと。
突然スマホが立て続けに鳴ってビックリ
なんと電波がバッチリじゃないですか。
振り向いてみたら展望が開けていて金山と雨飾山が
家族のLINEが盛り上がっていました。 今日は娘の誕生日だった…
慌てて 「おめでとう」 と送ります。
送った途端に電波が不通になりました。 なにコレ?
山頂エリアが近づいてきました。
傾斜がきついわりにはコザレていて歩きにくいです。
この岩、実際はとても大きいんですよぉ~
ど真ん中を行くようです。 目印のピンクのリボンがありました。
火口湖を見下ろす場所に出ましたが先はまだまだ遠そうです。
手前の三角形の岩に消えかけた赤い矢印が。
見上げると上のほうにロープが見えました。
登ったらこんな景色。
ここから一度下って、そのあと最後の登りみたいです。
9:58 ついに山頂に出ました!
東方面 左の尖った山が火打山 その手前は影火打 右奥は妙高山
南方面 乙見湖の左奥は黒姫山 その右奥が飯縄山、右手前は高妻山
もう十分満足です。 北信五岳と頸城三山をコンプリートした喜びがじわっと…
しかしスタートから8時間15分かかっています。
第二ゲートからのCTは6時間10分。
ちょっとゆっくりしすぎですね。 その分まったくしんどくなかったですけど。
まぁいいか。 山頂標識の方へ進みます。
金属の板に文字をレーザーで切り抜いた小さな標識がありました。
この山のイメージに相応しい気がしました。
さらに進むと三角点がありました。
ダイナミックな景色ですね。
火山性ガスの噴出口のそばまで来ました。
今年の5月に火打山の方から見た焼山です。↓
山頂右下から噴煙が上がっているのが見えます。
現在地は赤い線の先端です。
ちょっとズーム。
どこかで読んだ警告文(笹ヶ峰の登山口だったかな?)に
「地下の空間に落ちることもあるので近づくな」 と書いてあったことを思い出しました。
なんと恐ろしい…
これ以上は近づけません。 それに突然風向きが変わったら慌てないとなりません。
足元の割れ目からもガスが出てました。 手袋を通して地熱を感じます。
30分ほどで山頂ツアー終了。 下山することにします。
地下の空間に落ちるよりもここから滑落したほうがまだマシではないかと思いました。
西向きに降りていきます。 雨飾山って結構かっこいいですね。
正面には白馬岳など後立山連峰。 そのさらに奥には劔・立山が見えているのでしょうか?
左側には槍・穂高も?
肉眼ではイマイチよくわからなかったけどあとで鋭意同定努力してみます。(^^ゞ
さようなら、焼山。 スリル満点でした
おぉ この日初めて人間と出会いました
結局4組の方々とお会いしましたよ。 私だけでなくてよかったです。
11:46 池塘通過。
今は規制解除されていますが一応1km圏内から無事脱出。
(振り向いて撮ってます)
いつもスマホのバッテリーは半分以上残るのに
この日はすでに25%を切っていたので充電します。
谷を越えて…
突然奥田民生の「エンジン」の歌詞が頭の中で響きました。
14:17 大曲通過。
往路では暗くて気づかなかった携帯スポット。
でもソフトバンクはダメでしたよ?
15:13 展望台まで降りてきました。
すでに焼山は雲の中。 早く登ってよかったです。
15:20 風穴。
蛇がいないことを確認して手を入れてみます。(^^ゞ
少し冷たい風が出ていました。
15:30 シェルター通過。 ここ真っ暗な往路ではちと怖かったですよ。
「行きはよいよい帰りは怖い」の逆ですね。
ここからが辛かったです。 腰が痛くなってきました。
16:33 無事に第二ゲートに帰還。 舗装路を歩くのは辛いですね。
靴を履き替えようと前かがみになったときに腰がギクッと
湯治です。
距離20.8km 行動時間14時間50分でした。
山と高原地図のCTは10時間50分。 かなりのんびりですね。(T_T)
累計高度2,063mはノイズが入っていて不正確です。
最近こんなこと多いです。 スマホが古いんでしょうか?
金曜の夜も3時間しか寝ていなかったので完全に寝不足です。
その日のうちに帰宅することはやめて北陸道のSAでぐっすり寝ました。
そして翌9月23日(月・祝)の朝、北アルプスに台風 が近づいてきていました。
劔岳と立山の山頂をかすめて進む雲のスピードの速いこと速いこと
山頂の風速は30m/s超だったようです。
いやぁ、連チャンしなくてよかったよ。
…って、筋肉痛で全く使い物になりませんでしたけど。(笑)