御嶽山剣ヶ峰 2018.10.08 (長野県 3,067m 日本百名山 日本四名山) | ケイの山とスキーの日記  

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 3連休の山の旅もついに最終日になりました。 最後の記事にしばらくお付き合い下さい。m(_ _)m
 
 10月8日、今回の旅の一番の目的である御嶽山の最高峰 「剣ヶ峰」 への登頂を目指します。
 
 
 
 
 御嶽山は毎年冬に継子岳北側斜面のチャオ御岳スノーリゾートにスキーでよく行きます。
 
 最初はスキーだけでしたが、お気に入り山ブロガーさんのおじPさんが御嶽山をよく記事に
 
 されているので一昨年2016年の6月に初めて五の池小屋経由で摩利支天山まで登りました。
 
 多くの犠牲者を出したあの噴火から2年近くが経過していましたが火口エリアはまだ立ち入り規制中。
 
 雨が降り始めた中、剣ヶ峰をカメラの望遠で見て灰色の閉ざされた世界に胸を痛めました。
 
 その後、昨年・今年と毎年雪が少し残る6月に登っていましたが今年9月26日から10月8日正午まで
 
 立ち入り規制が期間限定で解除されるとのことでこの機会に登ることにした次第です。
    
 
 
 
 前日に諏訪湖の近くの守屋山に登っていたので、登山口としてロープウェイが利用できる
 
 長野県側の黒沢口が便利でしたが、下山後に金沢まで帰らなければならないということも考えて
 
 いつもの岐阜県側の濁河温泉の登山口まで回って車中泊。夜中はかなり寒く、寝袋を使用しました。
 
 
 
 
 翌10月8日 5:43 準備を整えてスタート。
 
 途中の仙人橋が川の増水で流されたので最近新しく登山道が付け替えられています。
 
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 駐車場を見下ろします。 予想通り満車です。 このエリアだけで45台駐まっていました。
 
 バイオトイレの前の坂道にも3台縦列駐車しているという飽和状態。
 
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 以前からの遊歩道も利用しながら一部の区間では新たな道が付けられています。
 
 地面が柔らかく歩きやすかったです。
 
 その柔らかさに整備して下さった方々の温かい気持ちを感じました。
 
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 仙人橋の上の方でいつの間にか正規の登山道に合流していました。
 
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 紅葉が綺麗です。
 
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 森林限界を超えてハイマツ帯に。
 
 今年6月にはこのあたりで飛翔中の雷鳥を見ることができました。
 
 雷鳥は飛ぶのが下手とのことですがたしかにそんな感じがしましたよ。^^
 
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 振り向くとすでに雲海の上に出ていました。 青空です。
 
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 9:17 五の池小屋に到着。
 
 新しい登山道で20分ほど余分にかかっているので通常ルートなら3時間15分ほどでしょうか。
 
 ちょっと遅いですけど3連チャンでもうバテバテ状態かな。
 
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 五の池小屋の前はデッキの工事中で通り抜けできませんでした。 戻ります。
 
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 小屋の上の社の方から三ノ池方面へ。
 
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 手頃な岩の上でザックを下ろして小休止。 かなりお疲れモードです。
 
 今から登っていく摩利支天乗越を見上げます。正面の尾根の真ん中あたり。
 
 この時点で剣ヶ峰(左奥)は諦めて摩利支天山(右奥)で勘弁してもらおう…
 
 という気持ちが心の中で40%ほど占めていました。
 
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 すると前を通ったカップルの会話が聞こえてきました。
 
 「摩利支天乗越まで上がらずに三ノ池方面に行けば近いらしい」 と。
 
 ちょっと元気が出てきてザックを担ぎ上げて再出発。グー
 
 
 
 いつ見ても三ノ池は綺麗だなぁ。
 
 この日の "THE ONTAKE BLUE"  は少し濃かったです。 秋に見るのは初めてですけど。
 
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 9:39 まっすぐ行かずに左に進みます。
 
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 初めて通る道。
 
 ここまで来たら初志貫徹。 剣ヶ峰を目指すしかないですよね。
 
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 三ノ池に降りてしまわずにニノ池方面に登り返します。
 
 剣ヶ峰まで100分? 現在時刻 9:47
 
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 入山規制が再び開始されるのは12:00です。
 
 どこにゲートがあるのか、ゲート通過は何時まで許されるのか
 
 はっきりわかっていなかったのですれ違う方々から情報収集。
 
 ゲートはニノ池本館を過ぎて剣ヶ峰に登る尾根に出たところにあるらしいです。
 
 ゲートの締切は11:30頃ではないか?との説が多かったです。
 
 じゃぁ大丈夫、と思って進みます。
 
 
 
 
 
しかし、非常に辛い。。。ショボーン                     
 
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 急登を登り切ると賽の河原のはるか後方に剣ヶ峰が見えました。
 
 10:14 すれ違った男性から 「ゲートは11時で閉められる。今からじゃ間に合わないよ。」 と
 
 告げられました。 ニノ池本館が左に、ニノ池新館が右に見えています。 進むしかありませんね。
 
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 ニノ池本館直下。 かなりの年配男性、ゆっくり確実な足取りで歩いておられます。
 
 かっこいい雰囲気の方でした。         
 
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 ニノ池本館前を通過。 写ってませんが画像左側です。
 
 日本で一番標高の高い高山湖のニノ池、
 
 今は泥の池になってます。 噴火前は綺麗だったんでしょうね。
 
 前方に山頂への尾根道を登る登山者の行列が見えています。
 
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 ゲート下まで来ました。
 
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 「木曽町」 と書かれたヘルメットを被った係員さんがいらっしゃいました。
 
 現在時刻10:40です。
 
 ここから山頂まで往復して12:00に戻ってくるのは楽勝。
 
 しんどいのに焦るんじゃなかったよ。
 
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 列の後尾について山頂を目指しましたが…
 
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写真渋滞です。                                      

 

私は山頂標識の横で記念撮影するつもりはありませんでしたので       

 

下山者の列が途切れるたびにサッサと抜いていきました。            

 

多分200人くらい抜いたと思います。                         

 
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 11:04 剣ヶ峰の山頂に到着。 左は社務所?
 
 噴石が当たったのでしょう、首のない像がなんとも言えず生々しかったです。
 
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 山頂はあまり広くありませんでした。
 
 30人くらいの人で混雑していました。
 
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 「ピースサインは不謹慎かも…」
 

 なんてつぶやきながら皆さん記念撮影。

 
 
 
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 4年前の噴火口は左下のほうですが隠れていて見えませんでした。
 
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 昨年2017年11月に御嶽山の南西側の小秀山から撮った噴火口を載せておきます。
 
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 北側には乗鞍岳。 その右に槍ヶ岳と雲に隠れた穂高連峰。
 
 左の円錐形のきれいな山は笠ヶ岳でしょうか。
 
 立山がなんとなく見えているような?
 
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 この日、お気に入り山ブロガーのえいいちさんが白山に登られていて
 
 御嶽山がよく見えたと書かれていましたが、白山はこちらからはよくわかりませんでした。
 
 
 
 規制解除の最終日とあって、NHKと書かれたヘリが長い間ずっと旋回していました。
 
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 御嶽頂上山荘、痛々しい。
 
 頂上付近の山小屋の今後の整備については関係する自治体で協議中とのことです。
 
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 11:20 下山開始。 列の最後尾が見えます。
 
 何時にゲートを締め切ったんでしょうね。 
 
 全員記念撮影すれば12:00までにゲートまで降りることができない人も?
 
 このあとどうなったのかは知りません。
 
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 帰りに新設されたシェルター3基をパチリ。
 
 この近くに慰霊碑があったらしいのですが気づかず。 m(_ _)m
 
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 このシェルター、奥側から溶岩が流れ込んでくるのでは?なんて思いましたが
 
 御嶽山でこの場所より高いところはすぐ上の剣ヶ峰山頂だけです。
 
 ここに溶岩が流れてくるより前に、この場所はすでに吹き飛んでいるのかな?
 
 
 
 11:33 ゲートまで戻ってきました。
 
 係の人に何時にゲートを閉めたのか聞いたところ、やはり11時だったそうです。
 
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 12時から規制再開と発表されていましたので11時にここを閉めることは妥当ではあると思います。
 
 でも、はっきりと11時に閉めるとは発表されていなかったように思います。
 
 係の人に詰め寄って文句を言っている方が数人いらっしゃいました。
 
 少し後味が悪いような気もします。 来年また期間限定の規制解除がされるのであれば
 
 ぜひそのあたりの説明は改善してほしいと思います。 皆さん全国から来られているのですから。
 
 
 
 
 
 ニノ池本館は建て替え工事中。 (通過後に振り向いて撮っています)
 
 ヘリが物資を繰り返し運んでいました。
 
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賽の河原を見下ろすところまで戻ってきました。                

 

急斜面のガレ場に気をつけて降りていきます。                

 
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 賽の河原を突っ切って白竜避難小屋へ。 登山道マップです。
 
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 再び三ノ池方面に降りていくのも面白くないかなぁ?
 
 もう時間制限もないのでゆっくり摩利支天乗越まで登ってみようかと。
 
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 摩利支天乗越まで登ってきて振り向いて賽の河原方向を撮っています。
 
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 摩利支天乗越から三ノ池と五ノ池小屋を見下ろします。
 
 この景色をまた見たかったという気持ちも大きかったんです。
 
 しんどかったけど充実感あり。グッ この感覚、登山の楽しみの一つですね。
 
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 五の池小屋まで降りてきて小休止。
 
 このあと小屋の前は通り抜け禁止なので後ろを通って飛騨頂上の社の前から下山道に。
 
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 あとは濁河温泉まで降りるだけ。 なんて思いながらこのまま真っ直ぐ進んでしまいました。あせる
 
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 五の池小屋の前が通り抜け禁止でなければこんなミスはおかさなかったのに…
 
 「あとは帰るだけ」 と思い込んで、継子岳への道の存在を忘れていました。
 
 一度通っている道ですが間違いに気づくまで10分かかりましたよー。 トホホ 
 
 
 通らなければならない道はずっと下の方に見えてました。
 
 ただのガレ場だったらショートカットしたかもしれませんが
 
 ここはコマクサの群生地? おとなしく戻りました。
 
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 20分ロス。 まぁいいかぁ~ トレーニングだと思えば。 笑い泣き
 
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 どんどん降ります。 靴は前日に守屋山で確認済みの新しいやつ。
 
 残された体力はだんだん少なくなってきましたが、なんとか順調です。
 
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 前を歩く若者とはペースも似たような感じで、たまに言葉も交わせて楽しかったです。
 
 駐車場では乗ってる車も同じだとわかり親近感UP。
 
 またどこかの山で会えたらいいですね。
 
 
 
 15:59 無事に駐車場まで戻ってきました。
 
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 献花台にお供えする花は持ってきてませんでしたが手を合わせてご冥福をお祈りしました。
 
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後半に不具合が生じて累計高度がありえない数値になっていますが     

 

一応記録まで。道を間違ったのもしっかりと記録されています。(^^ゞ      

 

 
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御嶽山、とても魅力的な山です。また来年伺います。              

 

長い記事を最後までお読みいただきどうもありがとうございました。     

 

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