山上ヶ岳 2018.08.12 (奈良県 1719m 大峰山脈 日本百名山) | ケイの山とスキーの日記  

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 修験道の修行の場として有名な大峰山脈の山上ヶ岳に登ってきました。

 
 3年前に同じ大峰山脈の八経ヶ岳(近畿最高峰 1,915m)に登りましたが、
 
 いつかは聖地の山上ヶ岳にも登らなければと、ずっと思っていました。
 
 
 
 
 前日に和歌山市内で墓参り。 そのあと奈良県の天川村まで移動。
 
 温泉に浸かってから道の駅で満天の星空に圧倒されました。
 
 ここまでは移動中に記事を投稿させていただきました。
 
 ご覧いただきどうもありがとうございました。
 
 
 
 
 8月12日 6:11 清浄大橋を渡って登山口へ。
 
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 すぐに有名な女人結界門があります。
 
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 女人結界についてはいろいろ議論されていますよね。
 
 賛成か反対か、それぞれ考えがあると思います。
 
 私は男性ですがこの問題をスルーして結界門はくぐりにくいです。
 
 上の 「登山者へお願い」 を数回繰り返し読みました。
 
 しかしこの文章は5W1Hの中の 「Why」 に対して触れられていません。
 
 なぜそういう戒律ができたのかについての説明がないので説得力に
 
 欠けているように思いますが、これについては別のところで話し合いの場が
 
 設けられたりしているようです。
 
 
 
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難しい問題ですが自分なりに気持ちを整理してこの結界門をくぐりました。   

 
 
 
 

こんな景色の中を登り始めます。

 
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 一本松茶屋
 
 登山道にはいくつかの休憩所がありますがこの「貫通式」が山上ヶ岳の特徴とされています。
 
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皇太子殿下行啓記念の石碑。                         

 

皇太子様には天皇に即位されてもたまには登ってほしいです。    

 

八甲田山に「宮様ルート」というのがありました。              

 

通りませんでしたけど今度もし行くときは通ってみたいです。      

 
 
 
 
 
 歩いているとどこからか法螺貝の響きが聞こえきました。
 
 役行者のお助け水のところに修験者がお二人。 「ようお参り」 と声をかけてくれました。
 
 どう答えていいのかわからず 「おじゃましてます」 なんて言ってしまいましたけど。
 
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  この 「ようお参り」 という言葉、出会う人々からよく言われました。
 
  普通の山だと 「おはようございます」 「こんにちは」 というところです。
 
  途中で少し一緒に歩いた人に 「なんて返事したらいいんですか?」 と聞きましたら
 
  「ようお参りでいいです」 とのこと。
 
  「よくいらっしゃいました」 のニュアンスを感じるのでビジターの私が言うのは違和感があります。
 
  「私、地元の人間じゃないんですけど?」 と、さらに聞きますと 「関係ないです」 とのこと。
 
 
 
 
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 洞辻(どろつじ)茶屋です。 中で白装束の方たちがミーティング中。
 
 しばらく待っていると皆さん出てきて下山していきました。
 
 全員から 「ようお参り」 と声をかけられました。
 
 私はまだ 「ようお参り」 と応えられず… ただ頭を下げるのみ。
 
 どうも私がそれを言うのはとても違和感を感じます。
 
 まぁ、神様の前ではホームもビジターも関係ないかな。
 
 
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  大峯奥駈道  に出たようです。 左に行けば吉野なんですね。
 
 
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 洞辻茶屋を通り抜けると不動明王が。
 
 前日に和歌山の真言宗の菩提寺で墓参りしているので
 
 住職の 「ノウマクサンマンダ…」 の声を思い出しました。
 
 
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 段々と宗教色が濃くなってきました。
 
 
 大峯奥駈道を一歩一歩踏みしめて進みます。 役小角はこの道を何度往復したのでしょうか。
 
 初めて役小角のことを知ったのは高校生の時。 学生結婚した従姉の婿さんに教えてもらいました。
 
 その婿さんはバイクの事故で亡くなってしまいましたけど。
 
 役小角は平井和正(エイトマンの原作者)の長編小説「幻魔大戦」にも出てきてました。
 
 
 
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 分岐を左に。 古来よりの行者道とのことです。 下山は右の平成新道を降りるつもりです。
 
 
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 花が咲いてないなぁ、と思っていたところにトリカブト出現。
 
 
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 長い階段が続きます。 振り返って撮っています。
 
 さっきの分岐の看板、足にくるのはこっちじゃないでしょうか。(T_T)
 
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油こぼしと呼ばれるエリアに来ました。                

 

鎖場が連続しますが別に鎖がなくても登れます。         

 

でも雨の日や下山時は鎖がないと危険ですね。         

 
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  上の方に鐘掛岩が見えます。
 
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  前を歩いていた人が鐘掛岩の途中まで登ってすぐに降りてきました。
 
  この山に何度も来ているようで一応通過儀礼として登るふりをしたみたいな印象を受けました。
 
 
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  鐘掛岩直下です。
 
 
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私も真似して途中まで登りました。                                     

 

上まで登れそうな気もしましたが降りれなくなると困るのでやめときます。             

 
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セルフタイマーで撮りました。(^^)    

 
 
 
 
  このあと右側の巻道で上まで行きました。
 
  下を覗いてパチリ。 やめといてよかったです。^^
 
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大峯奥駈道を歩いています。                           

 

このままずっと南に進むと熊野三山です。                   

 

実は前日の墓参りのあと熊野本宮大社にお参りしてから         

 

山上ヶ岳に来ようと(もちろん車で、ですが^^)思っていたのですが   

 

会食の場での嫁さんたちの長話で時間が無くなり断念。         

 

熊野本宮大社はまたの機会に。                       

 
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 山上ヶ岳の山頂に近づいてきたみたいです。 宿坊が見えます。
 
 
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  有名な西の覗きに着きました。 時刻は8:48です。
 
  ここまで登ってくる間に 「修行」 させてもらおうかどうか、ずっと迷っていましたが
 
  誰もいなかったのでホッとひと安心 (^^ゞ   ちなみに「500円」の表示がありました。
 
 
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 これ以上は怖くて前に行けません。爆  笑
 
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  興味のある方はご自由に動画など検索して御覧ください。
 
  「親孝行 したいときには 親はなし」 か。。。
 
     
 
 
 
 
 
 
 
 宿坊に着きました。 雰囲気ありますね。  このまま登っていきます。
 
 
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  「身口意三業」 って?  スマホで検索しようにも圏外でした。
 
  なにかさっぱり分かってませんが、整わないまま進むことをお許し下さい m(__)m
 
 
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 本堂です。 外からなら撮影OKとのことなのでパチリ。
 
 御朱印をもらっている方がいらっしゃいました。
 
 私は御朱印は集めてませんが富士山とここだけはもらっておいても良かったかも。
 
 
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   頂上は笹原になっていました。
 
 
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 下の画像に一等三角点が写っています。
 
 旧陸軍参謀本部陸地測量部もかなり遠慮したことでしょう。爆  笑
 
 
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  山上ヶ岳山頂からの景色です。
 
  近畿最高峰の八経ヶ岳方面ですが雲がかかっていてよくわかりません。
 
  行者還岳は写っているのでしょうか。 左手前のきれいな形の山かなぁ?
 
  山座同定って苦手です。
 
 
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 山頂を時計回りに日本岩のほうに。
 
 日本岩って妙高山にもあったな。 他にも何か所かあるかもしれません。
 
 
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  ピカピカの方位盤がありました。
 
  少し場違いな雰囲気ですけどわかりやすくてよかったです。
 
 
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翌日はこっち上矢印に行く予定 チョキ           

 
 
 
 
 
  カタバミ?
 
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  下山中です。
 
  「ようお参り」 は子供たちからも必ず言われて、私も段々と慣れてきて応えられるようになりました。
 
  この山に登拝登山した仲間意識のようなものが気持ちの中に生まれてきたかも。
 
 
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ここに山ガールさんがいてもいいのにな、なんて思わなくもありません。
 
でも修験道の聖地、山上ヶ岳のアイデンティティを守り続けることも
 
それはそれで大切なことかも。
 
東京オリンピックのゴルフ競技の会場に決まった霞が関カンツリークラブは
 
昨年女性正会員を受け入れることにしたそうです。
 
今春の大相撲の巡業で女性が土俵に上がったことも話題になりましたね。
 
でも大峯山寺は最後の最後までこの姿勢を貫くのかもしれません。
 
一度決めると後戻りできませんから時間をかけて議論してほしいです。
 
すでにもう1300年たってますけど。
 
 
 
 
 
 
  11:22 登山口の清浄大橋に戻ってきました。
 
  駐車場で靴を履き替えていると大粒の雨が降ってきました。
 
 
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  帰りは洞川(どろがわ)温泉に入らせてもらおうと思っていましたがすごく渋滞していたので
 
  3年前に一度来たことのある天の川温泉に。 「あまのかわ」ではなくて「てんのかわ」と読みます。
 
 
 
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本当の 「あまのかわ」 はこのあとの宿泊地でグッ  

 

 

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