前の記事からの続きです。
7月15日の朝、3連休の中日、午前4時半に富士北麓駐車場の車の中で目が覚めました。
前日にスバルライン5合目から剣ヶ峰を往復して疲れていたので目覚まし時計もわざとセットせず。
起きた時間から成り行きでいこうと思っていました。
シャトルバス乗り場のすぐ近くのトイレの洗面所へTシャツ、短パン、ビーサンで
タオルと歯ブラシを持ってブラブラと。 周囲はこれから登頂を目指す方たちでいっぱい。
場違いな格好でかなり浮いていて、やや恥ずかしかったです。
顔を洗って車に戻りお湯を沸かしてごくごく軽目の朝ごはんとコーヒー。
そのあと2晩お世話になった北麓駐車場をあとにして浅間神社の駐車場に移動。
わりとすぐ近くです。
駐車場には2台の車が停まっていました。
ほとんどの登山者は多分馬返しまで車で行ってしまうのだと思います。
5:55 装備を整えてR138沿いの鳥居をくぐって参道を進みました。
拝殿にお参りして右後ろに進む途中にこんな案内板が。
しばらく進むと舗装路に出ました。 「富士山 吉田口登山道」 の標識がありました。
「今日は吉田口の古道を江戸時代に戻ったつもりでのんびりと」 なんて思いながら歩きます。
ランナーのグループに抜かされました。 このときは何も気に留めていなかったのですが…
舗装路に出て5分ほどでこんな案内板が。
せっかくなので遊歩道を歩くことにしました。
舗装された登山道はすぐ左側を並行して走っています。
ホタルブクロ?
7:38 中ノ茶屋に到着。
映画 「劔岳 点の記」 で登拝者に井川比佐志が
立山曼荼羅の説明を行っていたシーンを思い出します。
中ノ茶屋の前を二人の登山者が歩いていきます。
ランナーもたくさん走っていきます。 車も数台通過していきました。
私は右側の遊歩道を進みます。
登山道の方を見てみるとかなりの数のランナーが。 登山者の数倍の人数です。
9:01 馬返しの駐車場に裏側から到着。 浅間神社の鳥居からほぼ3時間経過。
駐車場を突ききって振り向いてパチリ。
ここから富士山駅までバスが往復していることは事前に調べて知っていました。
帰りは浅間神社までバスに乗るのもいいな、なんて漠然と思いました。
そのまま進むと案内板が。
吉田口登山道の全行程です。
左下のピンク色の★印からスタートしました。吉田口登山道ゼロ合目です。
現在地は●印です。 この日の目的地は6合目★です。
前日は富士スバルライン5合目★から6合目経由で山頂まで往復しました。
6合目で前日のルートと合流し足跡がゼロ合目⇒剣ヶ峰までつながります。
禊所とのことです。
これは何なのでしょうか。
降りてきたトレールランナーに聞きましたら土砂を溜めるためのものらしいです。
ここから先に全部で10ヶ所くらいありました。
土石流でも流れてくるのか?と思いましたが、
多分雨水や雪解け水が流れてくると登山道が削られていくので
そのダメージを軽減するものであろうと思います。
9:27 1合目。
江戸時代から昭和にかけて栄えてきたこのルートには山小屋が廃屋となって点在しています。
このランナーと少しお話させていただきました。
「どこまで登られるのですか?」 とお伺いしましたら
「頂上まで」 とのこと。
おもわず 「えぇぇ~
」 と声が出てしまいましたよ。
近いうちに富士山登山のレースがあるそうで
この方は頂上までのコースにエントリーされているとのこと。
それで練習しているらしいです。
道理でさっきからトレールランナーが多いはずだ。。。
老若男女のランナーと登山者のみならずワンちゃんも登っていました。
どうもこれは雨水や雪解け水を右下の斜面に誘導するためのものみたいですね。
木製のものも含めてこれも10ヶ所くらいありました。
10:05 2合目。
この先も何度か林道の一部を通ったり横切ったりします。 標識はしっかりと設置されています。
10:34 3合目
11:01 4合目
少し霞んでいましたが展望あり。
なんですか@@ この重装備は。 振り向いて撮っています。
このルート上でテン泊が許されるのは5合目の佐藤小屋の一角のみ。
昨夜そこで泊まって今朝山頂まで登って降りてきたのでしょうね。
11:21 4合5勺
新潟の米山で勉強した 「しらば」 ですね。
この方たちは4:45に出発して山頂に登り、降りてきたところとのこと。
少しお話したあと振り向いて撮っています。
現在時刻 11:35です。 もうこんなことで驚かなくなりました。(笑)
老若男女とワンちゃんに加えて洋の東西も。
この方たちはランナーではなくて登山者だと思います。
西洋の方は本当に軽装で登っていますね。
体の作りが違うんでしょうか。
11:57 5合目 中宮 を通過
馬返しにあった説明書きにも記されていましたが
「草山」 「木山」 「焼山」 という概念、なるほどなと思いました。
今まで5合目から上の 「焼山」 の景色しか知らずに
「まるで火星のような…」 と思っていましたが
こうして 「草山」 「木山」 を通して歩いてみて、富士山の持つ
雄大な自然や山岳信仰の歴史などを肌で感じることができました。
「火星」 では世界遺産には登録されませんよね。
この日のゴールの6合目ももう少しです。
12:06 5合目 たばこ屋
上の画像の右下の写真、
昭和16年8月23日と書かれています。
その年の12月に日本は不幸な歴史に足を踏み入れてしまいます。
生々しくてゾクッとしてしまいました。
12:10 同じく5合目 不動小屋
次の記事に続きます。
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