仕事でお世話になっている036さんの勧めで 大笠山 に登ってきました。
036さんは山スキーや登山をされています。 劔岳早月尾根を過去3回日帰り。
なんと8時間程度で往復されているという超人的な体力の持ち主です。
早月尾根をやるなら大笠山はいいトレーニングになるとのお勧めだったので
どんなところかとノコノコ行ってきました。
7月1日(日)早朝 桂湖のキャンプ場に到着。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/65/77/j/o0950063314445890655.jpg?caw=800)
いいところですね。
先日テントも買ったことだし、ここで泊まって翌日登るのもいいかなぁ。
なんて思ってたのもここまで。
6:30スタート
登山口を通過してすぐの吊橋の先には頑丈な鉄梯子が。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/77/ae/j/o0426064014445890663.jpg?caw=800)
事前に一応調べては来ましたが結構キツイです。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/95/64/j/o0426064014445890666.jpg?caw=800)
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/de/d0/j/o0426064014445890674.jpg?caw=800)
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/ff/17/j/o0426064014445890682.jpg?caw=800)
黙々と登り続けること3時間あまり。
9:47 振り向くとスタート地点の桂湖が見えました。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/9d/e7/j/o0950063314445890689.jpg?caw=800)
普通の山だとここまでの間に 「いっぷく平」 とか 「富士見ベンチ」 とか
「おたすけ水」 とか、いろいろ休憩ポイントがあるものですが一切ありません。
ただただ急登が続くのみ。 まだ行程は半分くらい残っています。
この調子だと明るいうちに下山できるのかどうか不安になってきました。
それ以前に体力がもつのかどうかも。
右手に見えてきたのはブナオ峠から続いてきている山々。
昨年ブナオ峠から金沢市最高地点の奈良岳に登ろうとしましたが
がけ崩れのため林道が閉鎖されていて登れませんでした。
そのとき通る予定だった山々ですがどれがどの山なのかこの時点でははっきりわかりません。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/84/4b/j/o0950063314445890696.jpg?caw=800)
画像ではなかなか急登具合が伝わりませんね。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/ad/d8/j/o0426064014445890703.jpg?caw=800)
左手に笈ヶ岳が見えてきました。 画像右側の山です。
ずっと奥の方に見えるのは白山です。
普通なら疲れも吹き飛ぶ、と言いたいところですが…
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/29/35/j/o0950063314445890711.jpg?caw=800)
10:15 目指す大笠山が見えてきました。
まだまだ遠いです。 引き返すなら今かなと思いましたが
せめて旧避難小屋まで行って水場を確認してから戻ろうと。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/83/eb/j/o0426064014445890719.jpg?caw=800)
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/69/84/j/o0950063314445890727.jpg?caw=800)
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/b8/a8/j/o0950063314445890733.jpg?caw=800)
もう少しに見えますね。
12:30までがんばってみようかな?
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/d8/4f/j/o0426064014445890739.jpg?caw=800)
11:04 ほぼ同時に登り始めた金沢ナンバーの男性が降りてきました。
(振り向いて下山方向を撮っています)
速いですね~。
「最後の登りですよ。」 と励ましてくれました。
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/c7/d2/j/o0950063314445890746.jpg?caw=800)
11:15 旧避難小屋跡地に到着。
水場は画像左手のほうにありますが水は出ていませんでした。
しかし近くに水源があるとのことなので探しに行こうかとも思いましたが、
先を急いだほうがいいと思って断念。 水は多めに持っていったほうが
いいという036さんの助言で3L持ってきましたが この時点で半分以上
飲んでしまっています。 ゼリー状飲料も2個あるのでなんとかなるかなと。
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/aa/08/j/o0950063314445890757.jpg?caw=800)
かなり近づいてきました。 しかしまぁ、こんなハードな山だとは。。。
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/91/4e/j/o0950063314445890764.jpg?caw=800)
12:20 山頂近くの分岐点に到着。
石川県白山市と富山県南砺市の県境です。
直進すれば金沢市最高地点の奈良岳方面ですが今日はここを左折。
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/49/a6/j/o0950063314445890774.jpg?caw=800)
ニッコウキスゲが出迎えてくれました。
![イメージ 18](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/64/95/j/o0950063314445890781.jpg?caw=800)
新しい避難小屋です。 内部は6畳ほどで綺麗でした。
トイレはありません… なんて説明は不要ですね。
この山に何も知らない初心者が登ってくるはずがありませんから。
![イメージ 19](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/d7/eb/j/o0950063314445890792.jpg?caw=800)
すぐそこが目指してきた大笠山の山頂です。 その先には笈ヶ岳と白山が。
左側の斜面にはニッコウキスゲが群生していてとても綺麗でした。
![イメージ 20](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/c3/d2/j/o0950063314445890800.jpg?caw=800)
ちょうど12:30 登り初めて6時間 やっと着きました。
足にかなりキテます。。。
![イメージ 21](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/d9/df/j/o0950063314445890810.jpg?caw=800)
一番奥が日本百名山の白山。 真ん中のかっこいい山が日本ニ百名山の笈ヶ岳。
そしてここが日本三百名山の大笠山です。
笈ヶ岳も大笠山も深田久弥著 「日本百名山」 のあとがきに出てきます。
できることならこの二座を百名山に選びたかったと。
![イメージ 22](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/44/8d/j/o0950063314445890824.jpg?caw=800)
この景色は感無量でした。 疲れは吹きとばせませんでしたが。
あとで知ったことですがこの時間に036さんは白山山頂にいたとのこと。
災害通行止めの平瀬⇒大白川の白山公園線をMTBで走り抜けて…
なんとまぁ、驚きです。。。
田中陽希氏がグレートトラバース2で笈ヶ岳に向かった道がここです。
というか、道は実際はありません。
笈ヶ岳には登山道がなく藪が隠れている積雪時にしか登れない山なんです。
![イメージ 23](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/28/81/j/o0950063314445890831.jpg?caw=800)
田中陽希氏はここから藪こぎをして笈ヶ岳まで往復。
あまりの難路に戻ってきてから 「もう二度と来たくない」 と言ったとか。^^
私も1mだけ突入してみましたよ。(笑)
![イメージ 24](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/7e/56/j/o0950063314445890836.jpg?caw=800)
大笠山山頂からの展望です。 霞んでいてイマイチですが御嶽・乗鞍方面
![イメージ 25](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/41/fd/j/o0950063314445890841.jpg?caw=800)
穂高・槍ヶ岳方面
![イメージ 26](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/82/4c/j/o0950063314445890850.jpg?caw=800)
そして金沢市方面です。
手前右側の雪の残っている山が金沢市最高峰の奈良岳です。
![イメージ 27](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/12/18/j/o0950063314445890856.jpg?caw=800)
私が山に登るようになったのは 「石川県民なら一度は白山に登ってみたいな。
誰か連れて行ってくれないかな。」 と思ったことがきっかけでした。
そういうことですので金沢市民としては奈良岳にはいつか登らなければなりません。
15分ほど山頂からの展望を楽しんで下山開始。
先程の分岐点に戻ってきました。画像正面方向に進んでいけば奈良岳です。
避難小屋で一泊すれば可能かもしれませんが、私の体力ではブナオ峠からかな。
![イメージ 28](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/13/ab/j/o0950063314445890864.jpg?caw=800)
山頂直下を下山中。 左手前の奈良岳にも別れを告げて。
奈良岳の右隣は見越山。
いつの日か見越山の向こう側から来て奈良岳に登ることになります。
![イメージ 29](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/96/96/j/o0950063314445890871.jpg?caw=800)
13:25 登り初めて約7時間。
往路で金沢ナンバーの男性とすれ違ったところまで降りてきました。
同じ時刻に登りだしたのにこの時点で2時間21分遅れです。
ちなみに036さんは5時間もかからず往復されています。
別次元の世界ですね。
![イメージ 30](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/85/07/j/o0950063314445890877.jpg?caw=800)
笈ヶ岳にも別れを告げて。
私があそこに行くことは可能なのでしょうか?
![イメージ 31](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/7d/89/j/o0950063314445890884.jpg?caw=800)
そして大笠山、ありがとう~。
![イメージ 32](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/b6/2d/j/o0950063314445890891.jpg?caw=800)
![イメージ 33](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/96/7b/j/o0426064014445890902.jpg?caw=800)
優に千匹以上のオタマジャクシがいる水たまり。
密集しているところも撮りましたがドット恐怖症の
方がいらっしゃると閲覧注意画像になるので
載せるのはやめておきます。
すごい光景でしたけど。
(7月5日追記:ブロ友さんのOKが出たので
二つ下に画像追加します)
登るときは気づかなかった鏡岩と名付けられた岩。
ストイックなこの山で数少ない観光ポイントです。(笑)
ドット恐怖症の方は閲覧注意 ![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![イメージ 38](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/0c/01/j/o0950063314445890919.jpg?caw=800)
16:33 スタート地点の桂湖が見えてきました。
![イメージ 35](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/bc/b5/j/o0950063314445890927.jpg?caw=800)
もう足は棒のような感覚です。
太腿の付け根から自分の足がぶら下がっているのがよくわかります。
自分の足の重さで太腿の付け根が引っ張られています。
急斜面のザレ場とかがあるので慎重に降りています。
過去に死亡事故も発生しているようです。
登山口が見えてきました。
吊橋を渡った先、桂湖に掛かる橋の左側が登山口です。
![イメージ 36](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/cd/6d/j/o0426064014445890936.jpg?caw=800)
最後の鉄梯子 ここでも事故が多いそうなので慎重に。
17:27 なんとか無事に下山。 なんと11時間かかりました。
下山時にスマホのGPSアプリが少しおかしくなり累積高度が
とんでもない数字になっていますが実際は1600m弱みたいです。
![イメージ 37](https://stat.ameba.jp/user_images/20190607/05/keifum0813/09/19/j/o0405064014445890944.jpg?caw=800)
厳しい一日でした
この日出会った人は3人。 全員単独の男性。
多分劔岳早月尾根を日帰りできるアスリートばかりでしょう。
この山はアスリートがトレーニングする山みたいです。
私の体力なら白山石徹白道を途中敗退して 「よし!こんどこそリベンジ!」
なんて言ってるくらいが楽しい限界かなぁ。
再訪はあるのか? わかりません。 成長できたらあるかも。
とりあえず先ずは奈良岳に登らないと。
大笠山、そして036さん、
どうもありがとうございました。m(_ _)m
ハッシュタグに 「ドM」 も足しておきました