残雪の火打山 2018.6.10 (新潟県 2,462m 日本百名山) | ケイの山とスキーの日記  

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 6月10日(日) 火打山に登ってきました。
 
 妙高山は登ったことがありますが火打山は初めてです。
 
 ネットでいろいろ調べたら残雪はあるもののピッケルは不要とのこと。
 
 それなら私も登れるかなと。 装備は10本爪のアイゼンとWストックです。
 
 
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 笹ヶ峰キャンプ場の広い方の駐車場に前入りして車中泊。
 
 翌朝こちらの狭い方の駐車場に移動して着替えて登頂開始。
 
 
 
 
 
 山頂までは9等分された道標があるみたいです。
 
 天気は曇り。 気持ちよく木道を歩いていきます。
 
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 十二曲りと名付けられたエリアです。
 
 白山の十二曲りのようなちゃんとした 「いろは坂」調 ではありませんが。
 
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 シラネアオイがたくさん咲いていました。
 
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 十二曲り終了。 青空が眩しいです。 今日も山に来てよかったと思う瞬間です。
 
 青空はこのときだけであとはほとんど曇り空でしたけど。
 
 
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 先行者の足跡がわかりづらく、道案内のリボンも少なめなので慎重に。
 
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 富士見平方面に右折したあと振り向いてパチリカメラ
 
 下山中のこのお二人は高谷池ヒュッテでテント泊されたとのこと。
 
 
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                        雪解け水が登山道を流れています。
 
 
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 富士見平
 
 振り向くと黒姫山の向こうに富士山が見えるらしいのですがこの日は見えませんでした。
 
 こんな広い場所は道迷いしやすいですね。 少し遠回りしてしまいました。
 
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 黒沢岳の西面をトラバース。
 
 高谷池ヒュッテのスタッフらしき人(背負子を背負っていたので)とすれ違いました。
 
 左側に滑落するとヤバいので慎重に。 まだアイゼンは付けていません。
 
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 目指す火打山が見えました。 画像中央より右側。 木の枝の向こうの山です。
 
 その左、画像中央は影火打山。 その左の綺麗な形の山は焼山です。
 
 焼山の噴煙は確認できませんでした。 火口より半径1km以内は立ち入り禁止です。
 
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 前方を行く若いカップルとは要所要所でお会いしました。
 
 このお二人が休憩されている間に私が追い抜き、
 
 私が道に迷っている間にいつの間にかお二人が前を歩いているというふうに。
 
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 高谷池ヒュッテに到着。 ザックをおろして水とか行動食を整理。
 
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 ヒュッテから右上の方をウロウロしてしまい時間ロス。 高谷池まで降りてきました。
 
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 天狗の庭に着きました。
 
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 水芭蕉です。 30代の頃に尾瀬に行ったことを思い出しました。
 
 木道で小学生とすれ違うたびに 「こんにちは~こんにちは~」 と元気よく挨拶され
 
 私もそれに応えて 「こんにちは♪」 と言っていたのですが、最後はちと疲れた。(^^ゞ
 
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 夏道が隠れたり出たり。
 
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 キヌガサソウ?
 
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 山頂までかなり近づいたと思うのですが、あとどれくらいなんでしょうか。
 
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 先行者の足跡なのか雪が溶けたあとの形なのかわかりづらいです。
 
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 ガスが切れて目指す火打山の山頂が見えました。 グッ
 
 山頂直下に人影が見えます。
 
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 コンデジでズーム&あとでトリミング…   先行しているカップルです。 速いなー。
 
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 8/9  もう少しグー
 
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                        もう少し~ パー
 
 
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 山頂直下の雪面に来ました。 
 
 ここで小休止してアイゼン装着。
 
 登り始めたら先行していたカップルが上から降りてきました。
 
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 挨拶しようと思ったら、その瞬間に山ガールさんがスリップ。
 
 「止まらないー!」 と言いながら私の左横を滑落していきましたが
 
 ハイマツの手前で止まりました。 男性が慣れた足取りで降りてきてフォロー。
 
 私は内心よかったなと思いながらも自分のことで精一杯。
 
 
 
 
 20分後、火打山の山頂に到着。
 
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 360°展望はさっぱりでした。
 
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 すぐにここに戻ってくるつもりでしたのでアイゼンは付けっぱなしでした。
 
 今度は私が滑落する番です、なんてことにならないように慎重に降りました。
 
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 下山中、妙高市方面。
 
 すぐそこの雲がまるで動物のようにダイナミックに動いていました。
 
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 天狗の庭まで降りてきました。
 
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 高谷池ヒュッテが見えてきました。
 
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 本当に道がわかりづらいです。
 
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  足跡が間違った方向に向かっていることも多く
 
  (私の足跡も後続の方を迷わせる原因になっているのでしょうね)
 
  ピンクのリボンもやや少なめです。
 
  数mの強引な藪漕ぎを2回しました。
 
 
 
  6月は道迷いが一年で一番多いということをマジで実感。
 
  例えて言うなら…  ひまわりやトウモロコシの巨大迷路ってありますよね。
 
  その迷路が広大な山の斜面に広がっていて、ひまわりやトウモロコシの背の高さが
 
  一定していないとします。 そこに雪が積もってきます。
 
  積雪量の多いときはほとんどのひまわりやトウモロコシは雪に埋もれてしまって
 
  ある程度ゴールが見通せます。
 
  積雪量が中くらいのときは半分くらいのひまわりとトウモロコシが雪に埋もれているので
 
  一応迷路なんですがショートカットもできます。
 
  積雪量の少ないときは完全に迷路っぽくなってしまいます。
 
  行き止まりになるとそのまま強行突破(藪漕ぎ)できる場合もあるし、
 
  茂みが深かったり斜面がきつかったり、場合によっては崖になっていて後戻りするしかない、
 
  なんていう状況になることもあります。
 
  もとの道に戻ることができればいいのですが迷ってしまった場合は時間と体力を
 
  どんどん消耗していきます。
 
  そのうち日没時刻になってあたりが暗くなり寒くなってきます。
 
  暗い中で動き回って崖から滑り落ちて骨折したり、防寒着を持っていなくて低体温症になったり、
 
  非常食や水を持っていなくて衰弱したり…
 
 
  まぁこんな感じで遭難して死んでいくんでしょうね。
 
  この日はそんなことも考えてしまいました。
 
 
 
 
 
  しばらくするとややこしいエリアを抜けてあとは夏道を通って下山するだけとなりました。
 
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 あと1km~あせる
 
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 やっと元の登山口に到着。   5:30スタート 16:02ゴールでした。 
 
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                        往復16.4km。 ちょっと長かったです。
 
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 でも火打山、かなり気に入りました。
 
 花の画像はあまり載せれませんでしたけど、さすが花の百名山という魅力の片鱗は
 
 この時期でも感じました。 高谷池や天狗の庭もハイシーズンになると綺麗なんでしょうね。
 
 晴れた日は山頂からお隣の妙高山や噴煙をたなびかせる焼山、そして白馬の山々などが
 
 見えるんでしょうね。 そして富士山や日本海も。
 
 白山や立山が好きで何度も登っていますが火打山もひょっとしたら自分の中でそんな
 
 感じの山になるかも。
 
 
 
 
   帰り道。 杉ノ原スキー場の横を通りました。
 
   向こうに見えるのは野尻湖でしょうか。
 
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雪景色と緑の景色では全く印象が違って見えます。

 

あー、スノーボード 冬が待ち遠しい。(笑)

 

もえぎのさんにゲレンデデビューさせてもらった池ノ平もこの近く。

 

もえぎのさん、スキーに連れてってくれてありがとう。パー

 

 

 

このあと 「日帰り温泉 苗名の湯」 でゆったりと。

 

夏も冬も妙高はいいなぁ、なんて思った週末でした。

 

 

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