残雪の医王山 2018.04.22 (その1 トンビ岩) | ケイの山とスキーの日記  

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 先日の日曜日、今年の山の登り始めに医王山に行ってきました。

 

 

 

 

 石川県金沢市と富山県南砺市にまたがる山塊の総称です。

 

 最高地点は一等三角点のある標高939mの奥医王山。

 

 市民に愛されている身近な山ですが日本三百名山、新・花の百名山、

 そしてプロの山岳ガイドが選んだ日本百低山にランクインしている名山です。

 

 開山は日本百名山の白山や荒島岳と同じく泰澄上人。

 

 山名の由来は薬草が多く採れたからとの説があります。

 

 ハイキングがてら家族連れで気軽に楽しめる山ですが遭難事故も起きている侮れない山です。

 

 実際つい2週間前も前衛のキゴ山で死亡事故が発生しました。

 

 地元の登山愛好家の間では 「医王山に始まり医王山に終わる」 なんて言われているようです。

 

 私は2015年5月に初めてトンビ岩まで登って以来2回目です。

 

 
 
 
 前回と同じく医王山ビジターセンターから登ることにしました。


 
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 ビジターセンター前の地図の看板。

 「テリトリーとする熊がいる」 という赤い矢印の表示が。

 

 なんかリアルな書き方ですね。(^^ゞ 前回来たときはこの表示は無かったです。


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 そちらの方角に進む計画だったので熊鈴をぶら下げて歩きはじめましたが

 なんか悪い予感がしてUターン。(笑)  この道は帰り道に通ることに計画変更。





 大沼(おおいけ)・大池平方面に向かいました。

 雪がまだ残っていますね。


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 天気は最高でスタート時点から半袖です。

 先週は御岳山の北側斜面でスキーウェアを着ていたというのに。


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 しばらくして大沼 (おおいけ) に到着。

 崖の上の尖った岩がトンビ岩です。


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 ちょっとズームします。 左側の斜面に鎖場があって自己責任で登ることができます。


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 この大沼に顔をつけた娘が引きずり込まれて蛇の姿に変わったという伝説があります。


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 ここから左方向に下って行き、まずは三蛇ヶ滝を見てから少し戻り

 トンビ岩への鎖場にアタックするつもりです。


 三蛇ヶ滝への道は残雪と雪の重みで倒れた木でこんな状態でした。


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 枝をかき分けながら進みます。

 しばらくして三蛇ヶ滝に到着。


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  少し引き返してトンビ岩への分岐を探しますが

  前回あったこの道標が見つかりません。上矢印

  (2015年5月の画像です) 





 このあたりだろうと見当をつけて雪の斜面を登っていきました。


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 マンサクが咲いていました。


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 鎖場はこの上のあたりだと思いますが確信はありません。

 このとき上の方で薄い雪の固まりが陶器の破片のような乾いた音をたてて

 転がり落ちたのを見て、これ以上進むのはどうかなぁ?と弱気に…。(^^ゞ


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 仮にトンビ岩まで登れてもその先には片側が大沼のほうに切れ落ちたヤセ尾根が。

 もしそこに雪がこんもり積もっていたら120m下の水面まで岩壁を滑落の可能性があります。

 戻ろうにもこの鎖場を下るのは天気のいい日でも危なく怖くてとても無理です。


 ということで撤退。登ってきた斜面を転倒しないように気をつけながら降りました。


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 大池平休憩所まで戻ってきました。

 手袋や腕時計が泥で汚れていたのでここで手を洗おうと思っていましたが

 洗面所は施錠されていて入れませんでしたので大沼で洗いました。

 引きずり込まれて蛇に変身させられないようにへっぴり腰で。(笑)


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 休憩所に掲示されていた四季折々の医王山の風景です。
 

 

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 この日休憩所の前に咲いていた花です。


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 さてトンビ岩へ行くのを断念したかというとそうでもなくて、大沼を大きく反時計回りに回って

 トンビ岩へ登る道があるのでそれを通って鎖場の反対側から行くつもりです。

 陽射しもあるし最高の気分で歩けました。


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 しかし道はすぐにこんな状態に。 


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 散ったマンサクの花でしょうか。


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 夏道から右に外れていることは気付いていましたが構わずに進みます。

 冬のあいだ雪の重みで倒れていた幹や枝は春になると雪の重みがとれて起き上がりますが

 この日はちょうどそんなタイミングだったのか、私が通過するときに急に起き上がってきて

 驚かされることが数回ありました。 

 

 

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 倒れている枝は跨がずに踏んで進んだほうがいいですね。

 さもないと急所直撃の恐れがあります。(笑)



 上の方は急斜面で雪も締まっていました。

 キックステップで進んできましたが5回くらい蹴り込まないと安定しませんでした。


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 最後は滑りやすい土でした。滑ること滑ること 汗 枝をつかんでなんとかよじ登ります。

 コアラのような格好で枝にぶら下がって 「まいったなぁ…」 とボヤくシーンも。


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 なんとか苦労してやっと尾根の夏道に出ました。 トンビ岩のほうに進みます。


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 どこかで見たような風景ですね。^^

 本当に癒やされます。あー幸せ音符


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 少し心配していた雪はこの道には一切ありませんでした。



 グッ 突然視界が開けました。

 

 
 大沼を見下ろしています。右前方の尖った岩がトンビ岩です。

 

 

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 これでいっぱいいっぱいですね。これ以上は怖くて先端に近づけません。


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 この尾根道で咲いていた花です。


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 このあとは白兀山方面へ進みました。

 次の記事に続きます。

 長い記事にお付き合いいただきどうもありがとうございます。


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