日本のETCシステムは世界一のできばえ | つれづれ草

つれづれ草

私をはじめ、みんなが心の片隅で思っていても口には出せないような事を取り上げて書いてみたいと考えています。

私は2年くらい前にETCを車に取り付けた。その時にETCカードもカード会社から送ってもらった。現実のETCはローテク技術(ハイテクの間違いではありません)の見本みたいなもので、ゲートの前で時速20キロくらいに減速するとバーがポンと上に上がる。助手席に座っている母は、「うまいことできてるねー」といつも感心しているが、このバーがあるETCは日本だけらしく、中東の砂漠の国のETCでも無いそうだ。


しかし、ま、ま、待てよ!!! 日本の道路にはたしか自動速度取り締まり装置(通称、オービス)が設置されているし、それにNシステムという監視装置が日本全国の道路のいたるところにある。これらは時速150キロで通過しても瞬時にナンバーを読み取り、車の所有者を特定できる。この技術が確立されているので、別にETC車載器など装着しなくてもすべての通行する車から料金を徴収することくらい簡単なはずである。


ところで、国土交通省から近いビルに「道路システム高度化推進機構」という財団法人があり、ETC車載器を一台取り付けるごとに、車載器メーカー、カード会社、セットアップする業者から、いくらかピンパネして財団に入る仕組みらしい。 利益の総額 = ETC装着台数 x ??? 円 = 数十億、数百億円


つまり装着台数が増えれば増えるほど財団が儲かるシステムになっているのである。ETCの取り付け代金の値引き資金は道路特定財源と各高速道路会社が財団に出しているらしいので損はない。もともとはドライバーが払ったカネである。もちろん、パナソニック、三菱、日本電装などの車載器メーカー、それにカード会社も儲かる。高速道路の利用者にはローテク技術を提供して負担をかけ、関係者が儲かるようになる見事なシステムが出来あがっているのである。