政務活動費問題の本質とは | 大阪の経営コンサルタントが世の中の仕組みをぶった斬る!

大阪の経営コンサルタントが世の中の仕組みをぶった斬る!

経営に関することはもちろんのこと、時には政治や経済、時事問題、社会問題など、世の中のホットなネタに対しても、経営コンサルタント的な視点でツッコミを入れています。

今井絵理子参院議員との不適切な関係で一躍脚光を浴びた橋本健神戸市議会議員が、架空のチラシ作成にまつわる政務活動費の不正使用疑惑で、更なる脚光を浴びています。
マスコミの追及に苦しい言い訳を繰り返していますが、号泣議員の時と同様に、不正に使用した政務活動費を返却せざるを得なくなるのは間違いのないところだと思います。
 
地方議員の政務活動費の不正使用問題に関しては、特定の人物をやり玉に挙げて、当人の謝罪や弁済で済ます問題ではないはずです。
この問題の本質は、市民のための政治家を選出する仕組みを作ることなのではないかと私は考えます。
 
政務活動費とは、「地方議会の議員に対して政策調査研究等の活動のために支給される費用」だと法律上定義されています。
その趣旨からすると、市民生活の中にどのようなことが起きており、市民がどのようなことに困っていてどのようなことを望んでいる、ということを自分の足で調べるために使うべきお金であり、自己アピールのためのチラシなどはそもそも対象外のことのはずです。
 
政務活動費の不正使用を行う政治家は、確固とした政治理念もなく市民のための政治をする気もないことが明らかなので、政務活動費という制度を維持するのであれば、有権者が、確固とした政治理念があり市民のための政治をする気もある政治家を選出できる仕組みを考える必要があるのではないかと思います。
 
《面白い本を見つけました》
「戦国墓参り」というタイトルの本ですが、自分探しの旅に出た青年が五日間だけこの世によみがえった石田三成と出会い、彼からいろいろなことを教えられながら自分探しの答えを見つけるという、SFだけど人生とは何ぞやを考えさせられる物語です。
http://jspace.jp/?page_id=1515