パンダが振り返る重賞レース -6ページ目

パンダが振り返る重賞レース

JRA(中央競馬)の重賞レースを回顧します。ぶっちゃけ未来につながる予想用備忘録です。

2012年、GI5連覇を狙ったトランセンド。そのGI奪取に待ったをかけた馬がいました。それが、フェブラリーSの勝者テスタマッタです。7番人気ということで、それほど注目されていたわけではありませんが、ダートコースなのに後方からの鮮やかな差し切りは、ファンに強烈な印象を与えました。では、レースを振り返ります。

スタートでは1番人気のトランセンドが好走。先頭はエスポワールシチー。ここで、トランセンドは一旦下がります。テスタマッタは中団からやや後方。600mを過ぎて各馬がペースを速める。トセンセンドも上がってきて、先頭はエスポワールシチーからダノンカモンに代わって直線へ。

先頭はセイクリムズン。トランセンドも懸命に追い上げる。しかし、その後ろから凄い末脚で先頭集団へと迫ってくる馬がいます。それがテスタマッタ。ダートとは思えない凄まじい追い上げで先頭グループを鮮やかに捕らえます。そして、1馬身のリードを付けた後、さらに2番身半と差を広げてゴール。2番手は後方から追い上げたシルクフォーチュン。3番手はワンダーアキュート。1番人気のトランセンドは7着と惨敗しました。

この後、トランセンドはドバイワールドへ出走を果たしますが、13着に終わります。また、テスタマッタはこの後もダート重賞レースで上位に入る活躍を見せました。
 
昨年、ジャスタウェイ、ジェンティルドンナといった名馬が引退し、寂しくなってしまった競馬界ですが、次の世代を担う後継馬が続々と成長しています。その中でも一際、光輝くのがなんといってもハープスターでしょう。ハープスターはデビュー戦から期待のディープ産駒として、多くの競馬ファンに注目されていました。そして、順調に勝利を積み重ね、桜花賞へと乗り込んできました。

2014年の桜花賞では単勝1,2倍という絶大なる人気。ほとんどが桜花賞はハープしかいないと考えていたようです。では、レースを振り返りましょう。

揃ったスタート。ハープスターはスタート直後から1番後ろに下げる追い込み姿勢。コーリンベリー、フクノドリームが先頭を争い、中団からやや後方にヌーヴォレコルト、レッドリヴェールといった有力馬。残り800mを通過。各馬がペースをあげていきます。

先頭はフクノドリームが飛ばし、リードは10馬身以上。これだけ逃げられるとハープスターはきついかもしれない。しかし、それは杞憂でした。最後尾から直線へと進んだハープスターは、ここから信じられない末脚を披露します。

フクノドリームが7馬身のリード。そこから後続馬が一気になだれ込んでくる。そして、大外からハープスター。その強さはまさに化け物。大外から彗星の如く駆け上がり、全ての馬をごぼう抜き。まさに桜の女王に相応しい勝ち方でした。
 
 
2014年のGIレースも数々のドラマがあり、競馬ファンを大いに楽しませてくれました。もし、1つあげるなら、ジェンティルドンナの引退レースだった有馬記念をあげる人が多いと思います。確かに素晴らしいレースだったのですが、衝撃の強さで言えば、トーホウジャッカルによる菊花賞制覇でしょう。重賞に勝てなくても、GI馬になれる。しかも、記録を1秒7も更新するレコード勝ちです。それではレースを振り返ります。

ほぼ揃ったスタート。先頭争いではサングラス、シャンパーニュが続き、トーホウジャッカルはいつもと違い前を走っています。その後に皐月賞2着馬のトゥザワールド。そして、そのさらに後ろにダービー馬のワンアンドオンリーが追走します。1000mの参考タイムは1分0秒9。

コースも中盤に差し掛かる頃、先頭は2馬身リードでサングラス。トゥザワールドが4番手とはやくも上がってきています。その直ぐ後ろはトーホウジャッカルです。ワンアンドオンリーは中団辺りで、3コーナーの坂を駆け上がります。そして、二度目の坂越え。ゴールまで残り800mを切り、直線へと向かいます。この時点でトーホウジャッカルの前には誰もいません。

直線に入ると、トーホウジャッカルが加速し、先頭へ。しかし、後ろからサウンズオブアースが迫る。ですが、トーホウジャッカルがそのままの勢いで粘り、菊花賞を制しました。
  
先日、行われた有馬記念はまさに2014年の最後のGIレースに相応しい夢の超豪華メンバーが集結しました。そして、ジェンティルドンナ、ジャスタウェイが引退したことで、ゴールドシップを含む三強対決の見納めともなりました。その三強の中で、勝ったのはジェンティルドンナです。有馬記念で勝って引退した馬はオグリキャップが有名ですが、2014年にジェンティルドンナが加わりました。では、レースを振り返ります。

スタート直後、メイショウマンボが出遅れます。先頭争いでは予想通りのヴィルシーナ。そして2番手はジェンティルドンナ。ゴールドシップ、ジャスタウェイは後方です。1000mのタイムは63秒。ややゆっくりなレース展開です。レース中盤でもヴィルシーナは逃げる。2番手はここでエピファネイアが出ます。800の標識が過ぎる頃、各馬が動き出します。ジェンティルドンナ、ラケシスが加速。さらに、ゴールドシップも後方から差を縮め、直線前では2番手と絶好の位置です。

先頭はエピファネイア。外からジェンティルドンナ。ジャスタウェイも追い込んで来る。ここで、ジェンティルドンナがエピファネイアをかわして単独でゴール。しかし、外から鋭い末脚で追い込んで来たのがゴールドシップ。その内にはトゥザワールド、ジャスタウェイも競り合いに参加し、2着争いは写真判定へ持ち込まれました。
 
2013年、2歳新馬、札幌2歳Sを勝利して、勢いよく阪神JF(GI)に乗り込んだレッドリヴェール。対するハープスターも、2歳新馬戦、新潟2歳Sと全勝し、この阪神JFと駒を進めてきました。全勝馬同士の火花を散らす戦い。しかも、史上9頭目の無敗馬での制覇がかかっていました。果たして勝利の女神はどちらに微笑んだのか。では、振り返ります。

綺麗なスタート。先頭争いはニホンピロアンバー。その後、集団の中にホウライアキコ。レッドリヴェールは中団待機。ハープスターはさらなる後方です。600mの参考タイムは34秒2とハイペース。直線前では各馬が前に出ようとしますが、レッドリヴェール、ハープスターはまだまだ後方のまま直線コースへ向かいます。

目まぐるしく先頭が入れ替わる中、ホウライアキコが先頭。その横からフォーエバーモア。この二頭が競り合っている最中に後ろから、レッドリヴェールがもの凄い末脚で追い上げてくる。さらにその後ろにハープスター。ゴール直前、ホウライアキコがフォーエバーモアに掴まり、先頭はフォーエバーモアに。しかし、後ろから迫ってきたハープスターとレッドリヴェールが雪崩れるようにゴールを通過して決着は写真判定に。

その結果、レッドリヴェールが鼻差で1着。首差でハープスターが2着、3着がフォーエバーモアとなりました。こうして、史上9頭目となる無敗の2歳女王が誕生しました。