パンダが振り返る重賞レース -17ページ目

パンダが振り返る重賞レース

JRA(中央競馬)の重賞レースを回顧します。ぶっちゃけ未来につながる予想用備忘録です。

京都競馬場、2週目の坂を先頭で駆け上がる一頭の馬。それがライスシャワーでした。これは1995年、天皇賞・春(GI)のワンシーンです。ライスシャワーは4番人気。そして、そのライスシャワーと激しい接戦を繰り広げたステージチャンプはほとんどノーマークに近い状態です。

さらに直線ではライスシャワーが完全に抜け出し後続馬を突き放していきます。しかし、大外からステージチャンプが怒濤の追い込みで突っ込んでくる。果たしてどちらが勝つのか。では、レースを振り返ります。

18頭綺麗に揃ったスタート。まずは逃げ馬が先頭争いを繰り広げますが、坂を下りる頃にはクリスタルケイが先頭で一週目のスタンド前でリードは5馬身ほど。ライスシャワーは先頭から少し遅れて6番手辺り。中団グループに位置するのはエアダブリン、ステージチャンプといったところ。

レース中盤の先頭もクリスタルケイ。ところが2週目の坂をのぼる時にはライスシャワーが一気に先頭へと躍り出ます。標識は600を過ぎて直線へと入ります。

直線ではライスシャワーがリードを広げ、すでに圧勝ムードが漂っていました。ところが、ゴール直前で大外からステージチャンプが追い込んで来て大接戦でゴール。勝ったのはライスシャワーでしたが、この時、ステージチャンプの蛯名騎手が勝ったと勘違いして見せたガッツポーズが競馬ファンの間では語り草となっています。
94年の最強牝馬といえば多くの競馬ファンは外国産馬のヒシアマゾンを思い浮かべるのではないでしょうか。そのヒシアマゾンとエリザベス女王杯(GI)で名勝負を繰り広げた馬がいます。それがチョウカイキャロルです。

チョウカイキャロルはオークス(GI)で好位から抜け出し、追い込んで来たゴールデンジャックの追撃を見事にかわして完勝。その後、すでに最強牝馬と呼び声が高いヒシアマゾンとの直接対決がエリザベス女王杯で実現します。では、レースを振り返ります。

スタートはまずまず揃います。逃げ馬のバースルートが逃げていく。ヒシアマゾンは後方から5頭目。抜群の脚力での追い込み態勢です。対するチョウカイキャロルは中団よりやや前方での差し狙いといったところ。

レースも中盤までは大逃げのバースルートが引っ張る形。すでに10馬身以上の差を広げています。他の馬はペースを緩めながら、ヒシアマゾンは後方待機。チョウカイキャロルは中団に付いています。レースはさらに進み残り800mを切る頃、ようやくヒシアマゾンが上がっていきます。そして、それを見たチョウカイキャロルもまた同じように追走して、直線コースに入ります。

直線で各馬一斉にスパート。その中でも突出して追撃するヒシアマゾンとチョウカイキャロル。ゴール前、二頭の一騎打ちが行われます。激しい叩き合いの結果はヒシアマゾンのハナ差勝ちでした。
テイエムオペラオーが獲得した賞金18億3518万9000円。これは2012年現在において獲得賞金の世界記録です。皇帝と呼ばれたルドルフに並ぶGI最多勝、2000年は年間無敗記録を達成。

歴代最強馬と名高いテイエムオペラオーですが、実は2000年の有馬記念(GI)は大苦戦でした。2000年の無敗記録達成には負けられないレース。ですが、道中は後方。直線前でも馬群に沈んでしまいます。では、レースを振り返ります。

テイエムオペラオーが好スタートを切ってレースは始まります。しかし、徐々にポジションが下がっていきます。逃げや先行馬のジョービッグバンや、ゴーイングスズカといった馬が先頭を走ります。

レース中盤でもテイエムオペラオーは後方から3番手で追走。ライバル馬であるメイショウドトウは少し前といった展開です。残り600mを切り、第4コーナーカーブを曲がる頃、テイエムオペラオーは馬群の後ろで、まさに絶望的な状況でした。ところが、テイエムオペラオーは他の馬とは強さの次元が異なりました。

直線に入り、馬群の中に突っ込むテイエムオペラオー。その末脚は馬群の中でも発揮されて、ようやく開いた出口から怒濤の追撃を始めます。

激しい叩き合いが行われて、目まぐるしく順位が変動する先頭争いの中、その集団に突っ込んできたテイエムオペラオー。そして、メイショウドドウをハナ差でかわし、年間無敗記録を見事に達成しました。
80年代最強のマイラーと称されたニホンピロウイナー。その最強のマイラーが唯一の心残りとなったのが85年の天皇賞・秋(GI)でした。ギャロップダイナに敗れてニホンピロウイナーは3着。しかし、8年の時を得て、ニホンピロウイナーの子であるヤマニンゼファーが悲願を果たす機会が訪れました。

父の血を色濃く受け継ぎ、短距離走ではトップクラスの実力。92年、93年の安田記念(GI)を連覇して実績を積み上げていきます。そして、5歳の秋、ヤマニンゼファーは距離の壁を打ち破り、父が果たせなかった夢の舞台、天皇賞・秋へ挑戦します。では、レースを振り返りましょう。

スタートは一頭だけ出遅れて後は揃います。まずは、希代の逃げ馬ツインターボがエンジン全開で先頭へと駆け抜けてそのまま後続馬を突き放します。人気のライスシャワーは4番手。その後ろにヤマニンゼファー。中団より後ろにセキテイリュウオーです。

1000mの標識が過ぎてタイムは58秒~59秒。それほど速くないペース。ツインターボのリードは5馬身。しかし、直線前で捕まり、先頭に躍り出たのはヤマニンゼファーです。だが、後ろからはライスシャワー、セキテイリュウオーも迫ってくる。

ゴール直前、ヤマニンゼファーが粘りを見せる。外からセキテイリュウオーが並ぶ。そこから両者の激しい叩き合い。激しい攻防の末、ハナ差で勝ったのはヤマニンゼファーでした。
95年、クラシックが始まる前にフジキセキの引退が決まり多くのファンが悲しみました。そして、迎えたクラシック戦ではフジキセキと同じサンデーサイレンス産駒が活躍する年となり、タヤスツヨシ、ジェニュインなどの二頭が激しく争うことになります。

皐月賞はジェニュインが勝利し、2着はタヤスツヨシです。さらに日本ダービーでも、二頭の激しいトップ争いが繰り広げられました。では、そのレースを振り返ります。

スタートは18頭が割と揃いました。好スタートを切ったのはタヤスツヨシ、そしてジェニュイン。先行争いですが逃げ馬のマイティフォース仕掛けます。2番手はジェニュイン。3着にはオグリワン。そして、中団以降にタヤスツヨシがいます。

レースも中盤に入り、マイティフォースが前でレースを引っ張る展開が続きます。ジェニュインが2着で好位置をキープ。タヤスツヨシは前に上がろうとしますが、中々前の馬がいて思うように抜くことが難しい。しかし、直線前ではタヤスツヨシがぐんぐんと加速して先頭集団へと近づいてきます。

東京競馬場の長い直線。先頭はマイティフォース。だが、徐々に力尽きて後ろから追い上げる馬に抜かれていく中、先頭へ踊り出たのはジェニュイン。ところが、外からタヤスツヨシが突っ込んで来る。速い。まさに豪脚です。怒濤の追い込みからタヤスツヨシが先頭に立ちそのままゴールしました。