今週の一球入魂レースは、
「有馬記念」
3歳馬は菊花賞、
古馬は秋天やJCをピークに仕上げる馬が多い中で、
シーズン最終盤に行われる、
有馬記念が最大目標という馬は少ない。
疲労が蓄積されている上に、
厳冬期に行われるため「想像以上にタフなレース」
ここでポイントとなるのが、
「余力」
これは無料ブログ時代から言い続けているが、
有馬記念の最重要ファクターと言っても過言ではない。
余力を基にしたファクターが存在するが、
02年以降、
この「余力ファクター」をクリアしていた馬は18頭。
(1年平均わずか2頭)
内14頭が6番人気以下、
つまりほとんどのクリア馬が人気薄だったにもかかわらず、
3着内率はジャスト50%、
なんと2頭に1頭が好走しているのだ。
当然回収率も、
単複共に300%超という凄まじい数字となっている。
クリア馬は非常に少ないが、
毎年完璧に機能しているファクター。
「余力十分の馬」の好走率は相当高く、
人気薄の激走も頻繁に起こっている。
02年13人気2着タップダンスシチーをはじめ、
04年9人気3着シルクフェイマス、07年9人気1着マツリダゴッホ。
さらに08年10人気3着エアシェイディ、
昨年は14人気トゥザグローリーが3着。
上記のクリア馬たちは、
「9番人気以下」での激走であったが、
疲労の蓄積&厳冬期という、
有馬記念の特徴を如実に表していると言えるだろう。
実は80、90年代から、
このファクターは凄まじい威力を発揮している。
まさに有馬記念における、
「伝統のファクター」なのだ。
96年14人気3着
マイネルブリッジ
92年15人気1着
メジロパーマー
91年14人気1着
ダイユウサク
87年14人気3着
ハシケンエルド
14、15番人気での激走連発、
87~96年の10年間でなんと4頭。
これは偶然のはずがなく、
「余力ファクター」が大きなアドバンテージとなっていたのだ。
メジロパーマーの逃げ切りや、
ダイユウサクがメジロマックイーンを差し切った衝撃は、
今でも鮮明に覚えている。
余力十分の人気薄激走は「有馬記念の伝統」
今年のクリア馬は果たして…?