今週の一球入魂レースは、
「北九州記念」
前回、前々回と、
重要サンプル馬を基にした「好走血統」について記載した。
(詳細は、
北九州記念 血統のなせる業 を参照)
この重要サンプル馬が機能する理由は、
もちろん「コース形態とレースラップ」が、
好走血統に大きく反映されているからである。
完全に直結しているのだ。
コース形態を簡潔に記載しておくと、
小倉競馬場は、
平坦と思われがちなローカル競馬場だが、
小倉記念時にもこのアメブロに記載した通り、
実は高低差のあるコース形態となっている。
小倉競馬場の平坦は、
主に4コーナーからゴールまでの直線部分で、
他部分は2コーナーを頂点とした、
高低差2.96Mの「起伏あるコース形態」
具体的には、
ゴール地点から2コーナーまでは上り坂、
そして頂上の2コーナーから向こう正面まで下り、
さらに3コーナーから4コーナーにかけても下り坂。
さらにこの下り坂の3~4コーナーは、
スピードを落とさずに回れる「スパイラルカーブ」となっている。
さらにコースの幅も広く、
30Mという芝コースの幅員はローカル6場の中で最も広い。
北九州記念が行われる芝1200Mは、
坂の頂上である2コーナー奥のポケットがスタート地点。
つまり芝1200Mは1度も上り勾配がなく、
スタートから4コーナーまで坂(高低差約3M)を一気に下ることになる。
厳密に言うと、
「2段階の下り勾配」を経て直線に向くということだ。
さらに前述の通り、
3~4コーナーもスピードを落とさずに回れる「スパイラルカーブ」
上記コース形態から、
北九州記念のレースラップは容易に想像できるだろう。
しかもただの前傾ラップではなく、
1ハロン毎に見てみると複数の特徴が明確となる。
これらの特徴は、
レースレベルとコース形態を考慮すれば「必然的」に起こっている。
ちなみにこのスピードが出るコースで、
アグネスワールドが叩き出した「1.06.5」
これは10年以上破られていないJRAレコードである。
そしてもう1つ、
当然「現在の馬場状態」を把握することも重要。
例年「連続開催後半」に行われる、
北九州記念。
もっと詳しく言うと、
開幕から数えて10日目施行となる。
今年は変則開催の影響で、
北九州記念は開幕から数えて6日目施行であるが、
今年の小倉は、
4月中旬まで使い込まれていたことは軽視できない事実。
その影響は早速、
開催2週目だった先週、
好走血統や脚質、時計、ローテなどにも如実に表れていた。
先週の小倉芝1200Mで唯一行われた上級クラス、
土曜メイン「西部日刊スポーツ杯」において、
1番人気に支持されたアフォードが掲示板にも載れずに敗れたことも、
その影響の「典型例」だったと言える。
そして馬場の影響は、
好走血統だけだなく、
「これ」にも多大な影響を及ぼす。
(※上記ランキング内に掲載中、現在30位前後)
上記ランキング内に記載した内容、
北九州記念の最重要ファクターと言っても過言ではないだろう。