今週の一球入魂レースは、
「小倉記念」
先週の函館記念は、
10年間例外なく隔年で伏兵が連対する重賞であると、
週中のランキング内に記載したが、
今年はそのパターン通り、
12番人気馬が連対して波乱決着となった。
しかし、
小倉記念の波乱度は函館記念をはるかに凌ぐ。
小倉記念は、
サマー2000シリーズ第3戦に組み込まれた06年以降、
5年連続で「9番人気以下」という人気薄が、
馬券圏内に食い込んでいる波乱必至の重賞。
06年以降の3着内馬15頭中、
3番人気以内だったのはわずか4頭で、
半数以上の9頭が、
「6番人気以下」という伏兵であった。
今年も混戦のフルゲート18頭立て。
しかも出走馬18頭中、
「近3走内に連対経験」があるのは、
イタリアンレッド、ナリタクリスタル、ホクトスルタンの3頭のみ。
(しかもホクトスルタンは約1年ぶり)
この難解なレースを仕留めるには、
やはり「血統分析」は欠かせない。
競馬はブラッドスポーツ
血統分析が「全ての土台」となっていると言っても過言ではないが、
もちろん小倉記念も例外ではない。
「ローカルハンデG3」という格式が高い重賞ではないものの、
血統面から分析すると、
ローカルハンデG3とは思えないほど、
様々な能力が要求されるレースなのである。
その「最重要サンプル」として欠かせないのが、
04、05年に当レースを連覇したメイショウカイドウである。
同馬が当レースで無類の強さを発揮した理由は、
まさに「血統のなせる業」
06年以降、
施行時期が2週早まった小倉記念だが、
(今年は変則開催で開幕週)
メイショウカイドウが、
非常にいいサンプルとなっていることは現在も変わっていない。
アイビスSDのインテント系カルストンライトオ、
函館記念の欧州3冠血統エリモハリアーと、
これ以上ないサンプルがあった、
ここ2週の一球入魂レースだが、
今週もそれらに負けないくらいの、
貴重なサンプルであることは間違いない。
ここで、
メイショウカイドウの血統構成を簡潔に記載しておくと、
(※5代内)
父系
父スキャン
(ミスプロ×ニジンスキー)
母系
母父ヒッタイトグローリー
母母父ネプテューヌス
ヘザーセット(トウルビヨン系)のクロス
5代父に、
ウォーデン(ワイルドリスク系)や、
ネヴァーセイダイ(ナスルーラ系)など
以上がメイショウカイドウの配合であるが、
このサンプルを駆使すれば、
難解と言える小倉記念の分析もスムーズに進むだろう。
小倉記念の血統ポイントは3つ、
それは上記配合を見れば一目瞭然となっている。
昨日のランキング内に記載した「意外な血統分析」のポイントを加味すれば、
より分かりやすいはずだ。
そしてこの3つが、
小倉記念のレース質の全てを物語っている。
メイショウカイドウは、
この3つを全て完璧に兼ね備えていたので、
小倉記念を連覇するに相応しい馬だったのだ。
言うまでもなく、
メイショウカイドウ以外の歴代好走馬も、
小倉記念で好走するに相応しい血統構成であった。
これを徹底的に分析すれば、
小倉記念の「レース質」が明らかとなり、
おのずと今年の「血統評価1位馬」も明らかとなるはずだ。
宝塚記念のエイシンフラッシュを皮切りに、
現在5週連続で◎が馬券圏内。
ここ3週を見ても、
七夕賞
◎イタリアンレッド(7人気1着)
アイビスSD
◎エーシンヴァーゴウ(1人気1着)
函館記念
◎マヤノライジン(12人気クビ差2着)
上位人気、人気薄も関係なく◎を打っているのは、
血統分析で申し分なしの配合だったからだ。
今週も、
「血統分析」の凄まじい威力を発揮したいと思う。
重複になるが、
競馬はブラッドスポーツである。
前走のイタリアンレッドは、
父系以上に母系が大きな後押しとなっていたが、
(詳細は当時のブログ、
1番人気の可能性が高い今回は果たして…?
最後にこれを記載しておく。
前記メイショウカイドウ、
そして当レースで穴を連発したニホンピロキース、ニホンピロレガーロ兄弟に、
濃く流れていた「共通する血」とは、
(※上記ランキング内に掲載中、現在50位前後)
上記ランキング内に記載した血統は、
まさに小倉記念のレース質を如実に表している。
この「血」が、
今年も相当参考になることは間違いない。
しかも今年は開幕週、
例年以上に機能する可能性が高い。