2024 ラジオNIKKEI賞(休馬のみ明け馬の取り扱い) | 競馬解読教室

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ラジオNIKKEI賞の消しのセオリーの一つに、「中10週以上の休み明けの馬消し!」というものがある。このレースは2006年に創設されたが、2006年から2022年までの17年間で、中10週以上の間隔で出走した馬は41頭いたが、その成績は以下のとおりであった。

 

{0・・37/41頭}

 

 上記のとおり、中10週以上の休み明けでもこのレースで連対を果たした馬というのは、2006年以降4頭しかおらず(連対率4%、複勝率9%)、基本的にこのレースでは中10週以上の休み明けは消しなのだ。中10週以上というと、桜花賞や皐月賞以来の出走となる馬も該当するが、前走クラシック出走の格上馬でも、中10週以上の休み明けとなる場合は大きな割引きが必要だということ。況や条件馬をやである。では、先ずはくだんの4頭のプロファイルを確認しておこう。

 

2018年 フィエールマン 1番人気②着

 中11週(前走500万①着)

 後のGI好走実績:天皇賞春①着、①着、菊花賞①着

 

2019年 ゴータイミング 6番人気③着

 中11週(前走500万①着)

 後のGI好走実績:なし 

 

2021年 ワールドリバイバル 11番人気②着

 中11週(前走皐月賞⑫着)

 後のGI好走実績:なし

 

2022年 サトノヘリオス 2番人気③着

 中11週(前走皐月賞⑰着)

 後のGI実績なし:なし

 

 ラジオNIKKEI賞史上、中10週以上の休み明けの馬がこのレースで①~③着したのは、2018年のフィエールマンが初めて。フィエールマンは後にGIを3勝もするA級馬なので、フィエールマンだけだったなら、コレを「例外」と見ることも可能だったろう。しかしながら、2019~2023年の5年間で、中10週以上の休み明けの馬が3頭も馬券に絡んでいるという点はには留意すべきだろう。しかもこの3頭はフィエールマンのような将来GIを勝つような大物でもなかった。思い興せば、ラジオNIKKEI賞の前身であるラジオたんぱ賞の時代でも、1986年~2005年の間に、中10週以上の間隔でもこのレースで馬券になった馬は2頭いた。いたはいたのであるが、その2頭ともに、フィエールマン同様、将来のGI馬だったという点は興味深い。

 

1994年 タイキブリザード 1番人気②着

 中14週(前走毎日杯②着) 

 後のGI好走実績:安田記念①着

 

2004年 カンパニー 3番人気②着

 中11週(前走中山OP①着) 

 後のGI好走実績:天皇賞秋①着、マイルCS①着

 

 かつてこのレースでは、中10週以上の休み明けの馬は問答無用に消しでよかった。例外は将来のGI馬(タイキブリザード、カンパニー、フィエールマン)のような「大物」のみ。しかしながら、2019年以降にこのレースで馬券になった3頭のプロファイルを見ると・・・調教技術の進歩とともに、この「中10週以上は消し!」という傾向は、どうやら、変わりつつあるようだ。むしろ、中10週以上の馬が直近の5年で3頭も馬券に絡んでいるということを考えると、休み明けの馬にこそ、穴馬が潜んでいる可能性がある。そして今年のラジオNIKKEI賞には、そういう中10週以上の休み明けの馬が例年以上に多いのだ。該当馬はアレグロブリランテ(中11週)、シリウスコルト(中11週)、ジュンゴールド(中15週)、セッカチドラゴン(中10週)、セットアップ(中18週)、ヤマニンアドホック(中11週)、ログラール(中11週)の計7頭。つまり、出走予定13頭のうち、なんと半数以上が中10週以上の休み明けだということ。これはレース史上初のこと。今年のラジオNIIKEI賞は、例年以上に追切の動きや仕上がり具合に注意する必要がありそうである。

 

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