2024 ラジオNIKKEI賞(ハンデに関する考察) | 競馬解読教室

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 前述のとおり、このレースの予想上の重要ポイントはハンデ!である。今年のラジオNIKKEI賞は、一週前段階で出走等ロック場が13頭とやや少なめ。トップハンデはセットアップで58キロであり、最軽量は牝馬の、メイショウヨゾラの51キロ。今年から斤量設定の見直しの影響で、重賞勝ち(札幌二歳S)のあるセットアップは例年以上に重い58キロを背負うが、この58キロ他馬との比較でいうと、決して楽な斤量ではないだろう。過去10年でいうと、ハンデが49~51キロだった超軽ハンデ馬は{0・0・0・14}で、勝率、連対率、複勝率ともに0%。51.5~53キロの軽ハンデ馬は{1・4・5・39}で、勝率2%、連対率10%、複勝率26%。53.5~55キロ以上の中間ハンデ馬は{7・6・3・43}で、勝率12%、連対率22%、複勝率27%。最後に55.5~57キロの重ハンデ馬は{2・0・2・19}で、勝率9%、連対率9%、複勝率21%だった。馬券作戦としては、一番好走例の多い中間ハンデ馬を狙うべきだろう。過去10年の連対馬20頭でいえば、半数以上の13頭がこの中間ハンデ馬(53.5~55キロ)であった。特に狙って妙味があるのは、未だ重賞やOPに出走経験はないものの、出れば②着、③着できそうな隠れた実力をもった2勝馬(1勝クラスの勝ち馬)だ。ゆえに、1勝クラス勝ち馬の場合は、その勝った内容には注目したい。

 

 後は重ハンデ馬の扱いだが、重ハンデ馬も過去10年で2勝しているので、無視することはできない。実際にこのレースで56キロ以上を背負って馬券になった3頭がどんな馬だったかと言うと・・・・・。

2023 レーベンスティール 56キロ ③着

 レーベンスティールは、新馬戦で皐月賞馬ソールオリエンスのクビ差②着だったこともある素質馬。このレースまでに4戦して{2・2・0・0}と連対率100%だった。重賞経験もなく、前走で3歳1勝クラスを勝ったばかりの馬だったが、素質を買われてトップハンデの56キロを課せられた(その後セントライト記念、エプソムCを制覇。)

 

2015 アンビシャス 56.5キロ ①着

 アンビシャスは、このレースまでに{3・0・2・0}で、共同通信杯③着、毎日杯③着、プリンシパルS①着の実力馬。その実力馬がダービー優先出走権をパスしてラジオNIKKEI賞を勝ちに来て、結果、トップハンデでも②着に3馬身半千切って楽勝。この馬は過去10年の中でも「別格」的存在(古馬になってG2時代の大阪杯優勝)。

 

2016 アーバンキッド 56キロ ③着

 アーバンキッドは、このレースまでに{1・3・0・2}という1勝馬であり、1勝クラスも勝っていないと言う意味で、4頭の中では最も格下。だが、ジュニアⅭ②着、毎日杯②着の実績があり、前走はNHKマイルⅭ⑯着。

 

2018 メイショウテッコン 56キロ ①着

 メイショウテッコンは、このレースまでに{3・0・0・3}という3勝馬。重賞実績は京都新聞杯⑤着のみだったが、前走でこのレースと関連の深いOP白百合Sを逃げ切り勝ちした実績が評価された。

 

 上記4頭の評価だが、アンビシャスは完全に能力が二枚くらい上の実力馬であり、本当はこのレースに出てくるような馬ではない。この馬は完全に「例外」として度外視可能。今年のメンバーの中にアンビシャス級の大物はいない。出走予定メンバーを見渡すと、55.5キロ以上の重ハンデを課せられたのは、アレグロブリランテ(56キロ)、オフトレイル(56キロ)、サトノシュトラーセ(56キロ)、シリウスコルト(56キロ)、ミナデオロ(57キロ)、セットアップ(58キロ)の6頭。この6頭はいずれも4角2~3番手から好走した実績を持つ先行馬であり、2018年のメイショウテッコン型の重ハンデ馬だ。中でも重賞勝ち馬のセットアップと、G2スプリングS②着のアレグロブリランテと、G2青葉賞④着のサトノシュトラーセの3頭は、実績だけから言えば、一枚上の実力馬だと言える。今年のラジオNIKKEI賞が例年の傾向どおり前傾ラップ=前残りの競馬になると予想すれば、これら6頭の重ハンデ・先行馬が全て馬券圏外に消えるというシーンはちょっと考えづらい。だとするならば、今年のラジオNIKKEI賞予想の最大のポイントは、この6頭の重ハンデ馬の評価と序列付けにあると考えてもいいだろう。

 

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