今年の出走馬中、京都の重賞で好走実績を持つのはジャスティンパレス（天皇賞春①着）、ブローザホーン（春天②着、日経新春杯①着）、プラダリア（京都大章典①着、京都記念①着）、ディープボンド（春天②着）、べラジオオペラ（京都記念②着）、ルージュエヴァイユ（エリ女②着）あたり。レース映像を見た限り、この中でも、特に「京都の下り坂が上手い！」と思えるのはジャスティンパレスとディープボンドの２頭だと思う。この２頭は京都の外回りなら、大きな加点が必要だ。ブローザホーンやプラダリアも上手だと思うが、ジャスティンパレスやディープボンドほどではないという印象である。もし今年の宝塚記念が良馬場で行われるのなら、本命はジャスティンパレスのつもりだった。しかしながら今年は重馬場。このまま雨が降り続けば、レース実施時には馬場状態が不良まで悪化する可能性すら残されている。ジャスティンパレスは下り坂でスピードに乗せて、末脚を活かすタイプだけに、重～不良は…正直言って大きなマイナスだろう。
京都の適性に馬場状態を加味すれば・・・本命として一番ふさわしいのは◎ブローザホーンだろう。今が伸び盛りの５歳馬。今春の日経新春杯を勝って重賞初勝利。前走の天皇賞春では、ついにＧＩでも連対を果たすまでに成長した。調教の気配はイマイチだったが、もともとケイコは動かないタイプだけに、マイナスと考える必要はないだろう。今年は未だＧＩを２勝した騎手がいないという話だが、今年の宝塚記念は菅原騎手の初ＧＩ制覇に賭けてみたいと思う。相手本線は〇ディープボンドだ。京都も道悪も、適性はブローザホーンより上だと思う。懸念材料は７歳という年齢だけ。とはいえ、今年の天皇賞春で③着したように、未だ大きな力の衰えは感じられない。逃げ馬のいないＳペースの京都なら、くだり坂の出口では、この馬が先頭に立っているハズ。あとはどこまで粘れるかどうかだが、良馬場の春天でも③着に粘れるのだから、重～不良の宝塚なら馬券圏内に残っても驚けない。3番手は▲ジャスティンパレス。良馬場なら本命第一候補だったが、馬場状態を考慮して3番手まで。ほぼ、この３頭の競馬になると思うので、この３頭を厚く買いたい。以下は押さえの評価になるが、内回り巧者だが京都も走るし、展開に恵まれそうな△べラジオオペラ、夏場弱い点がマイナスだが、雨模様で涼しい気候が味方しそうな京都巧者△プラダリア、時計がかかる道悪なら善戦可能な△ソールオリエンスまで。
１番人気ドゥデュースの能力と実績は高く評価しているが、この馬は条件が揃わないと崩れる「脆さ」をもったG I馬。苦手な条件では人気を裏切っても驚けないタイプだけに、今回は思い切って嫌ってみたい。良馬場なら穴馬候補として面白かった京都巧者ルージュエヴァイユは外枠と道悪ではパフォーマンスを下げるとみて、無印とした。
（結果）
◎ブローザホーン （①着 ３人気）
〇ディープボンド
▲ジャスティンパレス
△べラジオオペラ
△プラダリア （③着 ５人気）
△ソールオリエンス （②着 ７人気）
