2024 ヴィクトリア・マイル(予想と買い目) | 競馬解読教室

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 牝馬最強マイラーを決める一戦だが、今年はメンバーレベルがイマイチ。人気に推されているナミュールとマスクトディーヴァを除けば、今後安田記念やマイルCSでGI級の牡馬のマイラーと対等に戦えそうな馬は見当たらない。もしS~Mペース(5F58秒台)からの上りの競馬になれば、、、人気の2頭でアッサリ決まる可能性が高いだろう。波乱があるとすれば、2015年のようによどみない流れで流れて後続の差し馬が道中の追走に脚を使わされ、前が残る展開になったとき。事実2015年は、ミナレットが5F56.9というよどみなく流れで逃げ、上り4F46.4-3F35.0と時計がかかったのが波乱の要因となった。2012年も5F56.7で逃げたトロワゼトワルがあわやの④着(12人気)に善戦したのは記憶に新しい。しかしながら、今年のメンバーを見渡すと、ミナレットやトロワゼトワルのような玉砕型の快速逃げ馬が。。。。。見当たらないのだ。もしペースが5F58秒台の平均ペースで流れると、先週のNHKマイルCに続き、今週も実力馬が能力どおりに走るカタイ決着になる可能性が高いだろう。③着のヒモ荒れを狙うべきかも知れない。

 

 ヴィクトリア・マイル予想の大きなポイントは、昨年から斤量設定が55キロ→56キロの定量戦に変わったということ。この「1kg」が持つ意味は非常に大きい。牝馬は牡馬に比べて斤量に敏感なので、この1kgの増量で大きくパフォーマンスを落とす馬が多いからだ。換言すれば、56キロでも好走できるのは真に能力のある馬だけ。かつてこのレースでは、2015年のように人気薄の格下の先行馬が大駆けして大波乱の結果となるケースも散見されたが、斤量が56キロに変わったことで、今後は実力馬が実力どおり走る人気通りのカタイ決着が増えると思う。事実、昨年の①着ソングラインは前年の安田記念で56キロを背負って①着した馬、②着ソダシも前年の府中牝馬Sで56キロを背負って②着した実績を持つ馬だった。これからのヴィクトリア・マイル予想の肝は、この「56キロを背負って重賞で好走した実績があるかどうか!?」になると考えている。

 

 さて、今年のメンバーの中で56キロを背負って重賞で好走した経験のある馬というのは、たった3頭しかいない。

マスクトディーヴァ 阪神牝馬S 56キロ ①着

ナミュール マイルCS 56キロ ①着

ナミュール 東京新聞杯 56キロ ②着

モリアーナ 阪神牝馬S 56キロ ③着

 

 人気でも、この3頭には高い評価が必要だと思う。この3頭に続くのは、次の3頭か。

サウンドビバーチェ ヴィクトリアM 56キロ ⑤着

ルージュリナージュ 3勝クラス 56キロ ①着

フィールシンパシー 3勝クラス 56キロ ②着

 この中で注目したいのはサウンドビバーチェだ。今年よりもメンバーレベルの高い去年のヴィクトリアマイルで、56キロをを背負ってソングライン、ソダシ、スターズオンアース、ディヴィーナに続く⑤着(勝ち馬から0.2秒差)に善戦しており、今年のメンバーに入れば上位の存在だと言えるはず。他では56キロは未経験だが、阪神牝馬Sで55キロを背負って上り最速で②着しているウンブライル、同じく上り第三位の末脚で⑤着しているドゥアイズあたりにも注意が必要かもしれない。

 

 本命は◎ナミュールだ。恐らく調子だけならマスクトディーヴァの方が上・・・だがマイル適性ならナミュールの方が上。判断が難しいが、やはり去年のマイルCSで、56キロを背負って牡馬のGIマイラーを一蹴したGI勝ちの価値を評価して、この馬が本命だ。何よりも、今のナミュールの充実度は本当に素晴らしい。恐らく今が競走馬としてのピークだろう。3歳時は体質が弱く、連続してレースを使えないタイプだったが、昨年のマイルCSの後は正に別馬!海外のレースを2戦しても馬体重が減らなかったのは体質強化の証に他ならない。世界レベルのマイル戦で、56キロを背負っても、牡馬のGIマイラーが相手にヒケを取らない実力はこのメンバーに入れば抜けている。日本馬の牝馬同士なら、見劣ることはない。不安は鞍上だけ。近年の武豊騎手は差し馬に乗った時に馬群を割って出てくるケースが減っており、今回も馬群の大外を回る競馬を選択するだろう。実力NO.1 の存在ではあるが、ライバルがインからロスのない競馬をする可能性が高いので、コース・ロスが命取りとなる可能性も・・・。不安点はソコだけだ。

 相手本線はもちろん〇マスクトディーヴァ。本質的には2000m前後を得意とする中距離馬だと思うが、昨年のローズSを1分43秒0で快勝したスピードを持つように、この馬はマイルでも通用するスピードを持っている。鞍上モレイラ騎手も大きなプラス。抜群のスタートから好位をとり、伸びるウチをスルスル伸びてくるシーンが目に浮かぶ。早目のスパートでナミュールの追い込みをどこまでしのげるか!?がこのレースの大きな見どころだ。3番手には▲サウンドビバーチェで大穴を狙う。昨年のヴィクトリアM⑤着の後は2戦続けて二けた着順に敗れているが、1.32.7で走破した昨年の競馬を再現できれば、このメンバーなら③着の可能性は十分だろう。以下は押さえの評価になるが、△モリアーナ、△ルージュリナージュ、△ウンブライルまで。

(結果)

◎ナミュール

〇マスクトディーヴァ (③着 2人気)

▲サウンドビバーチェ

△モリアーナ

△ルージュリナージュ

△ウンブライル

 

 

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