2024 皐月賞(ステップレースの検証:その3 若葉S) | 競馬解読教室

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 過去11年、若葉Sから皐月賞に向かった馬は25頭おり、皐月賞での成績は{0・1・1・23}。近年、このローテーションで成功した馬は2019年②着のヴェロックス、2014年③着のウインフルブルームの2頭のみであり、この組の皐月賞での成績は勝率0%、連対率4.0%、複勝率8.0%と振るわない。

 

 今年の若葉Sの勝ち時計1.59.7(36.1=49.0=34.6:落差+1.5秒)は、良馬場で行われた過去10年の若葉Sのデフォルトの2.00.2(35.6=49.1=35.5:落差+0.1秒)に比べて、テンが0.5秒遅く、中盤が0.1秒速く、上りが0.9秒速く、勝ち時計が0.5秒速い。今年の若葉Sは61.0=58.7の上りの競馬であり、逃げ馬が②着に粘るなど、逃げ先行馬に有利な流れ。ミスタージーティーは好スタートからインの好位をとり、4角出口ではイン3の絶好位置をキープ。最後の直線はヨコ長→タテ長の瞬発力勝負になったが、地力勝ちという印象だった。今回はこれまでとは打って変わって上手でスマートな競馬を見せたが、逆に言うと、これが最大のパフォーマンスだともいえる。順当勝ちではあったが、GIでも通用するインパクトのある勝ちっぷりではなかった。②着ホウオウプロサンゲはなかなか良い競馬だったし、最後にキープカルムに抜かせなかった点は評価していい。GIで通用するタイプではないが、この馬は決して弱い馬ではないので、相手が下がったOP~G3くらいなら一発ありそうなタイプである。

   

 次に古馬2勝級のレースと比較してみよう。若葉Sの勝ち時計1.59.7(36.1=49.0=34.6:落差+1.5秒)は、2020~2024年の第1~2回阪神の良馬場の芝2000mで行われた古馬2勝クラスのデフォルトの1.59.4(36.1=48.2=35.1:落差+1.0秒)に比べて、テンが0.0秒速く、中盤が0.8秒遅く、上りが0.5秒速く、勝ち時計が0.3秒遅い。今年の若葉Sは古馬2勝クラスよりレベルは低いと考えられる。また、御覧のとおり、今年の若葉Sは先行馬に有利な流れだった。ミスタージーティーは流れに乗った上手な競馬をしており、数字以上の高い評価はできない。

 

 

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