2023 チャンピオンズカップ(全頭診断:その2) | 競馬解読教室

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⑥グロリアムンディ

 芝時代はなかなか1勝クラスを勝てなかった馬だが、ダートに矛先を変えると4連勝で一気にOP入り。JRAのダート戦はこれまで7戦して{5・1・0・1}。重賞初挑戦となったアンタレスSでも、あのオメガパヒュームに0.1秒差の②着し、去年のチャンピオンズCではムーア騎乗ということもあって、2番人気に支持されたほどの素質馬である。その後は船橋のダイオライト記念を圧勝すると、続く平安Sでハギノアレグリアスを下して重賞初制覇。韓国ではクラウンプライドに大差で敗れたが、日本での競馬なら、あんなことはないハズ。この馬の買い目の一つは平安S勝ちの内容だ。勝ち時計1.59.8(30.4=50.0=39.4:落差ー9.0秒)は、稍重の京都ダ1900mで行われた古馬OP&重賞のデフォルトの1.58.2(30.2=50.2=37.8:落差ー7.6秒)に比べて、テンが0.2秒遅く、中盤が0.2秒速く、上りが1.4秒遅く、勝ち時計が1.7秒遅かった。グロリアムンディは、差し馬有利の流れの中、早目に先頭に立ち、そのまま押し切った。今回穴人気に推されているハギノアレグリアスには完勝だった。不安材料は2番人気に推された昨年のこのレースで⑫着に負けている点と、前走の韓国カップで有力馬の1頭であるクラウンプライドに大差に敗れている点。クラウンプライドに先着するのは…簡単ではないだろう。

 

⑦ウィルソンテソーロ

 JRAのダートを4連勝して一気にOP入り。OP初戦の名古屋城Sでは④着に敗れたが、地方の重賞で3連勝の荒稼ぎ。前走のJBCクラシックでは⑤着に敗れたが、それでも、しっかり掲示板は確保したのだから、GI挑戦であったことを考えれば、まずまずの結果だったと言えるだろう。にもかかわらず、今回は単勝80倍で、12番人気…。いくら何でも人気がなさすぎだろう。何故人気がないかというと、やはり鞍上。地方重賞3連勝時の鞍上は川田騎手、JBCクラシックは若手ホープの菅原騎手、そして今回は原騎手。陣営の勝負度合いが低いことは間違いないし、JBCレースの前からこのレースを本気で狙っていたローテーションとも思えない。陣営の本気度に疑問があるので、今回は買いにくい。

 

⑧アーテルアストレア

 チャンピオンズカップというレースはパワー勝負になりやすく、牝馬には不利なレース。過去、馬券になったのは2015年①着のサンビスタだけだ。とはいえ、そのサンビスタは前走JBCレディースC②着馬だったので、このローテーションならば、通用する可能性はある。前年の2014年にはサンビスタが前走JBCレディースC①着をステップにこのレースに臨み④着、2018年にはアンジュデジールが前走JBCレディースC①着をステップに④着。JBCレディースCの連対馬であれば、このレースで③~④着できる可能性はある。しかしながら、アーテルアストレアはJBCレディースCで③着どまりであり、連対を外してしまったという点がミソ。勝ったアイコンテーラーに0.9秒も千切られているようでは、牡馬の一線級相手だと厳しいだろう。

 

⑨クラウンプライド

 父サンデー系x母キンカメという血統背景を持ち、血統予想家の中には、この馬を本命に推す者が多い。他方、血統だけではなく、この馬は実力・実績も十分。昨年は3歳時から古馬ダートの頂上決戦に果敢に挑戦し、JBCクラシック②着、チャンピオンズC②着と連続好走した点は立派。4歳になった今年は戦いの場を海外に求め、サウジ、UAE、韓国に遠征。勝ったのは韓国カップのみだが、⑤着、⑤着、①着に好走。国内は帝王賞の1戦のみだが、そこでもメイショウハリオの②着に好走。国内ダート中距離路線では、ウシュバテソーロに次ぐ大関格であるメイショウハリオ、テーオーケインズと互角の競馬をしていることから見ても、今回のメンバーの中では実力上位。この馬について強調したいのは前走の韓国カップの圧勝ぶり。大差に負かしたグロリアムンディは決して弱い馬ではない。去年のチャンピオンズCはレベルが低かったことは間違いないが、4歳秋を迎え、昨年より大幅にパワーアップしている可能性がある。この馬が3番人気というのは、オッズ的にはおいしいかも知れない。

 

➉ノットゥルノ

 チャンピオンズCでよく馬券になるJBCクラシック組の中で再先着したのがこの馬。にもかかわらず、14番人気で単勝112倍というのは…この馬が右回りを極度に苦手としているから。右回りの連対率が70.0%{3・4・0・3}であるのに対し、左回りの連対率は0%{0・0・0・5}であり、今回は信頼できない。

 

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