今年のチャレンジCはG3としては良いメンバーが揃った印象。レベルの高いレースが見られそうだ。良馬場の阪神芝2000mで行われたチャレンジCのデフォルトは、36.7=47.5=34.9(1.59.1:落差+1.8秒)であり、このレースは先行馬に有利、かつ上りの競馬になるケースが多い。
本命は◎ガイアフォースだ。理由はハイペースの天皇賞秋で、先行して⑤着に好走したこと。今年の天皇賞秋の中盤4F45.6秒は、もちろん天皇賞秋史上最速のラップだったが、過去10年でいうと、これに続いて速かったのが2018年(レイデオロ:逃げ馬キセキ)と2021年(イクイノックス:逃げ馬パンサラッサ)の46.1秒、その次が2019年(アーモンドアイ:逃げ馬アエロリット)の46.3秒であるから、今年の45.1秒がいかに殺人的に速いペースだったかが判るだろう。では、前記3回の天皇賞秋で、超Hペースを逃げ・先行した上位3頭の次走以降の成績を確認しておくと……。
2018年
③着キセキ(逃げ):次走 JC②着
④着アルアイン(先行):次走 マイルCS③着
⑧着ヴィブロス(先行):次走 香港マイル②着
2019年
②着ダノンプレミアム(先行):次走 マイルCS②着
③着アエロリット(逃げ):次走 有馬⑭着
⑥着サートゥルナーリア(先行):次走 有馬②着
2021年
②着パンサラッサ(逃げ):次次走 サウジC①着
④着ジャックドール(先行):次次走 大阪杯①着
⑪着ノースブリッジ(先行):次走 AJC①着
御覧のとおり、明らかに距離の長かったアエロリットの有馬⑭着を除けば、他の逃げ・先行馬はすべて次走あるいは次次走で好走している。しかも好走したレースのほとんどがGIであったという点には注目すべきだろう(例外ノースブリッジはAJC①着のみ)。そして今年はというと……。
①着イクイノックス(先行):次走 JC①着
⑤着ガイアフォース(先行):次走 チャレンジC?着
⑦着ドゥドュース(先行):次走 JC④着
超Hペース天皇賞秋を逃げ・先行して、好走した馬が次走・次次走でこれだけの好成績を上げている以上、過去最高レベルの天皇賞秋で、イクイノックスより前で競馬して⑤着に粘ったガイアフォースの力を評価すべきだろう。不安は前走を激走した反動だが、最終追切の動きを見る限り、大きな調子落ち・疲労残りはないと判断したい。相手本線は上り目の大きな3歳馬〇べラジオオペラと、同舞台で行われた春の成尾記念の覇者▲ボッケリーニの2頭。以下は押さえの評価になるが、△フリームファクシ、△エピファニー、△フェーングロッテンまで。
(結果)
◎ガイアフォース
〇べラジオオペラ (①着 3人気)
▲ボッケリーニ (②着 2人気)
△フリームファクシ
△エピファニー
△フェーングロッテン