【レース回顧】
伏兵ペプチドナイル、初のG1&マイルで大仕事!
■レース結果
第41回フェブラリーSは藤岡佑介騎手騎乗の11番人気ペプチドナイルが先団で追走すると、最後の直線は馬場の中ほどから力強く脚を伸ばして先頭に立ち、そのまま押し切った。勝ち時計は1分35秒7(良)。鞍上の藤岡騎手はこのレース初勝利。本馬を管理する武英智調教師は嬉しいJRA・G1初制覇となった。
2着は1馬身1/4差で長岡禎仁騎手騎乗の5番人気ガイアフォース。3着はクビ差で武豊騎手騎乗の13番人気セキフウ。なお、1番人気に支持されたオメガギネスは14着に敗れた。
■レース展開・総括
スタートは2番シャンパンカラーが良くなかった。15番ドンフランキーが好スタートを切って1番手でダートコースに入った。4番ドゥラエレーデが2番手へ。14番ウィルソンテソーロも先行。1番イグナイター、9番ペプチドナイルも加わり好位を形成した。2馬身後ろに出遅れたシャンパンカラーが挽回。並んで5番オメガギネス。それから2馬身差で中団の前に7番ガイアフォース。さらに2馬身切れて3番ミックファイア、12番スピーディキック、それから6番カラテ、10番タガノビューティー、11番キングズソード。5馬身離れて後方には8番セキフウ、16番アルファマム、1馬身半差で最後方から13番レッドルゼルという隊列になった。
前半800m通過は45秒6とかなり速いペース。ドンフランキーはリードを1馬身取って3~4コーナーの中間を通過。2番手にウィルソンテソーロ。それを見ながらドゥラエレーデ、ペプチドナイルが追走して4コーナーをカーブ。さらに後ろからはオメガギネスがつけて、各馬が最後の直線に入っていった。
先頭はドンフランキー。内ラチ沿いからはイグナイター。ウィルソンテソーロはドンフランキーに馬体を併せて、さらに外からはペプチドナイルが併せ馬に加わった。ドゥラエレーデは反応が今一つ。オメガギネスも脚色が全く良くなかった。替わって外からはタガノビューティー、ガイアフォース、セキフウあたりが脚を伸ばしてきた。
残り200mを過ぎてドンフランキーがつかまり、ペプチドナイルが堂々と先頭へ。イグナイターは内で食い下がるも苦しくなってきた。外からタガノビューティーとガイアフォース、セキフウがしぶとい脚で猛追。しかし、先頭のペプチドナイルが外からの追撃を振り切って、堂々と先頭でゴールを果たした。2着争いは接戦。タガノビューティーは最後の最後につかまり4着。ガイアフォースが2着に上がり、セキフウが3着だった。
勝ったペプチドナイルは大仕事。前走東海Sでは6着と敗れていたが、重賞初制覇がG1となった。今まで東京ダートの経験はあったものの、距離1600m以下の経験は全くなかった。しかし、今回はスタートから出していきスムーズに好位に取りつくと、最後の直線は余裕十分で脚を伸ばして抜け出す横綱相撲だった。近い位置で先行したウィルソンテソーロが8着と失速しただけに、非常に強い内容だった。
一方で上位人気馬は総崩れ。ドゥラエレーデも速いペースの先行争いに加わり脚をなくした。オメガギネスは早々に脚がなくなり大きく敗れてしまい、今後に課題を残す結果となった。ガイアフォースは初ダートながら見事に2着。やはりワンターンのマイルという条件は、この馬にぴったりだったようだ。
(JRA-VANより)
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