書泉会（柿沼翠流先生主宰）から独立賞が出た。
松田芳美氏 「一刻」
独立賞…
手島右卿が創設した団体「独立書人団」 その展示「独立展」の一般公募・会友の中から
最高賞として 原則１点にのみ送られる賞。（過去には該当なしの年もあったらしい）
毎年1000～1500もの公募がある中、
この１点に輝けるほど稀有で仕合せなことはない。
その年を代表する花形になる。
審査は厳選された20～30名の審査員による挙手制。
全ての公募部門出品に等しく受賞のチャンスがある。
公募展の不正が取り沙汰される近年、
独立賞は 公募展中もっとも公平でもっとも受賞し難い賞のひとつ。
入選→佳作→秀作→準特選→特選→独立賞
というランク付け。 準特選以上は全体の２パーセント以下にもなる。
松田さんは、約八年ほど前、
すっと、柿沼翠流門下書泉会にやってきた。
控えめで主張の少ない方だが、
人一倍懸命に作品に取り組む姿が、
徐々に社中での存在感に繋がっていた。
「一刻」 という素材について、こう話されていた。
―「一刻」(いっとき)とは江戸時代までの時間の単位の呼び方で、一刻は今の約２時間にあたるそうです。
私はこの「一刻」という言葉に、人其々の人生の中の、色々な長さ重さのある尊い時が凝縮されているように感じ、それを表現したくて取り組みました。―
いま、を生きるその貴重さをぐっと込めた作品だったように思います。
-----------------------------------------------------------
☆個展情報☆
書家 小野﨑啓太展
２０１５年３月２６日（木）～３１日（火）
栃木県総合文化センター第四ギャラリーにて開催！！
FaceBookページ
https://www.facebook.com/keita.onozaki2015