映画『陰陽師0』
人は呪（暗示）の世界に生きている
映画『陰陽師0』を二回見てきました。
まさしく
催眠の世界を表している映画です。
一度目は不覚にも遅刻してしまい、二回目は初めから！と意気込んだのに、前日の寝不足で眠くて集中出来ず(T . T)
もう一回見れるかな？？？
と、とにかくビックリしたんです。
ハイライトシーンで
主人公の安倍晴明が唱える呪文の中に
「八大龍王水神」の名前が出てきた！
最近、八大龍王の話を書いたばかりですし
なんじゃこりゃ〜っと。
とりあえず感想
というより、映画鑑賞後に思ったことを。
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公式サイトから拝借
映画は
平安時代に宮廷で活躍した陰陽師の
学生さんたちの勉強の場から始まります。
安倍晴明は生徒の一人。
初っ端から「暗示とは何か」と
陰陽師の先生が生徒に
教鞭をたれるシーンがあり
人はいかに「思い込み」によって
生きているかを学ぶんです。
陰陽五行の思想は出てくるし
顕在意識・潜在意識、との言葉や
暗示、催眠術
伊勢の斎王
などという言葉がバンバン出てきます。
伊勢の斎王とは伊勢神宮の
天照大神に仕える未婚の皇女。
神に仕えるわけですから
結婚どころか恋愛も禁止。
というか、普通の女性が求める生活は
おくれないのです。
映画では「奈緒さん」が演じていますが
斎王の説明はなかったような・・・。
（私寝てたのかな？）
一緒に行った娘の一言は
「世の中もここまで来た！？こんな内容まで映画に出来るようになったんだね」
だったのですが。
「こんなことまで」とは
この世は全て暗示の世界
映画レビューをみると
何故だか評判はあまり良くないみたい？
ですが長年、催眠療法士をしている私には
嬉しくて仕方がありません。
陰陽師０のストーリー全体の前提となる
「暗示」や「催眠」という怪しい言葉。
普段の生活には関係ないと思われそうですが
それは、全く逆です。
私たちの日常こそ
暗示・催眠の世界です
私たちは知らず知らず
・自分で掛けた暗示
・外界から受けた暗示
二つが織りなした世界の中で生きています。
外界からの暗示と言っても
それを受け入れたのは自分ですから
どちらにしても
自分の暗示の世界で生きている
（自分の思い込みの世界に生きている）
と言えるわけです。
陰陽師の映画の中にも
「事実と真実は違う」
「一人一人の真実の中で生きている」
「誰もが見たいものしか見ていない」
「人の数ほど真実がある」
という言葉が出てきます。
（事実は起こったことそのもの。真実はそれに対する一人一人の解釈や思い込み）
同じ場所にいても
あなたと、隣の人は
違う世界を見ているかもしれない。
みんな自分が受け入れた
暗示（催眠）の中で生きている
ということです。
そんなことを語っている
この映画はすごいなぁ〜。
（原作があるの？わからない・・）
どのイスに座るのも自由
陰陽師0では暗示（催眠）を
「呪（しゅ）をかける」と表現しています。
呪い（のろい）をかける、というわけです。
「呪い」というと、
誰か他人にかけるものと思われがちです。
もちろん、それもあります。
能動的、意識的に、誰かに念を送る
妬む、恨む、怒りを持つ
などのネガティブなものから
誰かの幸福を祈る、愛する、なども
時空を超えて相手に届きます。
届くだけならいいけれど
縛ったりすることがあります。
呪縛ですよね。
※人に送った悪想念はやがて自分に返ってきて自滅するので要注意。
でもそれだけでなく、こんなものも
れっきとした呪（暗示）になっています。
■他者から受ける呪（暗示）
テレビのＣＭ，
雑誌の写真や「流行！」の文字
日常的な親の言葉
（学歴だ！金だ！お前はダメだ、男を信じるな、親に恥をかかせるな・・・）
人の態度さえ暗示になることがあります。
ＡさんがＢさんのほうを向いて
やれやれ・・という感じで首を振れば
それだけでＢさんは
・馬鹿にされた
・失望された
・何か悪いことした？
・私オカシイ？
などと思ってしまい、
それ以降Ａさんの機嫌が気になりはじめます。
呪（しゅ）を掛けられてしまったんですね。
ですが実はＡさんは
その日の朝に夫婦喧嘩したことを思い出して
思わず首を振ったのかもしれず
となると、Ｂさんは勝手な思い込みで
自分で自分に呪をかけてしまった
ということになるのですが・・。
■自分が自分にかける呪（暗示）
・私には出来ない
・また嫌な目にあったらどうしよう
・どうせまた失敗する
・〇〇と思われているに違いない
・生きていても仕方ない
・頑張らないとおいていかれる
・結果を出さなきゃ人に受け入れられない
・他人は信じられない
・◯◯すると嫌なことが起きる
などが口癖になっていたり
または、心の中で思ったり
まだまだありますよ〜〜
・私は運が悪い
・自信がない
・頑張っても報われない・・
・○○な人が苦手・・・
・この世の中なんて・・
・暗いところに霊が出る
これらは全て自分に
呪を掛けて現実をゆがめる行為です。
その通りの真実を作る確率が
グンと上がるのです。
それも、知らず知らずのうちに
無意識レベルでやっているのだから
直すチャンスもなかなか訪れないのが怖い…！
こうして見ると
自分にかける呪（暗示＝催眠）のほうが
はるかに多いことがわかります。
それが私たち、それぞれの世界です。
では、
呪を解くにはどうしたら？
呪を解くには？
呪を解くのは
誰でもない自分です。
私の職業である
催眠療法（ヒプノセラピー）の目的は
これらの呪を解くこと。
ご自身では気づかぬうちに
受け入れている呪の数々を見破って
それを解くと手伝いをするのです。
それには、詳しいカウンセリングが必要で
私の場合は初回３時間以上の
たっぷりの時間をかけています。
顔ではニコニコ笑顔でいながら
私の意識は真剣勝負！
頭の中はフル回転！
呪（ご自身が受け入れた暗示）を
ほぼ特定したらヒプノセラピーを使って
潜在意識まで潜って解いていくわけです。
なんて書くと
私が呪を解いていると思われそうですが
私がクライアント様の呪を見つけて
やんわりとご提示しても
（ズバリ指摘したら驚かれることもあるので）
「そんなこと、思ってません！」
「私の問題が私のせいって言いたいんですか？！」
なんてはねのけられたら
もう解くのは難しくなります。
こういう意味で、やはり
呪（＝人生で見ると決めているもの）
を解くのは、
ご自身なのだと言えるのです。
生き方として気をつける事
人生で催眠療法士（ヒプノセラピスト）に
お世話になるは事は少ないとして
普段の生活の中で
呪を解く方法は
前回の記事でも言ったように
自分の意志を
しっかり、ハッキリ、
意識するということにつきます。
そうしないと暗示の世界（思いこみの世界）
に影響されたまま
何となく人生が終わってしまいます。
それもまたよし
なのかもしれませんが・・・・
本当の自分を生きたい
もっと素晴らしい人生をと願うのなら
是非、参考にしてくださいね。
お役に立てましたら幸いです。
