悪い男(ダメ男)を
見捨てられない理由ダメ男や毒親に望みをかける理由
ティナ・ターナーってロック歌手をご存知でしょうか。アメリカ生まれの「ロックの女王」と言われた黒人女性です。
「What’s love got to do with it」
この曲は世界中で大ヒットしました。
私が知っているのは、ほぼその曲だけでしたが、つい最近ふと思い出してYouTubeでLive映像を見まくっていたら
ティナ・ターナーが人生後半を南フランスやスイスで過ごし、スイス国籍を取得して2023年に83歳で亡くなったと知りました。
ヨーロッパでも人気だったらしく、訃報を聞いたファンが手向けた花束がお屋敷の周りにいっぱいに並び
また、バイデン、オバマ、クリントン元大統領やその他の著名人がティナの人生への称賛とティナの死を悼む声明を上げています。
す、すごい!!!
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Youtubeでイギリスのトーク番組での彼女を見たのですが、ステージ上の彼女と、話してるときの彼女の違いに驚きました。
ステージ上のティナは、激しく、ワイルドで、情熱的で、奔放な感じ。
でも話しているときは、とても上品で、温厚で、知的で、早口なのに言葉を丁寧に選んでいるように感じました。
で、思い出したんです!
ティナの最初の夫はDV男で、長年にわたり精神的にも肉体的にも経済的にも彼女を苦しめ続けていたこと。
ティナはすべてを支配され搾取されながら、いつ暴力を振るわれるか・・・という恐怖に毎日に耐えて過ごしていたんです。
彼女が人生の救いを求めて仏教にたどり着き、お題目を唱え続けていたことも思い出しました!
で、ティナ・ターナーの半生の映画があった!
と思い出したんです。
ありました〜!ディズニーチャンネルに。
そこには壮絶なティナの人生が描かれていました。
歌手として成功しても、小遣い程度のお金しか与えられず、ひどく殴られて出血した顔を化粧で隠してステージに上がる日々。
ゆっくり休む暇も与えられませんでした。
そんな中で見つけた仏教。
ティナ・ターナー役の女優さんが「南無妙法蓮華経」と唱える姿は、日本人の私にはちょっとムズムズする不思議な感覚なのですが…(私的感覚です)
久しぶりに見たこの映画からは、以前とは違う別の発見がありました!!
どうしてもセラピスト目線で見てしまう私ですが
なるほど…!
ダメな男を見捨てられない、許し続ける、出来ない我慢を続ける、我慢している自分にも ”気づかないふり” で心を押し殺す、逃げ出したいと思いながらも出来ない
何故そんな状態を続けてしまうのか、本質的な理由・原因がよく描かれていました。
人を支配しハラスメントを行使する人は、相手をよくみています。逆らわない人かどうかをです。
自分を守る術を知っている人は、初期段階で、ちょっとした不愉快な扱いを受けたタイミングで相手から離れるのですが、その不愉快な行為にも反発せず笑って受け流すような優しい人にどんどん付け入るのです。
また、被害者側の心の中に迷いがあったり、恐怖心の方が勝っていると、それを敏感に察知して支配をし続けるんです。
そして大抵の場合、肉体的・精神的・経済的暴力はどんどんエスカレートして行きます。
「いつか優しくなるかも…」って願いはほぼ届く事はありません。
ティナ・ターナー自身の自己分析力
映画の中のこのシーンに、私は脱帽してしまいました。
ある日また夫に暴力を振るわれ、ティナは友人宅を訪ねます。そして、泣きながらこう言うんです。
「家族に捨てられるということが、どんなに辛いことか
知ってるわ!
だからできないの!
私、夫を捨てられないのよ!
どうしても… 」
親に何度も捨てられた経験を持つティナ・ターナーの心からの真実の言葉です。
ここでの意味は
「私という家族に捨てられたら夫は辛いに違いない」
という意味ではありません。
「私は家族をなくすことが、どうしても怖いの!」
と言っているのです。
なんて強く賢いんだろう!
そう思いました。
何故って、多くの場合、目の前の暴力をふるう夫に問題があり、自分には問題がないと感じるものだから。
過去のトラウマが依存の根源的原因(酷い人から離れられない関係は共依存関係…詳しくは別の機会に)なのですが、気づかないのが普通なんです。
でも、ティナはハッキリ気づいている!
ダメな男、悪い男を捨てられない本当の理由。
(ダメな親、だめな母に、いつまでも情をかけて尽くしてしまう理由も同じです)
私が彼を捨てられないのだ
と言っているのです。
過去のトラウマを専門的な言葉にすると
乳児期や幼少期に形成された「見捨てられ不安」です。
1人で生きていくことができない乳児、幼児にとって、親から受け入れられるか見放されるかは、居場所を失って生死分けるほどの恐怖や危機を感じます。
これは本能です。
親に受け入れてもらうために、子供は親からの理不尽な扱いを受け入れ、自分の心を押し隠し、適応・順応して生きる他に道はありません。
「そんな親は要らないよ。
もっと愛してくれる親を探すね」
なんて選択肢はないのですから。
親に受け入れてもらいたい
愛されたい
認めてもらいたい
こっちを見てほしい
話を聞いてほしい
私に微笑んでほしい
という心の底からの欲求が、潜在意識の中に ”これでもか!” というほど蓄積しながら乳幼児期、幼少期を過ごして成長し
その経験と感情と反応は脳幹レベルで習慣化していきます。
問題は、大人になっても、子どもの頃の埋められなかった「欲求」と「反応」が、もはや【反射】として身についていて
親以外の人間関係を構築してもなお、繰り返してしまいまうことです。同じタイプを引き寄せてしまうんですね。
そして、その根源的原因は目の前にいる彼氏や夫(配的な親)にだけあるのだと認識してしまい
実は自分の中に、相手に愛して欲しいという期待や欲求を捨てられず、居場所の喪失を恐れ、結果的に相手から離れられずに、不本意にも言いなりになってしまう、と言う現実を繰り返していることに気づかないのです。
もちろん、暴力をふるう人が悪いし、支配する人が悪いんです。それは誰が見たって当然です。100%加害者の問題です!
ですが、そんな人と離れられない理由や原因が、被害者側の心理に潜んでいるわけです。
すっかり洗脳される前に、それに気づいて!
それに気が付けばいずれ問題の終わりへ導かれ、次のステージへの扉が見えるはずです。
ティナはそれが見え始めていたんですね。
すごい!!!
泣けてくる~~~~!!
ティナのような激しい暴力ではないにせよ、私たちの身近にも同じように苦しんでいる人は多く、やはり、子供時代の経験が大きな原因となっています。
本当に捨てられた経験でなくても、心理的に見放される体験や、酷い𠮟責の繰り返し、兄弟間の差別、ネグレクト、恐怖で支配されることも同じような影響を与えます。
良い子でいることを期待されすぎたり、結果や成果重視(成績など)で子供の「心」に無頓着、なども同じように影響が大きいことが分かっています。
【居場所を失う恐怖】【見放される恐怖】【見捨てられ不安】を形成することが多いです。
そして大人になってからは
一度親密になった相手に従順になり、なかなか離れられなくなってしまいます。(または、逆に短い恋愛を繰り返す場合もあります)
毒親から離れられずに、他の兄弟よりも献身的に親に尽くしたり、自分だけが責任を負ってしまう、などもそうです。
いつかわかってくれるはず
いつか理解し合えるかも
いつか愛される時が来るかもしれない
ありがとう、って言ってくれるかもしれない
その望みが、いつのまにか
切望、渇望、悲願にまで育ってしまうんですね。
何を隠そう、私がそうだったから。私も依存していたんですね。私の場合は『母と娘』の共依存関係でした。
この心境は本当に辛いですよね。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
もう一度、ティナの言葉を見てみましょう。
ティナは、夫に殴られて傷だらけの体で友人の家を訪ね、泣きながらこういます。
「…どんなに辛いことか知ってるわ。家族に捨てられるということが。だからできないの。私、夫を捨てられないのよ、どうしても… .」
ティナが人生を変えるきっかけになったのは仏教ですが(確か創価学会?)、映画でのその描かれ方がまた抜群です。
ティナ・ターナーに仏教を紹介した女性が、ティナ・ターナーにこう言うんです
「お題目を唱えると、物事が鏡に映るようにはっきり見えるようになる。自分自身が見えるようになれば、全てが変わるのよ」
「これを唱えると助かる」と言うような、魔法的な他力本願だとは言っていないんです。
「自分が見えてくる」と言っているわけです。
自分のことがわかるようになる、自分を知ることが大事だ、と言うわけです。
ティナ・ターナーがイギリス(?)のテレビ番組の取材で、南フランスの邸宅でインタビューを受けている動画がありました。
ティナ自身が「何妙法蓮華経」と、言葉に出して見せて、
「ストレスが多い時、この言葉を繰り返すんです。魔法ではないんですよ。魔法ではないけれど、心が落ち着くんです」といいます。
この言葉を聞いて、ありがちな
「このお題目を唱えれば奇跡が起こる」的な認識とは、明らかに違う認識をティナはもっていたのだと感じました。
ティナは、このお題目を、自分の本心に向き合うためのものとして体験的に会得したのではないでしょうか。
人が変わる時
人生が変わる時
それは、自分自身に向き合うことを外せないのです。
さて、ティナは
すべての財産を失っても別れる決意をし、夫との裁判を起こします。
財産の放棄のみならず、キャンセルした公演の賠償金も一人で請け負って
「ティナ・ターナー」という芸名を使う権利だけを守って離婚が成立。
その後しばらくは「ティナ・ターナーは終わった」とのレッテルを張られ、小さな会場の仕事をコツコツと繋げる活動を続けていました。
しかし!やがてまた大スターへと昇り詰めて、以前よりまして世界中での大活躍となったのです。
もおー、ブラボーすぎます!
次回、この続きとして
悪い男(ダメ男)からの卒業の方法
幸福への扉について
ティナ・ターナーの例も挙げながら
具体的に詳しく書かせてください。
今日も長い文章をお読みいただいて
ありがとうございました。
産業カウンセラー&ヒプノセラピスト
1999年〜催眠療法・退行催眠
SORA・KEIKO
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1999年〜退行催眠・催眠療法
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