うわ〜、、、もう4月入って1週間たってしまいましたよ、、、
それなのに、だめ人間さんはいまだに2017年の録音のおさらいをしているという、、、。
嗚呼、、、時間が経つのが早すぎます。。。
ということで、今日は急いで「だめ人間ミュージックアワード2017年☆」の室内楽&管弦楽(交響曲)部門と行きたいところですが、、、
その前に!!
先日だめ人間が夜更かしして見ていたSWRの中継 について、少しだけ。
これが大当たりでしてね〜(*´ω`*)。SWRシュトゥットガルト放送響&ロジャー・ノリントンのベートーヴェンプログラム、ソリストにフランチェスコ・ピエモンテージを迎えてのベートーヴェン協奏曲3番。
ちょうど同日の同時間、BRでハイティンクのドイツ・レクイエムの中継 もあって、そちらのほうが話題に昇っていた気配もありましたが、この、ノリントン&SWRのベートーヴェンプログラム、ほんとに絶品でした。このあとしばらく同じ顔ぶれでドイツをツアーしていたみたいですが、それらもどうも非常に評判の良い公演となっていたようです。
放送されたピエモンテージの3番、あまりに良かったからか、少し前にyoutubeで公開もされましたので、せっかくなので貼っておきます↓
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まあ、ちょっと見てみて下さいまし。まずピアノの向きが変で、ピエモンテージは客席に背中を向けるかたち、そしてノリントンはピアノ越し、ピエモンテージの真向かいに陣取っています。カメラのアングルによって解ると思うのですが、オケの皆さんはピエモンテージを取り囲むような感じになっているのが面白いです!なんというか、既に出来上がったものをドーン!!と見せてくれるのではなくて、オケの皆さんとソリストとノリントンが、向かい合って、音楽を創り出して行く、その課程をそのまま舞台に乗せて見せてくれているような感じがして、凄く面白かったし、惹きこまれるし、聴いているこちら側も巻き込まれて行くような感じでした。
しかも、また最初から最後まで素晴らしいんですよ!もう、ブラボーです!!ピエモンテージのピアノも、聴けば聴く程、上手さが際立ちます。ノリントン&SWRは流石ですね〜。正直、びっくりしました。というか、ノリントン、第一楽章のカデンツァの終り辺りなんて、特等席で完全に聞き惚れてはります(笑)。演奏終了後にピエモンテージが笑顔でノリントンにハグしに行く姿が美しいです。
というか、こんなところで文字数を無駄にしてはいけないので、早く本題のダメ人間ミュージックアワード☆2017に、、、まずは室内楽から!!
<室内楽部門、6作品>
①パヴェル・ハース・カルテットによるドヴォルジャークの五重奏集↓
はい、一番手、やっぱりPHQの新譜が出ると、外すことはできません。
ドヴォルジャークの五重奏集、2枚組です。
去年、カルテット創設時からのメンバーだったパヴェル・ニクル(Va)が脱退し、シュカンパQからヴィオリストを迎えるというメンバー交代のあったパヴェル・ハースQ。
メンバーが変わって初の録音になります。弦楽五重奏はヴィオラが加わる3番で、元メンバーのニクルさんを迎えての録音です。ピアノ五重奏では話題のボリス・ギルトブルクを迎えています。このCDに関しては出る時にブログでも取り上げていますので、詳細はそちらの記事 をどうぞ。
メンバー交替後のコンサートなどでは、ヴィオラが変わったことにより、随分とカルテットの音色も変わってしまった印象を受けましたが、末永く今後を見守って行きたいと思っていたのですが、、、。(私はニクルさんの大ファンだったので、だいぶ寂しい のですが、、、。)
それがですね、、、先日、ちょうどボリス・ギルトブルクと共にピアノ五重奏でツアーをしていたりしていたPHQですが、、、どうやら、ヴィオラがまた変わっていましてね。。。それも、どうもメンバー交代ということでちゃんと落ち着いたわけではなさそうです。少し前のウィグモアホールでだったかの公演にはヴィオラにニクルさんが復活したりもしていました。
まあ、あまり詳しい事は解らないし、私もそれほどちゃんと情報収集できているわけではないので解りませんが、どうやら、ヴィオラが落ち着かない状況で、なかなか大変そうなこの頃のPHQです。
ただ、メンバーがなかなかしっくり来ないせいか、新しい動きもありましてね。例えば、先日ギルトブルクとのツアーの時には、ドヴォルジャークのピアノ五重奏とは別に、1st Vnのヴェロニカ・ヤルツコヴァとVcのペテル・ヤルシュクご夫妻とギルトブルクでピアノトリオなんかも演奏していたようです。こういう取り組みも面白いだろうし、聴いてみたいな〜と思います。
まあ、PHQ、きっと今が大変な時期でしょうが、どうにか乗り切って、今後も室内楽の世界を引っ張って行って欲しいところです。
②フィンランドのピアノ四重奏集↓
お次はちょっとマイナーなディスクですが、テロスからの『フィンランドのピアノ四重奏』。
イルマリ・ハンニカイネンのピアノ四重奏、ヘルヴィ・レイヴィスカ(?)のピアノ四重奏、そしてアルマス・ラウニス(??)の(ピアノ四重奏の為の)ノクターンを収録。
ハンニカイネン以外、全く知りませんでしたが、演奏も高水準で、なにより新しいピアノ四重奏の貴重なレパートリーたち。非常に面白く聴きました。(そもそも私はピアノ四重奏という形式への偏愛があるもので、、、。)
イルマリ・ハンニカイネンは指揮者のタウノ・ハンニカイネンのお兄様の作曲家です。(タウノ・ハンニカイネンについてはこちら で少し触れた事がありますのでよろしければどうぞ。)
私としては、イルマリ・ハンニカイネンのピアノ四重奏ということで、このディスクに飛びついて予約して手に入れてしまった訳ですが、、、。
イルマリ・ハンニカイネン、、、。なんかおっしゃれ〜な空気もある、フィンランドのロマン派作曲家って感じなんですが、、、私は彼のこの(↓)ピアノ協奏曲が好きで好きで、、、。
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(指揮は弟のタウノ・ハンニカイネン。そしてこのピアニスト!!タパニ・ヴァルスタって人で、全然知らない人なのですが、めっちゃ良くないですか?!イルマリ・ハンニカイネンのピアノ協奏曲を初めて聴いた時から、ずっっっと気になっています。このピアニストについてご存知の方おられましたら、是非教えて下さい!!)
まあ、そんなこんなで個人的に非常に気になる作曲家であるイルマリ・ハンニカイネンの室内楽、しかも(私の大好きな)ピアノ四重奏!!一緒に収録されているレイヴィスカ(フィンランド初の女性作曲家らしいです)もラウニス(日本語のwikiにも記載 があります)も、どの曲も普通にロマン派の美しいピアノ四重奏たちで、聞かせどころではしっかりお国ものの香りも出してくれるし、ほんとにチャーミングです。是非、こういったレパートリーが多く取り上げられるようになって欲しいものですね。
③ゲーゼの弦楽八重奏
昨年アニバーサリーだった、ニルス・ゲーゼの弦楽八重奏(メンデルスゾーンのオクテットへのオマージュ)はEnsemble MidtVestにデンマーク四重奏団も加わったcpo盤。(ジャケットが私好みで凄く美しい!)
ただ、弦楽八重奏、録音が少しもやっとしているというか、、、演奏が素晴らしいだけに、もう少しなんとかならなかったのかな、なんて思ってしまう、ちょっと残念さもあります。
デンマーク四重奏団に関しては去年のECMからの新譜をブログでも取り上げたことがありますので、気になる方はそちら をご覧下さいませ。
ちなみに、cpoからは、ブラウンフェルスの弦楽四重奏集やドニゼッティの弦楽四重奏集をはじめとする、質の高い素晴らしい室内楽が、今年もたくさんあったのですが、泣く泣く割愛、、、。(室内楽部門は激戦区なんでね、、、(笑))またの機会に紹介できたらします。
ちなみに、ゲーゼの八重奏はこんな曲↓
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メンデルスゾーンの八重奏を思い浮かべながら聴きましょう♪
④ロッシーニ&ホフマイスターの四重奏曲集↓
これ、ほんとにチャーミングで素敵な1枚です。(ジャケットも可愛い♪)
こちらはBISからで、ロッシーニとホフマイスターの弦楽四重奏が収録されているのですが、編成は普通の弦楽四重奏ではなく、コントラバスが加わる弦楽四重奏。
ロッシーニの方はヴァイオリン2挺にチェロとコントラバス、ホフマイスターの方はヴァイオリンとヴィオラ、チェロ、コントラバスという編成です。
収録曲はこんな感じ(↓)で、ロッシーニとホフマイスターが交互に収録されています。
・ロッシーニ:6つの四重奏のソナタより第1番ト長調
・ホフマイスター:独奏四重奏曲第1番ニ長調
・ロッシーニ:6つの四重奏のソナタより第2番イ長調
・ホフマイスター:独奏四重奏曲第2番ニ長調
・ロッシーニ:6つの四重奏のソナタより第3番ハ長調
これが、、、もうほんとに絶品でしてね、、、曲自体もですが、演奏がまためっちゃ高水準です!!
演奏している奏者に関しては、私の知識が足りないが故に、あまり知らない名前ばかりなのですが、どうやらフィンランドの名手たちのようです。
一応名前だけ挙げておきます→ミンナ・ペンソラ(Vn)、アンッティ・ティッカネン(Vn, Va)、トゥオマス・レヘト(Vc)、ニーク・デ・グロート(Cb)。
聴いていて何より楽しいし、気持ちよいです。ロッシーニの若き頃の四重奏にホフマイスターの安定のクオリティ。ご興味のある方は是非どうぞ♪
ほんとに素晴らしい!!ブラボーですヽ(*´∀`)ノ
⑤アルディッティSQのエブラハムセン↓
いや〜、、、これ昨年中、よく聞きました。アルディッティSQ、Winter &Winterからで9月の新譜。
ハンス・エブラハムセン(アブラハムセン)の弦楽四重奏集、1番から4番が全て収録されています。収録の順序は新しい4番から遡っていって、10のプレリュード(弦楽四重奏1番)に終わります。聴いていて、どうもアルディッティQであることを忘れさせる、ちょっと「らしくない」感じが面白いです。4番など、聴けば聴くほど面白い。
そして、もう一つお気に入りなのが、このジャケットです。可愛いでしょ?!!
シンプルなデジパック装丁ではあるのですが、いつもながらハイセンスなWinter &Winter。このレーベルには名前を聴くだけでなんか心躍ってしまう、特別な魅力がありますね。
というか、なんといっても、昨年は2度も生アルディッティQをコンサートで堪能しましたからね〜、、、。嗚呼、、、あのクセナキスは一生忘れられないです (●´ェ`●)ポッ
⑥マクスウェル・デイヴィスの室内楽集
2016年3月14日に亡くなったイギリスの作曲家、ピーター・マクスウェル・デイヴィス。 オークニーに住み、オークニーの風土を愛したマクスウェル・デイヴィスを感じさせるジャケットが綺麗です。
というか、ヴァイオリン部門でもマクスウェル・デイヴィスを取り上げていました が、お察しの通り(?)、好きだったんですよ、、、(苦笑)マクスウェル・デイヴィスが。
(2014年のウイスキー片手の和んだ空気の、とても素敵なプロムスでのご様子を貼っておきます。こういうコンサートにこそ行きたいんですよね、、、。オケはスコットランド室内管。最後の「日の出(Sunrise)」、バグパイプが入ってくるところなんて、もうっ!!。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。↓)
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で、室内楽集を演奏しているヘブリデス・アンサンブルってのはスコットランドのアンサンブルなんですが、チェリストであり指揮者であり作曲もするウィリアム・コンウェイが設立した室内楽団です。(ちなみにコンウェイはヨーロッパ室内管の首席チェリストの一人でもあって、また、長らくスコットランド室内管の首席でもありました。)で、もちろん今回のマクスウェル・ディヴィスの録音もチェロはコンウェイ。コンウェイは生前のマクスウェル=ディヴィスと親交もあつかったので、今回のヘブリデス・アンサンブルによる室内楽集、コンウェイを筆頭に、ヘブリデス・アンサンブルによるマクスウェル=デイヴィスへの理解と共感に支えられた、マクスウェル・ディヴィスへの追悼の1枚とも言えるでしょう。
多くの人に聴いて欲しいです。そして、マクスウェル・デイヴィスの作品がこれからも演奏され続けることを、私はこっそり願っています。
録音風景の動画があったので貼っておきます↓
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ということで、、、、
涙を飲んで多くの録音を捨てた結果、この6作品になりました↓
①パヴェル・ハース・クァルテット&ボリス・ギルトブルク/ドヴォルジャーク五重奏集/Supraphone
②ニーナ・カーモンほか/フィンランドのピアノ四重奏集/Telos
③アンサンブル・ミッドヴェスト&デンマーク弦楽四重奏団/ゲーゼ室内楽集(弦楽八重奏)/cpo
④ミンナ・ペンソラほか/ロッシーニ&ホフマイスター四重奏集/BIS
⑤アルディッティ四重奏団/エブラハムセン弦楽四重奏曲集/Winter & Winter
⑥ヘブリディーズ・アンサンブル/マクスウェル・デイヴィス室内楽作品集/Delphian
相変わらず微妙なディスクばっかり選んでますね。。。
ちょっとマニアックかもしれませんが、この6枚はどれもオススメです!!
どれも、室内楽らしい室内楽ばかり。愛すべき録音たちです♪
<管弦楽部門>
お次は管弦楽部門です。これは、もうだめ人間さんは超偏っているので、ほんとに酷いセレクトだと思います。覚悟して下さい。(苦情は、、、受け付けません。)
①ハンヌ・リントゥ&フィンランド放送響のトゥール作品集↓
エリッキ=スヴェン・トゥール。エストニアの現代のナンバーワンの人気作曲家(?)ですよね。
ONDINEからで、ハンヌ・リントゥ&フィンランド放送響。収録曲はクラリネット協奏曲が中心となっていて、クラリネット協奏曲「ペレグリヌス・エクスタティクス」とクラリネットとヴァイオリンの二重協奏曲「ノエシス」の間に10分程の短い曲「Le poids des vies non vécues」(「生きられなかった生命の重さ」とでも訳しましょうか。レクイエムというか、エレジーというか、そんな感じの曲です。)が挟まれてます。
で、クラリネットのソロを務めるのはフィンランド放送響の首席のクリストファー・スンドクヴィスト。この曲の初演者でもあるようで、現代ものを得意とするクラリネット奏者。で、ヴァイオリンとの二重協奏曲ではヴァイオリンにペッカ・クーシスト。ペッカ・クーシストの現代ものってのは、いつもほんと絶品です!!
とにかく、トゥールの激しく、独特の音響を堪能できる、非常に内容の濃い1枚です!
②ティチアーティ&ベルリン・ドイツ交響楽団のドビュッシー&フォーレ
新しいベルリン・ドイツ交響楽団(DSOB)の若き音楽監督、イギリスの若手ホープの ロビン・ティチアーティ。2017年に前任者トゥガン・ソヒエフからDSOBを引き継ぎました。そして早速のLinnからの録音、ドビュッシー&フォーレ集です。
ソヒエフの録音嫌い(なのか、単に録音に恵まれないだけなのか)のせいで新譜の録音があまり出なかったDSOBですが、ティチアーティになって早速にLinnからのスタジオ録音です!(ソヒエフの時はライブばっかりでした。)
収録内容は、ドビュッシー「海」とフォーレの「ペレアスとメリザンド」組曲。そして一番の注目はマグダレーナ・コジェナーを迎えての歌曲「忘れられたアリエッタ」の管弦楽版。というのも、この管弦楽版の編曲がなんと、ブレット・ディーンなんです!!(一応、2015年に初演で、今回世界初録音です。ブレット・ディーンって誰??って方はこちらの記事でも どうぞ。)とにかく、豊かな音色が文句無しに魅力的ですし、今後のDSOBにも期待が高まります。楽しみですね。
広報動画があったので↓
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ちなみに、上の動画で1分半くらいでティチアーティと話している金髪の男性はDSOBの首席チェリストのミーシャ・メイヤー。前回のチェロ部門で取り上げた、バッハとB.A.ツィンマーマンの無伴奏の素晴らしい新譜のあの人 です。
そういえば、ティチアーティ&DSOB、先日はデュリュフレのレクイエムという(だめ人間垂涎の)意欲的プログラムを組んでいました↓
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いや〜、、、DSOB、面白いですね〜。目が離せません。期待してますよ!!
③そして、ガードナー&BBC響のエルガー1番↓
こちらは去年、ブログで取り上げて大絶賛しました。ガードナーのエルガーの交響曲1番とドーリックQとの序章とアレグロです。詳しいことは以前のこちらの記事 をどうぞ。
もうめんどくさいので、今日は何も言いません。
④アンドリュー・コンスタンティン&BBCウェールズ響のチャドウィック&エルガー↓
またいかにも微妙なB級ディスクを挙げてしまって申し訳ありません、、、、
しかも、またエルガー、、、。ごめんなさい、ごめんなさい。。。
Orchid Classicsからの11月の新譜、アンドリュー・コンスタンティン&BBCウェールズ響で、「ニュー・イングランド・コネクション」と題されたアルバムで、エルガーのエニグマとアメリカの作曲家チャドウィックの交響的スケッチという、同時代の2人の作品を収録した1枚です。
Orchidレーベルは最近、えらく面白くなって来た気がするのですが、、、このディスクの説明に、「ORCHIDレーベルの新シリーズ『BBCウェールズ交響楽団』の録音集第1弾」とありましたので、今後の録音の企画も気になるところです♪
(↓今回の広報動画)
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とにかく、上の動画を見てみて下さい。
嗚呼、、、いいなぁ、、、(●´ω`●)ゞこういう空気が好きなんです。。。
こういう音楽づくりというか、クラシック音楽界の中でもこういう感じが、まさに私の好きな世界です。地味なディスクかもしれませんけど、こういう録音が出ることが、何より嬉しいし、なんといってもこの手のCDがだめ人間さんの好物です♪
何と言ってもエニグマ、これ、最近で一番のお気に入りエニグマです。
ほんとにどうでも良い余談なんですが、エルガーのエニグマには個人的な想い出がありまして、、、。(以下、どうでもいいだめ人間さんの想い出バナシなんで、興味のない方は飛ばして下さいませ。。。)
むか〜しむかし、軽く10年以上前のこと。だめ人間さんは、とある京都の有名クラシック名曲喫茶でアルバイトしておりました。(そんな過去が?!!だめ人間さん暗黒時代のことなんで、秘密ですよ(笑)。)そこにちょっと有名なファッションモデルさんでもあった、独特の雰囲気のある一人の先輩がおられました。ある日、彼女がホールで流し始めたLPの音楽の響きに、若き日だめ人間(注:当時10代でイギリス帰り)は一生忘れられないくらいの衝撃をうけました。その音楽にすっかり耳を奪われました、、、。先輩に「これは一体何の曲ですか?!」と聴いたところ、「エルガーのエニグマ」だと教えられたのでした。。。。
ええ、、、なんかしらん、もの凄いインパクトがあって、衝撃的な出会いだったんですよ。これまで耳にした何よりも美しく感じましたし、「これが私が求めていたものだ!!」って感じだったんです、ほんとになんでかよくわかりませんが。あれ以来でしょうね、だめ人間さんのエルガーへの偏愛は(苦笑)。
とはいえ、エニグマの一体何が、あの頃の自分にあんなに衝撃を与えられたのだろうと不思議でなりません。きっと、イギリス帰りの耳になにか懐かしかったのと、そしてドイツとフランスの音楽ばかり聴いてきた耳に新鮮だったのでしょう。(注:10代の頃のだめ人間さんはフランス音楽好きでした。。。嗚呼、暗黒時代、、、。)当時は、同じ先輩がプロコフィエフをかけた時ももの凄い衝撃で、目を輝かせながら、この曲はなんですか??と尋ねていた記憶がありますし。
さらに、あの曲のどの変奏を聴いてそんなに衝撃的だったのかが、本当に解らないんです。どうも、第5変奏辺りだったのではないかと、後から思うのですが、、、一つ覚えているのは、余りに心ひかれて、よく聴こえるように改めて厨房から出てみると第7変奏だった気が。。。(それも不確かなんですが。)その後に厨房での仕事に戻っているということは、例のニムロッド(第9変奏)は多分あの時には聴いていないんですよね。それに当時の私の好みを考えても、ニムロッドにうっとりとはならないはず。。。う〜ん、、、それとも、やっぱり一番始めの主題の提示部分だったのでしょうかね、、、。今となってはもう永遠の謎です。エニグマですしね、、、(爆)。
でもあの日はバイトが終わってからも一日夢うつつ気分でした。後日バイト代を持ってJUJIAさんにCDを買いに行ったら、エニグマが見当たらず、何故かデュプレ&バレンボイムのライブ盤のエルガーのチェロ協奏曲を購入して、何百回と愛聴したものです(笑)。
そんなこんなで、「エニグマ」というと、なんかよくわからないもやもやした思いと、まだ何も知らなかった無知なだめ人間暗黒時代の若き日の記憶、例の名曲喫茶でお客さんが居ない時に自分が選んだLPをかけながら掃除をしていた想い出なんかがもやもやと湧いて来たりしましてね、、、。(よくウラッハのモーツァルト五重奏なんかをかけていたほのかな記憶が、、、。)なんか苦々しい、、、。
ということで、ほんとにどうでもいい、だめ人間さん若き日の想い出でした。
⑤アンドルー・マンゼ&ロイヤル・リヴァプールフィルのRVW「田園」と4番。
いや〜、、、、。さらにここでイギリスものを持ってくるだめ人間のだめっぷり、、、。
ほんとにごめんなさい。
でも、マンゼのヴォーン・ウィリアムズなんで、、、。
ONYXからのマンゼのレイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(RVW)シリーズ第二弾、3番「田園」と4番が収録されたディスクです。
RVWの「田園」というのは、イングランドの田園風景の背後に第一次大戦が進行しているという、全楽章静かな悲壮感が漂うなんともやるせない曲です。それが、マンゼの演奏で聴くと、ただただ暗く憂鬱な訳では絶対になくて、なぜかしらん、陰鬱になることなく、悲しみや諦念のやるせなさがふっと清められるようなというか、、、なんというか、、、。まあ、とにかく、非常に良いんですよ、、、。
少し変わったところとしては、第四楽章。普通ソプラノが入ることが多いのですが、マンゼはテノールを採用しています。(RVWの指定ではソプラノかテノール、あるいはクラリネトでもオッケーだそうです。)これ、私、テノールで歌っているの、初めて聴きましたが非常に良かったです。テノールだけじゃなくトランペットもだったのですが、なんか遠くから聴こえてくる感じでしてね。イギリスの田園風景に、ドーバー海峡の向こうから戦争の空気が、戦場の知らせが漂ってくるような、、、。う〜ん、、なんか、、、、書きながらやるせない気持ちになって来ましたので、3番「田園」に関してはもうやめましょう。。。
というか、このディスク、やっと最近手に入れたばかりなのですが、そもそも私は3番「田園」以上にマンゼの4番を楽しみにしていたんですよ!!
というのも、マンゼのRVWプロジェクトは2016年からONYXで始まりましたが、それに先だってマンゼが2013年のプロムス等で大々的にRVWを取り上げ、BBCスコティッシュフィルとRVWの交響曲の網羅的チクルスを行っていた背景がありました。
以前も貼ったことのある動画ですが、こちら↓
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この動画の冒頭、2013年のプロムスでの4番、マンゼのノリノリっぷりが素敵すぎましてね。これを見て以来、彼の4番を心待ちにしていたのです!!
もちろん録音の方も期待通りの鮮やかな4番!!ヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!
つい先日、新たにシリーズ第三弾の5番&6番も出たところですが、このマンゼのONYXのRVWシリーズはほんとにオススメです♪
⑥アンドレイ・ボレイコ&SWR放送響のショスタコ8番。
最後にショスタコの8番とか入れちゃいましたよ、、、、。
私、交響曲、得意じゃないし、ショスタコの8番なんて詳しいマニアの人達の世界だろうに、、、。ショスタコマニアの世界は全然わかりませんが、とにかく、このボレイコの8番は最近の私の一番のお気に入りです。
(いかにも私好みな感じで)ちょっと地味かもしれませんが、じっくりどっぷり内省的。そして、、、やっぱり上手いですね〜、、、シュトゥットガルト放送響。。。
ところで、これ、レーベルがHännslerじゃなくて、SWR Musicってなっているんですが、SWR Musicってなんなんでしょう??う〜ん、、よく解りません。。。Hännsler、どうなっちゃったの??まあ、また注意しておこうと思います。
というか、ほんとはOrfeoから出ているヴィトマン&アイルランド室内管のメンデルスゾーンシリーズの第二弾「宗教改革」etc.のめっちゃ面白い1枚も入れたかったんですが、、、。どうしても他を捨てられず、涙を飲んで、ヴィトマンを削りました(涙)。ヴィトマンさん、ごめんなさい、、、(ノДT)
そんなこんなで、大変に偏ったダメ人間厳選管弦楽部門はこちらの6作品↓
①ハンヌ・リントゥ&フィンランド放送響/エリッキ=スヴェン・トゥール作品集/ONDINE
②ロビン・ティチアーティ&ベルリン・ドイツ交響楽団/ドビュッシー&フォーレ集/Linn
③エドワード・ガードナー&BBC放送響/エルガー交響曲1番ほか/Chandos
④アンドリュー・コンスタンティン&BBCウェールズ響/ニューイングランド・コネクション/Orchid
⑤アンドルー・マンゼ&ロイヤル・リヴァプール・フィル/ヴォーン・ウィリアムズ交響曲3番「田園」&4番/ONYX
⑥アンドレイ・ボレイコ&シュトゥットガルト放送響/ショスタコーヴィチ交響曲8番/SWR Music
酷いですね、、酷くB級盤ばっかりですね、、、。しかもまるまる半分めっちゃイギリスもの(笑)。ティチアーティまで入れたら、半分以上イギリスものです(苦笑)。すみません、ごめんなさい。
まあ、仕方ありません!!なんせ「だめ人間が独断と偏見で選ぶ」だめ人間ミュージックアワード☆2017☆ですから♪
というか、長くなってしまって、ちょっと疲れました。。。
こんな長い記事を最後まで読んでしまった物好きなアナタ!!ありがとうございます(*´ω`*)
お次はお待ちかね(??)の声楽部門+αです♪