
今年は東京オペラシティコンサートホールでのベートーヴェン「第九」で歌い納めました。
(舞台写真は東京交響楽団さんのTwitterより転載させていただきました)
気がつけば2022年も年の瀬です。
このブログも相当放置していたようで(!)2月の演奏会の終演報告で止まっていました、すみません。
遅くなりましたが、3月以降の本番の終演報告をしながら私の2022年を振り返りたいと思います。
それではいきます!


3/26は神楽坂の音楽の友ホールで日芸時代の先輩方と一緒にコンサートに出演しました。
フランス歌曲、日本歌曲に加えて、ルチアの二重唱も久々に歌いました。
終演後の写真は左からスタッフの松澤大さん、ピアノ小松紀子さん、原田、ソプラノ國方里佳さん、ソプラノ吉澤亜紀子さん、ソプラノ荒舩由佳さん、ピアノ関野直樹さん、ピアノ大西正芳さん。




4/27は長崎の浦上天主堂にて、ヘンデル「メサイア」のソロを歌いました。
終演後の写真は左から原田、ソプラノ澤江衣里さん、チェンバロ重岡麻衣さん、テノール中嶋克彦さん、オルガン浅井美紀さん、アルト&指揮の青木洋也さん。
浦上天主堂にある美しいステンドグラスや壁画の数々には、すべてキリストの生涯が描かれています。
その空間でキリストの生涯を題材としたメサイアが演奏できたこと、非常に意義深い演奏会でした。
忘れられない本番となりました。
有難いことに来年2023年4月も再び浦上天主堂で「メサイア」を歌わせていただきます。


5/14、私が高校生の時からずっとお世話になっている井上善策先生、美紗子先生門下の発表会に出演しました。
コロナの影響で3年ぶりの開催、そしてこの発表会自体は50数年続いているそうです。
私が生まれる前から開催しているのですね。
発表会前、久しぶりに両先生にレッスンをしていただきました。
最近はレッスンをする方が多く、自分が受けることは少なくなりましたが、昔から私のことをよくご存知の先生方からのアドバイスは非常に有難い言葉の数々で、ずばり今現在自分が悩んでいる課題や壁を解決するヒントを沢山いただきました。やはりレッスンは大切ですね。
発表会本番の演奏も新たな発見や反省がありました。次に繋げたいと思います。
忙しい中、ピアノを弾いてくれた妻にも感謝。
娘も客席で聴いてくれて、両親の舞台を楽しんでいたようです。
終演後の写真は、門下生で井上先生ご夫妻を囲んで。


5/22は松戸の森のホール21大ホールで、松戸混声合唱団ブラームス「ドイツ・レクイエム」でした。
この作品のソロを初めて歌ったのは2002年の藝大合唱定期なので、もう20年経つのだなと思いながら歌いました。
松戸混声合唱団の皆様、オーケストラの皆様、スタッフの皆様、そしてご来場のお客様、本当にありがとうございました。
終演後の写真は、左からソプラノ隠岐彩夏さん、指揮の横山和彦先生、原田。
来年2023年10月、再び松戸混声合唱団演奏会「メサイア」に出演予定です。


6/10は大阪のザ・シンフォニーホールで大阪フィル&合唱団の皆さんとのデュリュフレ「レクイエム」でした。
良い本番になりました。
終演後の写真は左から合唱指揮の福島章恭さん、原田、尾高忠明マエストロ、メゾソプラノ小泉詠子さん、コンサートマスターの須山暢大さん。残念ながらここに写っていませんがオルガンの大木麻理さんも大活躍で素晴らしかったです。
マエストロの尾高忠明先生は私がまだ大学院生だったころに台東区第九公演で初めてベートーヴェン「第九」のソロを歌った時に大変お世話になりました。今回はそれ以来の共演で大変嬉しかったです。
家族も大阪まで聴きに来てくれたので、終演後は大阪に延泊してUSJや道頓堀、通天閣を楽しんだのも良い思い出です。


6/25は東京オラトリエンコール、モーツァルト「ミサ・ブレヴィス」&ブルックナー「レクイエム」でした。
両作品とも初めてのソロ、また白蝶タイを新調して初のコンサートとなりました。
終演後の写真は左からテノール鈴木准さん、ソプラノ柏原奈穂さん、岡本俊久マエストロ、メゾソプラノ山下未紗さん、原田。
来年2023年5月は大好きなバッハ「ロ短調ミサ曲」を演奏予定だそうで、引き続きソロを歌わせていただきます。


7/9はフィルハーモニッシャー・コール第5回演奏会シューベルト「ミサ曲2番」のソロを歌いました。
合唱団の皆さんはコロナ禍で演奏会を2度延期、そして曲目を変更してやっと迎えた念願の本番でした。
団員の皆様、スタッフの皆様に心からの拍手を送りたいと思います。素敵な時間を皆さんと共有できて幸せでした。
終演後の写真、左からテノール高橋淳さん、原田、ソプラノ柏原奈穂さん、松岡究マエストロ。



10月の下旬、二期会オペラ研修所本科試演会に助演として参加しました。
課題はベルカント作品で、研修生の皆さんが試行錯誤しながら歌い演じたプロセス、また取り組んだ作品そのものが大きな成長をもたらしてくれました。 私もそんな瞬間に立ち会えて幸せでした。
試演会終演後、ご一緒した研修生の方々と。
(掲載はご本人の了承済みです)
そして11月、色々な事が身の回りで起きてしまい心身共に疲弊、ついにはコロナに罹患してしまいました。。。
お仕事等キャンセルが続き、多方面にご迷惑をおかけしました。改めて心よりお詫びいたします。
12月より、復帰しました。

12/9はクローズドの本番、名古屋の愛知県芸術劇場大ホールにて東海東京フィナンシャル・グループ ゴールデンライフステージ 2022、ベートーヴェン「第九」に出演させていただきました。
終演後、左からテノール山本耕平さん、ソプラノ今井実希さん、大井剛史マエストロ、メゾソプラノ花房英里子さん、原田。その他、ゴールデンライフステージ合唱団、セントラル愛知交響楽団の皆さんにもお世話になりました。

12/18は習志野第九演奏会に出演しました。
会場の習志野文化ホールは2023年4月より長期休館になるため現ホールでの第九演奏会は最後となりました。
習志野文化ホールは1978年に竣工し、その年に第1回の習志野第九演奏会が開催、以来40年以上ずっと続いている歴史ある第九演奏会です。私自身も子供の頃から慣れ親しんだホール、そして声楽家になってから幾度となく出演し沢山の思い出があるホールですので、今回の第九公演は特別な思いで舞台に立ちました。
習志野第九合唱団は感染対策を考慮して通常は300名ほど出演するところ、ヴォイスチェックをクリアした120名の方々が出演、昨年に引き続きマスクを付けての演奏にも関わらず素晴らしい合唱を披露されました。
プログラムはベートーヴェンの「合唱幻想曲」と「第九」ということで、最後に相応しく合唱が大活躍でした。
特に第九はソリストの最後の四重唱が終わった後も座らずに、そのまま合唱団と一緒に最後まで歌いました。
出演者全員がホールへの感謝の思いに溢れた演奏会となり、忘れられない舞台となりました。

合唱幻想曲終演後、左から原田、ソプラノ髙原亜希子さん、メゾソプラノ但馬由香さん、ソプラノ芝野遥香さん、ピアノ津田裕也さん、山下一史マエストロ、テノール櫻井淳さん、テノール伊藤達人さん。

第九終演後、左から原田、ソプラノ髙原さん、山下マエストロ、メゾソプラノ但馬さん、テノール伊藤さん。



12/21は東京オペラシティコンサートホールでの第九でした。
(この演奏会の宣伝動画はこちら)
ソリストも1楽章入りで秋山マエストロ、東京交響楽団さんの渾身の演奏を舞台上で聴き入りました。
そして東響コーラスさんは3年ぶりの第九、本当に素晴らしい合唱でした。 Bravi tutti!!!
終演後の写真、左から原田、メゾソプラノ杉山由紀さん、秋山和慶マエストロ、ソプラノ秦茂子さん、テノール村上公太さん。
(舞台写真は東京交響楽団さんのTwitterより、終演後の写真は二期会21のTwitterより転載させていただきました)
今年は昨年に比べると随分舞台が戻ってきた感があります。
嬉しい限りですが、コロナはまだ油断できない存在ですので気をつけながらの活動は残念ながら来年も継続だと思います。
早くマスク無しの生活、マスク無しの歌唱やレッスンがしたいものです。
ともあれ、来年も益々歌っていきます!
引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
2022年もあとわずかですね。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
原田 圭
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