映画探偵室 -33ページ目

「自由な女」はファム・ファタールか? ベスト・カップルによる名画『いそしぎ』

     
 海と空と絶望の大自然にリズとバートンのコンビが再び贈る愛の名篇!
Official Trailer with the theme song by Andy Williams

Wikipedia: いそしぎ(映画)
水鳥のイソシギが波と戯れる、美しい海岸沿いの一軒家に住む女流画家のローラ(エリザベス・テイラー)は、9歳の息子ダニーを学校に通わせず自由に暮らしていた。しかし判事の命令で、ダニーはミッション・スクールの聖シメオン学校に入学させられることになった。 校長のエドワード(リチャード・バートン)と妻のクレア(エヴァ・マリー・セイント)に対し、信仰心を持たないローラは反発するものの、結局ダニーはスクールの寄宿舎に預けられた。それ以来、ローラは孤独な日々を過ごしていた。 やがてエドワードはダニーの様子を知らせに幾度となく彼女の家を訪れる。エドワードは妻のいる身でありながら、自分とは全く異なる感性と信念を持つローラに惹かれ、ローラもまたエドワードとの許されぬ愛に身を投じてゆく。 『クレオパトラ』でコンビを組んだエリザベス・テイラーとリチャード・バートンが再び共演、名匠ヴィンセント・ミネリ監督が聖職者の不倫をテーマにしたメロドラマ。
主役の二人はもちろん、チャールズ・ブロンソンやロバート・ウェバー、エヴァ・マリー・セイントら脇役の存在感も見逃せない。 映画の世界観を表現し、深く印象に残る主題歌「いそしぎ」は、1965年のアカデミー賞Ⓡで歌曲賞を受賞し、この時代を代表する映画音楽となったばかりか、世界各国の多くの歌手に愛されて永遠のスタンダードとなった。

ok.ru: The Sandpipers


探偵の住む団地の窓から見える公園で、いつも土曜日になるとサキソフォンの音色を奏でる「土曜ミュージシャン」が必ずリストに入れている「いそしぎ」。今週末はどうだろうか?
いそしぎのテーマ

Tune : The Shadow of Your Smile from : 2022.3.24 Jazz @ the Parlor ======Musicians===== Soprano Sax : Minoru Satomura - 里村 稔 (https://blog.goo.ne.jp/msatomura) Piano : Osamu Soda - 祖田 修 (https://osoda.jimdofree.com) Acoustic Bass : Naoki Mitsuoka - 光岡 尚紀 (https://mitsuokanaoki.com) Drums : Takashi Kuge - 久家 貴志

岡本綺堂原作『修善寺物語』

昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」とへの賛辞及び批評を加えんとするも、遅れること一年余り。遅れてきた探偵の言葉は「公暁」は「くぎょう」と読むんじゃなかったっけ、だけです(汗。

Wikipedia: 岡本綺堂作 修善寺物語
 
ジツは探偵、中学生時代に読みましたが、「面の謎」については分かりませんでした。確かその時の挿絵にも上左の面画が描かれていたと思います。果たしてこんな面が「傑作」と呼べるものなのか、と。
本映画化作品の無料動画は入手できませんでしたので、Amazonレビュアーオリオン座さんの投稿をどうぞ。
5つ星のうち4.0 悲劇の貴公子・源頼家
 明治時代の作家・岡本綺堂の原作を映画化。
綺堂の原作が芸術の鬼・夜叉王の面造りへの情熱が究極的に長女・桂の死期に瀕したデス・マスクすらを自身の芸術の糧としてなりふり構わぬ芸術魂を発露して物語(戯曲)が終焉を迎えるのに対し、この映画化された「修禅寺物語」は比企氏と北条氏の勢力争いに巻き込まれ犠牲になった鎌倉幕府二代目将軍・源頼家の暗転した後半生にスポットを当てている。
この国の歴史の授業では「カリスマ的名君・源頼朝の愚鈍な七光り長子・頼家が暴君であったため北条氏の手の者に修禅寺に幽閉されて程なく暗殺された」と北条氏御用達の「吾妻鏡」の言そのままの著述で「北条氏から見た歴史」を学ばされるわけですが、「勝者から見た歴史」だけ見ていても本当の歴史は学べません。
 18歳という若さで二代目の鎌倉将軍になったものの幕府の改革を夢見つつも若輩であるが故に経験が足らず老獪なる勢力に翻弄され裏切られ修善寺の山里に弱冠23歳で散った若き貴公子の物語です。
 原作は面造り師の芸術家魂に焦点を当てていますが頼家の悲劇の後半生に焦点を当てた本作品もなかなか趣深く拝見することができました。制作した松竹がこの作品のデジタル・リマスター版を作成してDVDとして再販していただければこの作品がもっと世に知られるのではと思っています。
 頼家の暗殺から約130年後、北条一族は源氏の子孫である足利氏、新田氏によりあっけなく滅亡しますが・・この作品を見ると「因果応報」という言葉が頭をよぎります。
 北条に不当に葬られた人々の「声なき声」があの1333年の「鎌倉幕府滅亡・建武の新政」に繋がっていったのではないでしょうか?

さて、頼家を継いだ二代目将軍、源実朝を刺殺したのは公暁であると言われています。公暁はその場で「親の仇」と叫んだそうですが、この暗殺事件の顛末もまさに「歴史ミステリー」でした。この間のミステリーを深くかつ軽快に解きあかしたのが「鎌倉殿の13人」。公暁とは誰だったのか?
Wikipedia: 源実朝の暗殺
Wikipedia: 公暁

★北条氏の残虐非道な将軍殺し 鎌倉2代将軍 源頼家の無惨な最期 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」歴史解㊲

★ 実朝暗殺

★『鎌倉殿の13人』第45回「八幡宮の階段」

★【鎌倉殿の13人】源実朝の最期...鶴岡八幡宮で起きた暗殺事件の真相をわかりやすく徹底解説!【歴史雑学】


さて、これほどの謎に満ちた一連の事件を「鎌倉殿の13人」より早く見通していたのは誰か?それは日本探偵小説の元祖とも言われる岡本綺堂。
Wikipedia: 岡本綺堂
岡本綺堂は人気TV番組「半七捕物帳」の原作者としても知られています。そこで探偵ご贔屓の宮部みゆきがアンソロジーを組みました。
     
 江戸の「シャーロック」半七親分から逃れる術なし。彼は江戸時代における隠れたシャアロック・ホームズであった──。雪達磨の中から発見された死体。通行人を無差別に殺し続ける“槍突き”。江戸の難事件に立ち向かうは、神田三河町に居を構える岡っ引・半七。殺人、怪異、怪談。彼の推理はすべての不可思議に真実の光を当てる。今なお古びない捕物帳の嚆矢にして、和製探偵小説の幕開け。全六十九編の中から宮部みゆきが選んだ傑作集。

面の謎は解けたのか?
☆鎌倉手帳
 源頼家と死相の面 ~修禅寺物語~


”『スランジバール!!』” あれからもう10年以上になるのか...




上記の文章に見える「しらぬいのがね」さんの記事はこちら↓:
「ぼんそわーる」に行ってみようかな
☆☆ 横浜、ぼんそわーる
注:当時しらぬいのがねさんは特別養護老人ホーム「蕉夢苑」の責任者であり、ホームHPの寄稿者としてもブログを開いておられました。

ボンソワールのマスターlionmanさんの最新(最後)の記事はこちら↓:
☆☆☆ 続・続 人間機雷 379 
探偵は不義理を働いたままで今後期高齢者になりました。あれからどうしていらしたのだろうか...