thought 46 | けえるのブログ

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少し疲れた夕暮れの街並みは

感傷的に彩られた優しいため息のよう。

体を包み込む夕風が温かくて

何だか少し妬けてくるんだ


わかっていても求めるのが人の性。

傷付かずに手に入れるなんて虫が良すぎる

"幸せ"は見栄えよく描かれても

彼が手にする毎日はそれほど大きくは変わらないから。


素敵な音で夜を奏でる虫たちは

秋の冷え込みの中で自分の時間と真っ直ぐ向き合っている

残された時間に出来るすべてを愛おしむように


切ないメロディはまた彼を包み癒していくんだ



決して止まることを許さない時間は
残せる何かを求め続け、

その先に広がる可能性を示唆してくる

「ねえ、このままでいいの?」

そう首を傾げるみたいに。


最近は夜更けも冷えてきて、


彼の温もりが柔らかな布団に夢を与える

彼自身も気づかなかった想いがまるで

約束みたいに手を差し伸べてくれるんだ


〜さあ、一緒にって。〜



一本の線から始まる世界のように

すべては絡まり、乱れていく

そこに残される形こそが、受け入れていく真実みたいだ



変えていくことももちろん出来る希望と後悔の、
その狭間に掲げる笑顔だけが今の彼の救いだから。



もっとわからなくなりたい夜は彼を赦し、責め続ける

過ちを取り戻せるための道標を捜す靴を、そっと彼に用意しながら。


だから大切な自分を、誰もが称えたくなる夜に一緒に手を繋いで褒めてあげましょう

懐かしい風に吹かれながら。。




あの夜、あなたが言った最後の優しさが
今の彼を守っている

彼の"永遠"が信じられる未来へと、ただただ優しく誘うように、、、。