thought 45 | けえるのブログ

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部屋の片隅に転がっていた壊れてしまったおもちゃに気づいた彼は、

 

それを初めて手にした気持ちを思い出していた

 

彼の今までには様々な物語があって、痛いのやくすぐったいものが続いている

 

きっとそれは誰にも同じで、その時代の音楽や映画にも通じていること

 

 

言葉はその都度置き換えられて色を変え、

 

一番伝えたい形となって眼差しの向こうへと届けられるんだ

 

 

彼が小さな頃、クラスの担任の先生からもらった花が描かれたグラスなんだけど、

 

気づけばいつしか失くしてしまっていた

 

でもその花柄や色は今もぼんやり覚えている

 

そしてそのグラスをもらったときの嬉しい気持ちも一緒に、、。

 

 

 

あなたは誰に優しさをもらいましたか?

 

誰に優しさを届けましたか?

 

 

 

見返りの無い誘惑は甘さを窘めて、恥ずかしそうに俯いている

 

それって何だか真夜中に流れるFMラジオみたいだ

 

 

誰かがどこかで見つめている

誰かがどこかでつぶやいてる

 

 

今日という頑張りの時間の上に残された物語は、

あなただけに意味があり、あなたを褒めてくれるんだ

そのままで大丈夫だよ!って頭を撫でてくれるみたいに。

 

 

 

優しくない時間に教えられる自分の弱さを

 

彼はそっとポケットにしまい込んで顔を上げる

 

 

ここから始まる新しい時間の中で、

もう少し優しくなりたい 強くなりたい

 

 

生きると言うことは繋がるということを、

分け合うということを、いつも愛は教えてくれるはずだから。

 

 

 

 

カレンダーに行儀良く並んだ数字たちは

 

そこに起こるべき事実を密かに準備しているけれど

 

誰も知らない未来に蒔かれた種の育みは、

きっと彼の想いと同じように誰かの想いと重なって、きれいな花を咲かせてゆく

 

 

 

そしてそれは形となって実る果実のように

目の前に広がる街並みへと姿を変えながら

誰かの心にそっとそっと、

温かく鮮やかに灯りますように、、。