明け方の西の空に残る、最後の星が消えようとしていた
名残惜しい想いを託すように瞬きは彼の目に焼き付いていく
白々と始まる街は寝ぼけ眼で時間に急かされながら、また今日を色づけ始めるんだ
さあ、いつものように「行ってらっしゃい」を風に乗せて
足取り重い人たちの背中を押してあげてください。
今日の中に目覚めていくすべての出来事は
良いも悪いも関係なしに、ただ呼び起こされるのを待っている
そしてそれだけが事実で、後戻りはできない時間は正確に時を刻み続けていく
どんな喜びも悲しみも過去への流れに飲み込まれて、
気がつけばどこか忘却の海に漂っているんだ
~そう、どんなに忘れたくないものですら、、、。~
だから人は生きていける。
先へと歩いて行けるんだ
どうか、あなたの「今まで」が「これから」になるその”頑張り”を大切に抱きしめて行けますように。
そしてあの日の約束が穏やかに帰って来た時、
あなたが愛したすべての存在に優しく微笑むことが出来ますように、、、。