クリッチの長期株式投資 -4ページ目

オーランチオキトリウムのエサも培養(筑波大)

●11年6月12日の「たかじんのそこまで言って委員会」に筑波大の彼谷邦光(かや くにみつ)特任教授が出演され、オーランチオキトリウムを紹介されていました。彼谷教授は渡邉信教授と共に同研究をされている方です。
●驚いたことに、番組の中で、私が指摘しているように、(オーランチオキトリウムで日本の石油消費量を賄うためには)有機物であるエサが圧倒的に足りないことを勝谷氏が指摘していました。石川県立大学の学長が試算したところ、エサが相当足りないと勝谷氏に手紙を出したとのことです。それに対して、彼谷教授も認識されていて、光合成でデンプン(有機物)を作る藻類を培養しているとのことでした。やはり、私が思い付くくらいの事は試算されていたようです。
●そうなりますと、オーランチオキトリウムで石油消費量を賄える分に相当する有機物を、光合成で作れるのか?という疑問が出て来ます。
●同番組には、近畿大学の鈴木高広教授も出演されていて、休耕地40万ヘクタールで芋(イモ)を栽培すれば、石油燃料が全部賄えるくらいのエネルギーが得られると提案されていましたので、ひとまずは、光合成でそれなりの量のデンプン(有機物)を作ることは不可能なことではないと言うことだと思います。
この芋の栽培もユニークで、食用にするまで育てるのは時間がかかるが、燃料用までだとすぐに育つことを利用するのだとのことでした。

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オーランチオキトリウムが地上波テレビで紹介(5月29日)

このところ、このブログで話題にしています石油を生産する藻『オーランチオキトリウム』について、今日2011年5月29日(日)の18:30~19:00までのTBS系の地上波テレビ番組『夢の扉+』で取り上げられます。ご参考まで。

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オーランチオキトリウムで国内石油消費量を賄えるというのは疑問(2)

●前回のブログでは、米国で発表された下水が持つ潜在エネルギーのデータを使って、オーランチオキトリウムでは日本の石油総輸入量の1.2%分しか石油を生産出来ないという試算を示しました。
●今回は、筑波大の渡邉信教授が言われている『2万ha(深さ1m)あれば日本の石油総輸入量が生産出来る』という試算の前提条件を使って、日本の石油総輸入量の4.8%しか生産出来ないということ示したいと思います。
●渡邉教授は2万ha(深さ1m)の土地で『4時間毎に67%を収穫し、同量の新鮮培養液を継ぎ足すという連続生産システムにすれば…』という前提条件を入れられています。ここで、どれだけの新鮮培養液が必要になるのかを計算してみました。
●2万haで深さ1mの容量は、1ha=10^4㎡、1立方メートル=10^3リットルですから…
 2万ha×1m
 =2万×10^4㎡×1m
 =2×10^8立方メートル
 =2×10^8×10^3リットル
 =2×10^11リットル
です。
●この容量で、4時間毎に67%の新鮮培養液が必要ですので、1日では6回(=24時間/4時間)、1年間では2190回(=365日×6回)、67%の新鮮培養液が必要になります。
つまり、1年間で
 2×10^11リットル×2190回×0.67
 =2.9×10^14リットル…①
の新鮮培養液が必要ということです。
●一方、日本の年間下水総量は、
 140億立方メートル/年
 =140×10^8立方メートル/年
 =140×10^8×10^3リットル/年
 =1.4×10^13リットル/年…②
しかありませんから、下水が理想的な新鮮培養液としても①に対して、
 4.8%(=②/①)
しかありません。
●従ってオーランチオキトリウムでは、下水が理想的な新鮮培養液であるとしても、日本の石油総輸入量の4.8%しか生産できないことになります。もちろん下水は理想的な新鮮培養液ではないでしょうから実際はもっと小さい数字になるでしょう。先日の1.2%もそう間違った値ではなさそうです。
●ただ、オーランチオキトリウムは、化粧品や健康食品に使われているスクアレンという深海ザメの肝油相当の上質なオイルを生成するそうです。スクアレンには抗癌効果もあります。1リットル4,000円程度で流通しているとのことですので、金額ベースでは、日本の石油総輸入量に匹敵すると言えるのかも知れません。もっともそこまでスクアレンを生産すれば価格は下がるでしょうけれど。

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