クリッチの長期株式投資 -3ページ目

オーランチオキトリウムついに始動

●ついにオーランチオキトリウムによる石油生産実用化に向けたニュースが出て来ました。河北新報の2011年9月3日の記事で、『仙台市が筑波大、東北大と共同でオーランチオキトリウムの実用化に向けた研究に乗り出す…下水処理施設「南蒲生浄化センター」に集まる下水でオーランチオキトリウムを増殖する実証実験を本年度内に始める。』とのことです。
●この記事の注目すべき点は、オーランチオキトリウムに与える有機物には、ビール工場などの工場排水も候補に上がってましたが最も量が多い下水にて実用化を目指す点、自治体が主体である点です。下水処理施設は自治体が管理・運営しておりますので、実用化になれば自治体が企業にプラント建設を発注する形態になるのでしょう。管理・運営・メンテナンスまで企業に発注するかどうかはまだ分かりませんが、いずれにしても公共事業になることが注目すべき点だと思います。

長期投資家としての最近の心理

●長期投資家としての最近の心理ですが、完全に「投資信託で運用している確定拠出年金」の心理になっています。
●「投資信託で運用している確定拠出年金」とは、毎月一定額の掛金で自動的に投資信託が買われていき、会社退職時に年金として受け取るというものです。つまり、投資信託が買い続けられている期間である会社在職中(現在)は株価が低ければ低いほど良く、退職時にだけ株価が上がっていればいいわけです。(実際には退職になる前の景気が良くなった時点で他の金融商品に買い替えるつもりですが)従って、今の様に株価が暴落してくれていると、ありがたくなります。
●一方、自分で自由に銘柄を選択し、自分で自由に売買タイミングを決められる株式投資の方は、株価が暴落すると憂鬱になりがちです。実際、私も憂鬱になった時期がありましたが、今は完全に前述の心理状態になっていますので、ありがたく思っています。給料を貯めておき、今の様な時期に買い増すようにしています。
●こういう心理状態になるためには、株式投資の資産を、現在の手持ちのお金とは別世界のお金として切り離して考えるようにすればいいようです。例えば前述のように退職時に受け取れる積み立てのように考えておくことです。

最近の藻類バイオ燃料の記事

●このところ藻類(そうるい)からバイオ燃料生産実用化に向けた記事が立て続けに出ましたので整理しておきます。いずれの記事も光合成をするタイプの藻(ボトリオコッカスやミドリムシ)を使用するもので、有機物で増殖するオーランチオキトリウムではないのが残念ですが。

■①2011年8月16日 日経新聞電子版:
DIC(大日本インキ化学工業)と筑波大が共同で2013年を目処に藻(ボトリオコッカス)の大量生産技術を開発する。現状の1/4以下の150円/リットルに下がるとみている。
■②2011年8月15日 化学工業日報:
ユーグレナ(東京大学系ベンチャー企業)、JX日鉱日石エネルギー、日立プラントテクノロジーが共同で、ミドリムシからバイオジェット燃料を生成する技術開発を加速、事業化調査を開始、2018年の実用化を目指す。
■③2011年7月17日 現代ビジネス:
筑波バイオテック研究所(筑波大系のベンチャー企業)の代表取締役・前川孝昭氏(68)が、比較的容易に培養可能な「藻」から油が採れることを発見。この藻は、New Strain X(NSX)と名付けられている。前川氏は、2013年にはパイロットプラントを建設し、安定供給の実験に乗り出すという。
(実態は何か書かれていませんが記事からするとボトリオコッカスか)
■④2011年7月7日 IHI社ニュースリリース:
IHI、ジーン・アンドジーン・テクノロジー(神戸大系ベンチャー企業)、ネオ・モルガン研究所が、藻類バイオ燃料事業に関する技術開発を共同で実施する合同会社を設立。IHIは2年間で4億円を投資。榎本藻と名付けたボトリオコッカスの一種。現在1,000円/リットルを2020年までに1/10以下にさげ、ジェット機燃料向けを目指す。

●発表の時期が集中しているのは何かの意図があってのことだと思いますが、藻類バイオ燃料の実用化が近づいているのは間違いなさそうです。