森秀樹 コミック「新選組血風録」二巻 感想 原作:司馬遼太郎 | S blog  -えすぶろ-

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●司馬遼太郎短編集「新選組血風録」収録作の概要とコミック収録巻

①油小路の決闘
伊東甲子太郎派分離・粛清までの物語。主人公・伊東派の篠原泰之進

②芹沢鴨の暗殺
新選組筆頭局長芹沢鴨暗殺までの物語。主人公・土方歳三。一巻収録

③長州の間者
浪人深町新作が長州の間者として新選組に入隊して粛清されるまでの物語。一巻収録

④池田屋異聞
まさかの忠臣蔵に繋がる物語。主人公・監察山崎烝
⑤鴨川銭取橋
新選組を裏切った軍学師範武田観柳斎血の粛清までの物語。

⑥虎徹
近藤勇と愛刀虎徹(ニセ物)の物語。二巻収録

⑦前髪の惣三郎
美少年隊士加納惣三郎を巡る男色ネタの物語。二巻収録

⑧胡沙笛を吹く武士
豪胆勇猛な隊士だった鹿内薫が妻子可愛さから命を惜しむようになり「士道不覚悟」で粛清されるまでの物語。
⑨三条磧乱刃
新入隊士国枝大二郎から見た「弱いのに」六番組組長を務める井上源三郎の物語。

⑩海仙寺党異聞
人の良い隊士、長坂小十郎が同郷隊士の仇討ちをする羽目に陥っていく物語。二巻収録

⑪沖田総司の恋
沖田総司と町医者の娘との悲しい恋物語。近藤勇の沖田を大事にする思いが仇に。。。一巻収録

⑫槍は宝蔵院流
家柄・槍術からいきなり幹部に取り立てられた谷三十郎、弟を近藤勇の養子にも入れ一時権勢を振るうが、その後粛清されてしまうまでの物語。主人公・斎藤一。
⑬弥兵衛奮迅
薩摩藩からの間者、富山弥兵衛の物語。
⑭四斤山砲
永倉新八の縁者を名乗り砲術頭となった大林兵庫と、それまで砲術頭だった阿部十郎、鳥羽伏見の戦いで大砲対決に至る物語。

⑮菊一文字
沖田総司が刀屋から借り受けた鎌倉時代の名刀「菊一文字」にまつわる物語。一巻収録

 
一巻に続き、二巻もとても面白かった!元々司馬遼太郎の原作がすこぶる面白いところに、劇画タッチの絵をつけているわけですから、まあ、面白くないはずがないですね。三巻も来月すぐに出るらしいので早く買わないと・・・
 
二巻には以下の三話収録でした。今回はキャラクターにかなりの遊びがあって、かっこいいだけじゃなく、かなり笑えました。
 

⑥虎徹
近藤勇と愛刀虎徹(ニセ物)の物語。

新選組のパトロンとなった京都の富商、鴻池善右衛門の顔がモロ、大滝秀治!(笑)

 

⑦前髪の惣三郎
美少年隊士加納惣三郎を巡る男色ネタの物語。

この話は大島渚が当時まだ中学生だった松田龍平を惣三郎に抜擢して「御法度」というタイトルで映画化しました。武士の衆道(男色)というのは「葉隠」にも出てきますし、戦国時代・江戸時代には当たり前のことだったわけですね。

それにしてもこの美少年隊士加納惣三郎に恋する田代彪蔵の顔、コミックではゴリラそのもので気色悪い(笑)

ちなみに映画では田代彪蔵は浅野忠信が演じていました。

 

映画「御法度」ユーチューブムービー↓

 

 

⑩海仙寺党異聞
人の良い隊士、長坂小十郎が同郷隊士の仇討ちをする羽目に陥っていく物語。

そしてこの話の主役、新選組隊士で居合の達人の長坂小十郎はなんとこの方にそっくり・・・

 

 

顔だけじゃなく持ちネタまでぶっこんでて、もう100%小峠!(笑)
 
そして、終章のタイトルまで、まさかの・・・
更にこの章の中では、新選組で一番有名な「あの方」にまで
「なんて日だ!」
と言わせてしまっています。どんだけ小峠オシ??(笑)

 

三巻が楽しみ!!

 

 

三巻は9/15発売予定です。もうすぐ!

 

 

原作の感想記事↓

司馬遼太郎「新選組血風録」感想

 

 

一巻の感想記事↓

森秀樹 コミック「新選組血風録」一巻 感想 原作:司馬遼太

 

そういえば、これも最近読んだ森秀樹のマンガ「幕末」(同じく司馬遼太郎の小説が原作)。

ここに出て来る大老井伊直弼の顔がまさかのトランプでした(笑)

この漫画もとても良かった!