小林よしのり「ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論2」感想 | S blog  -えすぶろ-

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-人は年をとるから走るのをやめるのではない、走るのをやめるから年をとるのだ- 『BORN TO RUN』より
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これほど長引くとは思わなかった。年を越してもまだ続きそうな新型コロナ騒動だ。<中略>

日本では、新型コロナなんて何の脅威でもない。「日本では」とあくまでも念を押しておくのは海外と事情が違うからだ。日本人にとっては、新型コロナはインフルエンザ以下の弱毒性のウイルスだと、わしは一貫して主張してきた。しかし、メディアはそれを徹底的に黙殺し、真実を隠蔽したままだ。

小林よしのりが言っていることなんて無視して、戦後最大の経済崩壊に向かって、まっしぐらに「コロナ脳」の大量生産だとばかりに、テレビが恐怖を煽りに煽りまくって、まだ続けるつもりなのだろう。

日本では「パンデミック」ではなく、「インフォデミック」であることは間違いない。幽霊の正体見たり枯れ尾花だ。

廃業・倒産・失業・自殺の連鎖が今後もますます深刻になろうが、テレビメディアはまったく心が痛まないようで、その残酷さにはつくづく震撼する。<中略>

死生観の未熟な大人たちが増えすぎた。これが戦後民主主義の最大の価値となった「生命至上主義」の滑稽な帰結であるに違いない。

著者「まえがき」より

 

前作の「新型コロナ論」から更に小林よしのりのウイルスへの理解度が増して、よりパワーアップしたこの「新型コロナ論2」。非常に的を得た指摘が多く納得もいき面白かったです。最終的には日本人論・生物進化論まで話が進みます。さすがゴーセン。

こうやって正しいことを伝えようとし続ける姿が素晴らしい。

しかし、このコロナ騒動いつまで続くのか?

 

「ヒトコロナウイルス」は、OC43,229E、HKU1、NL63などの種類があり、一般的な風邪の10~15%(流行期35%)の原因になっている。世界はとっくに「withコロナ」の社会なのだ。

今回の新型コロナも早晩風邪の一種になるものなのに、政府も専門家もいまだに「新型」という言葉を恐れていて、経済を全開にしたがらない。

あまりに弱毒性の新型コロナウイルスの危険性と、戦後最悪となった経済崩壊や、人の精神に及ぼす影響が、全然釣り合ってないのだ。

<中略>

この『コロナ論2』でコロナ禍終了にしたいのだが、まだ続くのなら気づかせるまで描き続けるしかない。

嘘との戦いはあきらめない。民主主義の基本である「言論の自由」を駆使できる国民なのだから、なんとしても嘘とは戦いぬく。

著者「あとがき」より

 

●本の内容(扶桑社HPより)

【「第三波」が猛威を振るっても経済を止めるべきではないこれだけの理由】

厚生労働省の統計によると、季節性インフルエンザによる死者数は1年でおよそ3000人。インフルエンザに端を発した誤嚥性肺炎など「間接死」も含めると、毎年1万人もの人が亡くなっている。

一方、新型コロナウイルス感染症による死者は11月18日現在で1933人。これは、毎年正月に餅をノドに詰まらせて死にいたる約1300人よりは多いものの、風呂場の浴槽で誤って「溺死」する約5000人より遥かに少ない数字だ。

11月に入って以降、「第三波」の襲来がさかんに報じられている。18日には新規陽性者が初めて2000人を超えた。だが、少し冷静に考えてみてほしい。季節性インフルエンザの感染者は毎年約1000万人にも上り、これを365日で割ると1日当たり3万人の感染者を出している。つまり、たとえPCR検査の陽性者数が1日当たり5000人を超えたとしても、季節性インフルエンザに比べれば、新型コロナウイルスの脅威は格段に小さいということだ。

もちろん、すでに多数の死者を出している欧米をはじめ、南米ブラジルやインドなどでは、感染拡大が即ち死に直結していることも否定していない。だが、いくつもの「ファクターX」を持つ日本において、インフルエンザに比べても極めて弱毒性であると言われる新型コロナウイルスを、ここまで過剰に怖がるのはナンセンスと言えよう。なぜなら、現在のコロナ・パニックは、専門家とメディアが恐怖を煽りに煽って作り上げた「インフォデミック」に過ぎないからだーー。

 

●目次
日本人の民度が高いはずない
アビガン、隔離、マスク―コロナ治療薬として承認されるアビガン
インフォデミックを見破れ!
感染者と陽性者は違う―コロナを懐疑的に見始めた専門家たち
コロナ差別は恐怖から生まれる
“外伝”テレビが恐怖の叩き売り
サイエンスとは何か?―感染症「2類相当」除外を巡る議論
専門家を妄信しない理由
闘論席 コロナは慈愛に満ちたウイルス
“特別インタビュー”京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授・宮沢孝幸氏 大局的に見通せる本当の専門家がいないコロナ禍は「疫病」ではなく「人災」だ!〔ほか〕

 

 

新コロで、唯一良い点は、インフルエンザと新型コロナのウイルス干渉が起こっているようで、毎年日本だけで1千万人前後がかかっているインフルエンザの患者数が激減している点です。

 

12/7~13の週のインフルエンザ患者数
昨年=77,425人
今年=57人!!
11/30~12/6の週
昨年=47,200人
今年=63人!!

 

ちなみにコロナのPCR検査陽性者累計数は10ヶ月でたった22万人って・・・日本ではマスコミによるインフォデミック以外のなにものでもない。。。

 

 

 

 

小林よしのり「ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論」感想

 

新型コロナ関連本で最も重要な本、日本人は既に集団免疫を獲得している↓

「ここまでわかった新型コロナ」感想 上久保靖彦×小川榮太郎

 

 

「コロナ論2」の参考文献の感想記事↓

「生物はウイルスが進化させた」ウイルスが「主」生物が「従」 

「生物はウイルスが進化させた」生命観のコペルニクス的転回! 

「ウイルスは生きている」ウイルスと生命に対する見方を変えてくれる本