この間も話したうちの隣の面白いおっちゃん。
天気良かったから、張り切って玄関掃除してたらガッシリ捕獲されました。
「おーい、燻製するぞー、なんか持ってこーい」
とりあえず冷凍庫の奥でビチビチ泳いでいた甘口塩サバをおっちゃんに託してみる。
壊れた洗濯機の中身をくり抜いて作ったという自作の燻製窯。
ちゃんと火を焚べるところも作ってある!すげぇ。
蓋を開けるとモワッと煙があたいを燻し、一瞬で自分自身が美味しく燻製されてしまったわよ。
おばさんの燻製で一杯いかが?
愚痴聞くし、その倍くらい愚痴言うよ!
てか、見て!
このふっくらいい色に仕上がった鯖を!
今すぐ泡の出る麦ジュースをプシュりたい気持ちと震える手をグッと押さえ込む。
これでもう今夜の晩酌は決まったなと満足していたら、
「まだ火があるぞ。もっとなんか持っておいで」とおっちゃん。
ふと友人が何を燻してもだいたい美味いと言っていたのを思い出す。
とりあえず中途半端に使ったカニカマ、一本だけ転がってた魚肉ソーセージ、食いかけのチーズ、そしてたくあんを持っていく。
ヤバいこりゃ楽しい…!
なるほどこうして自分も燻されつつ、燻製マニアが出来上がっていくわけね。
ただひたすらに自分の酒の肴を作る…これは貴族の遊びだ!
遊び相手ができたおっちゃんも楽しくなったのか、
「まだやるぞー」と
新しく火を焚べだしてしまったわ。
あたいもついつい調子に乗って、この間から漬け込んでいた豚の味噌漬けを燻してもらったわ。
おっちゃんがウインナーとマグロと牛肉くれたから、味噌漬けと物々交換してお互いうぃんうぃん!
じゃじゃーん!程よい飴色の方々〜!
今夜は燻製パーティーだぜぃ。
浮かれて燻製ダンスをかましてたところに汗だくで学校から帰宅したコガッパ。
「あれ?おかあ、バーベキューの匂いするんだけど?まさかバーベキューしてたの?いいなぁ〜」
ま、まぁな…ある意味バーベキューかしらね…。
「臭くてごめんね。お風呂入ってくるね」と言うと
「え!臭くはないよ!いい匂いだよ!」と言いながらちょークンカクンカされたわ。
さすが将来有望。(エリート飲兵衛として…)
結局夫が留守の間、朝から夕方まで隣のおっちゃんとガッツリ遊んでしまった。
はっ!こ、これは浮気になるかしら?
燻製不倫…ちょっと意味わからないけどとにかく香ばしそうね。
(ご安心ください。おっちゃんの奥様とも仲良しです。)
夜は家族で美味しく飲み過ぎました。ホホホ