カサブタ剥く図太い系女子 | モジャモジャーナル

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メス河童の沼な日常。
子宮頸癌、トラケレクトミー(子宮温存術)、不妊治療、先天性難病児の子育て、自宅ショップのことなどだらだらと綴っております。

どうしてもカサブタを剥かずにはいられない。
虫刺されは掻き壊すまで掻き毟るし、指の逆剥けは全部引っこ抜く!
ニキビはいじるものかと心に誓った1分後には必死で噴火させようと爪と爪でニキビの山を潰しにかかっていたりする。
あたいはそういうめんどくさい女なのだけれど、どうやら娘もカサブタ剥く系女子遺伝子をしっかりと受け継いでしまったようでございます。
まだ柔らかく、ふとした瞬間に欠けてしまった爪も即座に剥がさないと気が済まないようで、
指から血を出して泣きもせずに「むいちゃった…てへ」と言ってヘラヘラしている姿に、DNAフザケンナ!と叫んでいる今日この頃。
どうか、心のカサブタまでもとことん剥いてしまう性格は遺伝していませんように…。

心のカサブタ。
なんでかあたいは無駄にカサブタをたくさん持っている。
だから親が離婚した子の気持ちも、虐待受けてた子の気持ちも、いじめられっ子の気持ちも、
借金の取り立てが来る家で毒親やアル中が家にいる子の気持ちも、
親が早死にした子の気持ちも、癌になった人の気持ちも、不妊の気持ちも、難病の子供をもつ親の気持ちも一応知ってる。
ここまでくると場末のスナックのママが天職な気がしてくるけど、
「あなたの気持ちわかるわぁ〜」とは言えない。
あたいは「知ってる」だけ。
同じ境遇でも度合いやダメージは人によって違うものね。
だからおそらく気の利いたアドバイスもできない。
あたいが生きてこれたのはコツも何もない。持って生まれた図太さのおかげだと思ってるもの。
ただ、ほんの少し寄り添ったり聞くことはできるかもしれない。「知ってる」から。

しかし実際にそういう場面に遭遇するとなかなかうまく立ち回れないものね。
あたいの電話番号は、どうやらどこかのいのちの電話とクリソツらしく、
年に1度くらい間違い電話がかかってくるの。
電話に出ると唐突に知らない人に「死にたいんですけどどうしたらいいですか?」と言われ戸惑ってしまう。
死にたくなる気持ちももちろん知ってる。
でも、死にたくてどうしたらいいかわからなくてやっとの思いで電話をしたのに「間違い電話かけちゃった」時の気持ちはわからないし、どうしたらいいかわからないわ。
いのちの電話になりきって話を聞くべきか悩むところだが、それは嘘になるので「番号間違えてますよ」と伝える。
どうか逆にバカバカしくなって死にたい気持ちが少しでも和らげばいいなぁと思いながら電話を切っている。

あたいの場合は死ぬ気満々でズブロッカを1瓶一気飲みしてありったけの薬飲み込んだのにうっかりしっかり生き残っちゃった図太い人間だから、
図太くない繊細な人はそりゃ死んでしまうよなぁと思う。
こんなクソのような世の中で、へらへら笑って生きるためには神様を呪い殺す勢いで図太く鈍感にしつこくずうずうしくないと生き残れないぜ。

さて、そんな図太い極太のあたいですが、現在娘も夫もひどい風邪をひいている最中、たった1人とっても元気です。
ええ、どうやら心だけじゃなく体自体も図太いというか鈍感。
流行に乗れなくて逆に寂しいくらいです。
なんとかは風邪引かないっていうしな!
今週末11/13日はまったりマルシェで図太い元気なあたいが作った元気ビンビン極太ネコけしを並べておりますのでいらしてね。
買うと風邪をひかない呪いにかかる予定です。

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写真はネズミの耳とアンパンを同時に頭に乗せて「おしゃれしてんの!」と言い張って、鏡の中の自分にご満悦のチャンチャンコ鼻水ギャル。
相変わらず上級者向けのファッションセンスでございます。
はやく風邪なおれー。