皆さん、こんにちは!

伊藤敬佑です。

 

 

皆さん、今年のクリスマスは

どのように過ごされましたか?

 

街がイルミネーションの光に包まれ、

クリスマスソングが流れる

年に一度の特別な日ですね。

 

 

 

そして、クリスマスといえば外せないのは

」。

 

 

小売りの現場では、早いところであれば、

10月早々からクリスマス商戦に入ります。

 

クリスマスは数ある催事の中でも

最も販促期間が長いのです。

 

 

しかし、近年クリスマスケーキの需要は

減少傾向にあります。

 

その原因として、季節のイベントに対する意識が、

日本人の中で薄らいでいることが挙げられます。

 

 

今日は、そんなクリスマス商戦に見る、

日本のクリスマスの未来について解説していきます!

 

 

 

低迷する「クリスマスケーキ需要」

 

今年1月に実施された調査によると、

「クリスマスを普段と変わらず過ごす」

と回答した人々が全体の5割弱で、

2017年のクリスマスを含む

催事ケーキの市場規模が

前年比97.5%ったことからも、

クリスマスケーキの不振が伺えます。

 

 

この苦境に、特にあえいでいるのが

個人洋菓子店です。

 

 

今までは、クリスマスは

「1年分の売り上げを稼げる季節」だと

認識されていました。

 

しかし、日本人のクリスマス意識が薄らいだこと、

顧客の多くがコンビニ業界に奪われたことで、

個人洋菓子店の閉店が相次いでいます。

 

 

また百貨店業界も同様に、

クリスマス商戦で苦戦している業界の一つです。

 

2019年11月の各社の売り上げを見ると、

2カ月連続で前年同月比を下回っています。

 

 

データからもわかるように、

日本人の「クリスマス離れ」が加速しているのです。

 

 

 

唯一の勝者「コンビニスイーツ」

 

ケーキを販売する会社の多くが苦しむ中、

唯一成功している業界があります。

 

 

それがコンビニ業界です。

 

 

 

ローソンは高級路線で勝負に出て、

チョコレートでコーテイングされた

高級感漂うクリスマスケーキを

7560円に売り出しました。

 

セブンーイレブンは人気アイドルグループ

King & Prince プロデュースの

2000円台のケーキを充実させました。

 

ファミリーマートは、

食品ロスを減らすためケーキすべての販売を

完全予約制に切り替えました。

 

 

そして、コンビニが一人勝ちした勝因は

クリスマスケーキが販売される前にもあったのです。

 

 

11月からセブンーイレブンとミニストップ、ローソンは

「ザッハトルテ」を販売しています。

 

 

総務省が発表する家計調査を

2000年から年ごとに見ると、

チョコレートはじわじわと支出が増え、

2016年にはせんべいを追い越しています。

 

今では首位のケーキの支出額と僅差です。

 

統計局「家計調査通信第540号(2019年2月15日発行)」より

 

 

ザッハトルテなら、ケーキ好き、

チョコレート好き両方の需要を取り込めます。

 

ザッハトルテでケーキのクオリティーを確認してもらい、

12月のクリスマスケーキの販促につなげる

といった施策が上手くいたのです。

 

 

 

クリスマス商戦の今後とは?

 

コンビニ業界が消費者の動向に

いかに敏感かがわかりましたね。

 

 

クリスマス商戦に見る、コンビニ業界の

マーケティング戦略から学べることが2つあります。

 

 

ショートケーキからの脱却

 

多くの人にとって、ケーキといえば、

いちごのショートケーキが真っ先に思い浮かぶでしょう。

 

 

いちごは1980年代から、

日本人の好きな果物ランキングで不動の1位です。

 

しかし、対象を60歳以上に絞ると2位に落ちます。

 

その理由は、イチゴのつぶつぶが入れ歯に挟まって、

痛みにつながってしまうからだそうです。

 

 

高齢化が進んでいる日本において、

ショートケーキを売り出すのは

あまり得策とは言えないでしょう。

 

 

先述したザッハトルテが好調のように、

ショートケーキ以外の定番商品を

考える時期に来ているのかもしれません。

 

 

潜在ニーズの掘り起こし

 

総務省によると、今年だけで日本の人口は

約44万人減っており、ケーキを食べる人も

今後確実に減っていくでしょう。

 

 

そんな中、ごく当たり前のことだが、

1人ひとりの好み

丁寧に開拓することが求められる。

 

 

2007年、ファミリーマートが「男のシリーズ」という

男性向けスイーツの発売をきっかけに、

男性客の開拓に成功しました。

 

2009年には、ローソンが「プレミアムロールケーキ」で、

「コンビニロールケーキ」ブームを牽引しました。

 

今年は、定着しづらいと言われるチーズケーキの分野で、

ローソンの「バスチー(バスク風チーズケーキ)」が

発売3日で100万個を売り上げるなど大きな注目を集めた。

 

 

コンビニ各社は、新商品による

潜在ニーズの開拓に余念がありません。

 

 

このように、顧客の潜在ニーズを掘り起こし、

それに合わせた商品を開発していくことが、

各業界に求められるでしょう。

 

 

 

コンビニに行列ができる時代が来る?

 

いかがでしたか?

 

 

今年はコンビニでクリスマスケーキを買って、

聖なる夜を過ごした方も多いのではないでしょうか。

 

 

私自身、ファミマのチョコレートケーキをいただきました。

 

 

正直言って、コンビニとは思えないほどの

クオリティの高さに驚かされました。

 

 

今後はバリエーションももっと増え、

コンビニでケーキを買うのが

当たり前の時代が来てもおかしくないでしょう。

 

 

今年も、残すところあとわずか。

 

 

最後の最後まで発信し続けるので、

ぜひお楽しみに♪

 

 

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