皆さんこんにちは!
伊藤敬佑です!
昼食後、眠くなることはよくありませんか?
「日中眠くなる」悩みを抱える人はたくさんいると思います。
私もかつてはその1人でした。
「単純に睡眠が足りない」ことが原因のケースも多いので、
最低でも6時間は睡眠を確保してほしいのですが、
「睡眠が足りていても」眠気がやってくるケースはあります。
今日は、そんな誰しもが悩んだことのある「睡魔」の正体に迫りたいと思います!
お昼過ぎ14時ごろにやってくる「眠気」。
よく、「お昼ご飯を食べると、その消化のために胃や腸に血流が集まり、
脳に行く血流が減るので眠くなる」といわれていますが、
どんな状況であっても「脳への血流」は第一に確保されることがわかっています。
なので、ランチは午後に眠くなる要因ではなく、
14時ごろに眠くなるのは「アフタヌーンディップ」と呼ばれるヒト固有の生理機能です。
ランチは「食べても」「抜いても」、その後眠くなるのです。
「ランチ後にやってくる眠気」は、厳密にいうと「眠気」ではなく、
満腹感からくる「気だるさ」。
この気だるさを助長しないためにも、ランチにヘビーミールをとるのは避けたほうがよく、
極端な話、あまりに重い食事をとるとオレキシンなどの
覚醒系物質の働きを抑制してしまう可能性もあるので注意が必要です。
「眠くなったらコーヒー」は定番の眠気対策です。
「カフェインが眠気に効く」ことは広く認識されていて、
事実飲むと基礎代謝が上がり、覚醒モードに体が切り替わる働きがあります。
さらに、「睡眠時は体温が下がる・覚醒時は体温が上がる」ことを踏まえると、
アイスコーヒーよりもホットコーヒーのほうが飲むと体温が多少上がり、
覚醒度も上がると考えられます。
確かにカフェインには覚醒作用を強める働きがあり、
事実世界でもっとも消費されている「覚醒物質」です。
しかし、コーヒー以外にもカフェインがたくさん含まれている食べ物・飲み物があります。
「カフェインといえばコーヒー」というイメージが強いかと思うのですが、
カカオ豆からつくられるチョコレートやココアはもちろんのこと、
緑茶や紅茶、抹茶にも含まれていて、
特に抹茶の含有量は高いことが確認されています。
機会があればぜひ試してみてください。
最近、「仮眠をするとパフォーマンスが上がる」ことが
よく取り上げられています。
しかし、注意していただきたいポイントもあります。
高齢者337人のアルツハイマー患者とその配偶者260人の
「昼寝の習慣と認知症発症リスク」について解析をおこなった研究があります。
興味深いことに「30分未満の昼寝」をする人は「昼寝の習慣がない」人に比べて、
認知症発症率が約7分の1でした。
そして、「30分~1時間ほど昼寝をする」人も、「昼寝の習慣がない」人に比べて
発症率が約半分になることがわかったのです。
これだけみると、「昼寝は認知症を遠ざける」といえそうですが、
「1時間以上昼寝する」人は、「昼寝の習慣がない」人に比べて
発症率が2倍も高いことがわかりました。
この結果から、昼寝をしすぎるとかえって脳にダメージを与える可能性があり、
30分未満にとどめたほうがよいといえるでしょう。
ほかの研究でも、「20分程度の仮眠」は確かに
脳のパフォーマンスを上げるという報告が多いのですが、
そもそもいくら昼寝が良いといっても、
「昼寝できる環境にない」人がほとんどではないでしょうか。
なので、「仮眠でどうにかする」よりも、
まずは「睡眠時間を6時間確保する」「眠りの質を上げる」ことに
取り組んでいただきたいと思います。
いかがででしょうか。
昼食後に襲ってくる「睡魔」の正体は「アフタヌーンディップ」と呼ばれる
ヒト固有の生理機能です。
対処法は様々ですが、とりあえず出来ることは全てやってみて、
その中からご自身に合ったベストな方法を見つけるのが良いでしょう。
私も、会社員時代は苦労しました。
結局、対処法は見つかりませんでしたが。。。
皆さんの体質に合った方法が見つかることを祈っています。