12月に入り、さすがに寒くなってきましたね...
ブログ掲載がすっかり遅くなりましたが、11月15日(土)、16日(日)の2日間、「西陣織会館」では『西陣織博 2025 ori-expo』が開催されましたので、そのご報告をー。
その前に、『西陣の日』について少しご説明をさせて下さい。
時はさかのぼること室町時代、1467年から11年にも及んだ「応仁の乱」でしたが、その終結の日を記念して「11月11日」を『西陣の日』と制定したのだそうです。
「応仁の乱」は西軍と東軍に分かれて争われ、この戦乱時の西の陣の跡地が「西陣」と呼ばれるようになり、そこで作られる織物も「西陣織」と名付けられました。
そして毎年、この時期に西陣では「西陣織」のイベントが催されています。
【西軍を率いた武将「山名宗全」邸址碑(堀川今出川上る西側)】
堀川今出川通りを少し下がった(京都では南方向へを意味します)ところにある「西陣織会館」は来年竣工50周年を迎えるそうで、今年のイベントはいつも以上に色々と考えられていて、とても力が入っていたように感じました![]()
【「西陣織会館」前で『京都・ミスきもの』のお二人と
】
「西陣織会館」を入ったホールには「竣工50周年」を記念して、西陣地域のこの50年の歴史を感じる写真の展示がされていました![]()
その他にも、明治時代にフランスから『ジャカード機』が輸入されるまで、平安時代から使われていた『空引機(そらひきばた)』という手織機の実演や、「西陣織」の技を学べる、子供さんも楽しめる『体験型ワークショップ』、「西陣織」の『総合展示発表会』、『マルシェ』など...多彩でとても充実した内容でした![]()
【上と下の二人体制で織っていく『空引機(そらひきばた)』】
その中でも、私が特に素晴らしいなと感じたのは、「西陣織」に関連する職人さん方による実演が見られた『西陣織が出来るまで』です![]()
「西陣織」といえば織物であるーということぐらいしかイメージされない方も多いかと思いますが、実際には機(はた)で織られるまでに数多くの「準備工程」が必要で、『分業体制』により成り立っています。
今回の『西陣織博』では、普段はなかなか見ることが出来ないこのような「準備工程」を、それぞれの熟練の職人さんによる実演で見ることが出来、また職人さんと直接お話することも出来るという、とても貴重な機会だったのです![]()
実は私「職人」さんにどこか憧れがあり、大変リスペクトしております。
1つのことに一生をささげ専心するひたむきさと、そのプロ意識...![]()
職人さん方は80代以上の方も珍しくはなく、お話してみると皆さんとても明るく朗らかな印象を受けます。
病気なども克服されつつずっとお仕事を続けておられるお姿に、こちらの方が元気をいただいたような気がしました![]()
【細い糸を何本か合わせたり、糸に撚りをかけて風合いを出す『撚糸』】
【見本帳から、織元の指定通りの色に糸を染める『糸染め』】
中には90歳を超えた方もおられましたが
(全くそのようには見えませんー)、十代の頃からお父様の仕事を見つつ、ずっとそのお仕事に携わってこられたとのこと。
糸を扱うとても繊細な仕事ゆえ、老眼が進むと大変なのでは...
といった私の心配をよそに、
「手の感覚で分かる」とキッパリとおっしゃっていたのが印象的でしたー![]()
【必要な長さと本数の経糸(たていと)を準備する『整経』】
↓
※「西陣織」には3000~8000本もの経糸が使われています![]()
【絣(かすり)職人の羽尻さんは90歳!】
このような熟練の職人さん方に、これからもお元気で出来る限り長くお仕事を続けていただきたいーと思う一方で、この貴重な技術が廃れることのない様、これからの時代を担う若い方々にも継承していっていただきたいと願わずにはいられません。
改めて、このような日本の伝統的な手仕事の素晴らしさに注目していただきたいと、切に思う私です。
今回は『西陣織博 2025 ori-expo』の内容と共に、「西陣織」をちょっとディープにご紹介してみました。
少しでもご興味をもっていただけましたら幸いです![]()
今回も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました![]()









