毎月1冊の課題本からインスパイアされて、エッセイを書くオンラインサロン、『ふみサロ』に参加しています。
今月の課題図書は、
「パン屋ではおにぎりを売れ」(柿内尚文著)
です。
【エッセイはココから】
先日、ベッドに寝っ転がりながら何気なくSNSを見ていた私の目に、ある記事が飛び込んできました。
それは、「古くて新しい京都の伝統工芸」というシリーズの中の『西陣織の現在』という記事でした。
その記事は、西陣織の帯を製造する家系に生まれた、20代前半の若者のことが書かれていました。
彼は法学部の大学生。 コロナのさ中、大学にも行けず引きこもり、時間を持て余す中で、家に無造作に積まれた西陣織の帯にハタと目を留めます。
これまで既存の洋服に飽き足らず、リメイクに興味のあった彼は、初めて、その帯からパンツを作ってみようと思いたったのです。
帯生地は着物用に作られている為、幅約31cmという制約があります。
しかし、彼は逆にそのことを活かし、可動範囲を広げるデザインにチャレンジし、洋服やアクセサリーを製作しました。
自身のブランド(N’s 1182)も立ち上げ、京都の信用金庫主催のビジネスモデルのコンテストで2位を獲得したとのことでした。
彼は、法学部の学生らしく西陣の問題点について冷静に分析しながらも、自らがもの作りに関わることから、職人さんへのリスペクトもあります。
そして海外展開を視野に入れた新たなビジネスモデルを創造し、これまでには無かった帯生地の需要を生み出そうとしているのです。
これまで、着物や帯をリメイクして様々な製品を作り出すことは数多く試みられてきたと思います。
しかし、それにも限界がありました。
彼の発想には、昭和に生まれ育った私達とは明らかに違うものがあると感じ、私はそこに、西陣織の新たな明るい未来の一端を感じずにはいられないのです。
いつか必ず、彼と会って話がしたい。 これからの西陣と西陣織について、私も一緒に考え、出来ることがあればサポートしていきたい。
そんな日がくるよう、私もしっかり西陣織について学んでいかなくては...と気持ちを新たにし、近々、西陣織の織元で織体験もしてみようと思っています。
【ココまで】