毎月1冊の課題本からインスパイアされたことをエッセイに書く、
オンラインサロン、『ふみサロ』に参加しています。

今月の課題本は、
「壁の乗り越え方」(さとうりゅうとう著)です。
本書の著者は、子供の頃から家庭環境に恵まれず大変苦労し、
「自分の存在理由」を見い出せなかったーとあります。
この言葉からインスパイアされて、エッセイを書いてみました。
【エッセイはここから】
あれは高校2年の時、アメリカから短期の留学生がやって来ました。
きれいな金髪、透き通るような青い瞳、眩しそうに目を細めて笑うキュートな笑顔...
私は一瞬で彼の虜になってしまいました~![]()
それが、私と「英語」との長い関わりのきっかけだったのですが、
私は英語の読み書きは得意だったものの、内気な性格の為、会話となるとまるでダメで、彼とも廊下ですれ違う際に引きつった笑顔で
「Hi!」と挨拶を交わすのが精一杯でした...(泣)
それから30年近く、私は英語の勉強に打ち込んだり、離れたりを繰り返しました。
英語は好きなのだけれど、英語を使ったコミュニケーションとなると、どうしても自分のコンプレックスに悩まされ、
(やっぱり向いていないんだな...)と英語を封印することに。
それ以来、私は自分の存在理由が分からなくなっていました。
結婚もしていないし、子供も産んでいない、自分に存在価値はあるのだろうか...
これまでの人生で一番辛い、暗黒の時期でした。
そんな時、うちの家業である「西陣織」の会社で働く機会が訪れたのです。
最初は、正座をして商品の帯にラベルを縫い付けたり、糸の浮きや、汚れ等がないかチェックしたりー
というようなとても地味な仕事でした。
けれど、私は日々「西陣織」の帯に触れることを通して、自分が本来いるべき場所にいるーというような不思議な安心感と、「西陣織」に対する深い敬愛のような思いが募ってくることに気づきました。
「これからは、この世界で生きていこう!」
私が大転換をした瞬間でした。
私は今、西陣や「西陣織」について、改めて学び直し、日本の伝統文化の素晴らしさを実感しています。 そして、そんな日本文化の神髄を感じられる京都に生まれ育ったことにも誇りを感じています。
後半生は、日本人が忘れてしまった、大切な日本の文化について発信していきたい、
この役割こそ、私が存在している理由なのではないかーと強く確信する今日この頃なのです。
【ここまで】