昨日は議会の最終日。
6月議会初日に提出された意見書 「安保法制案採決に際し慎重かつ丁寧な議論を求める意見書」 についての採決がありました。
世論の高まりとともに、先週末には全国各地で老若男女が主催する大規模なデモが行われていました。
そのくらいに、この安保法制の問題は国民的議論になりうる関心度の高い、私たちの生活に大きく関わりあうべくイシューなのだとの表れ。
そんな中で、わが東郷町議会が出した結論は…「賛成少数で否決」
私をはじめ、6名の議員が提出に賛成し、議場では私も賛成討論をしましたが、残る9名の議員が反対した結果です。
民意に一番近い場所にいて、民意を反映させるべく地方議会が、これだけの民意のざわめきをもろともせず~政府へ意見書を出す必要を否定したという結果…皆さんどう思います?!
しかも、意見書の内容は ”慎重で丁寧な議論を求める” というもの。
だって、とってもとっても大事な、みんなの命に係わる大きな問題だから~国民のために、わかりやすく、ちゃんと説明や納得できる議論をしてくださいって話ですよ。
とりあえず、”戦争立法だ”って叫んでる人々や、”私の子どもを戦争へ送り出すことになるかもしれないの?!”
って不安になってるお母さんたちや、”立憲主義に反してるだろっ”
って怒ってる若者たちや、”集団的自衛権はあきらかに違憲です”
って言ってる憲法学者たちがどんどん出てきているわけだから。
意味なく、何の根拠もなくそんなマイナスな感情が湧き出てくるはずがないんですもの。
そこんところは、国の首相として当然、不安や疑問や、疑念を払拭するべく説明なり説得なりしていただかないと。
そもそも、本来の「議論」 って、自分の意見を押し付けあって主張しあう事じゃあないからね。
意見や考えが違うのは当たり前。
それぞれの見方、考え方で生まれてくる ”違い” を認めあって、”違い”の中心点を図っていくのが「議論」 なんですから。
どうもこうも…今の国会での”ギロン?” とやらを見ていると、そこぜんぜん間違っちゃって。
延々と同じ事の繰り返し、相手の話に聞く耳持たずで、ず~っと自分の主張ばかりしてる。
これは、与党も野党もね。
本当の議論の目的は最初に双方が意見した内容とは違う結論を導き出す~
言えば、赤さんと白さんがいたらピンクさんとか、オレンジさんとかを生み出すために成されるのが「議論」 です。
そういう点でも、ちゃんとした本来の「議論」をやってくださいねってお願いが今回出そうとした意見書だったんです。
何であろうと意見書を国会へ提出できる機会は一国民は持ち得ていないから。
誰でもなく地方議会が持っている権利にも関わらず、出す必要がないんですって
いやいや、どれだけ民意に対して鈍感な対応なんでしょう…
そして、とにもかくにも何よりも私が残念に思うのは、こうした非常に意義のある地方議会からの行動においても、その真意を理解せず、ごくごく小さな自分の感情論や立場論で判断する議員の皆様がいらっしゃるという現実ですかね
最後に記しておきますので、今後 皆様が何かを判断なさる時のバロメーターにしてください✋
意見書に賛成議員…
国府田 さとみ、井俣 けんじ(提案者), 門原 武志、 若松 孝行、 西尾 隆男、 新家 光江
反対議員…
箕浦 克己、 水川 淳、 石橋 直季、 若園 ひでこ、星野 靖江、加藤 宏明、加藤 啓二、 いしい ゆみ、加藤 達雄