不登校息子 ボクシング辞めたい② | 私らしく生きる

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ボクシングを辞めたいと言ってきた息子

 

 

息「ぼくボクシング辞めたい」

私「今ボクシング辞めたいと思ってるんだね。

  練習で何かあったの?」

息「ラン(体力作りのランニング)で、僕のタイムが、

  小学4年生のタイムより遅かったんだ。それを見た会長に、

  やる気が無いって怒られて、そんなやつは帰れって言われて、

  帰らされた。だからもう辞めたい。」と。

私「それは辛かったね。ランの時のタイムが小学生よりタイムが

  遅かったからやる気が無いって会長に言われて、

  帰らされたんだね。」

息「うん」

私「でも息子は本当は行きたくないんだけど、

  頑張って練習に行ったんだよね。

  なんとかやろうと思って行ったんだもんね。

  頑張って行って、タイムが遅いからって、

  やる気が無いと言われたら辛いよね。

  お母さんはそう思うなぁ。」

息「いやタイムが遅かったのは僕も悪いと思う。

  会長がそういうのはわかる。

  僕もちょっと行きたくないなぁって思ってたから。

  でも帰れって言われるのが嫌だった。」

私「そうなんだね。タイムが遅くて何か言われるのは仕方が無い

  けど、帰れって言われたのが嫌だったんだね。

  それに対しては何か言えないの?」

息「会長が帰れって言ったら絶対。

  会長から指導員さんに『なんでこんな怠けたやつ練習に

  来させたんだ。返せ。』って言って、

  指導員さんから先輩に帰させる様に言って、

  先輩から帰る様に伝えられる、って感じで。

  誰も何も言い返せる感じじゃない。

  ピラミッドみたいな形で流れてくるみたいな。」

私「そうなんだね。会長からなにか言われたら先輩通じて、

  下に流れてくる感じなんだね。」

息「うん、だから自分が何かしでかしたら、先輩が怒られる。

  だから怒られない様に緊張して過ごしてて。

  先輩が怒られるのを見ても怖いし、そうすると、

  いつ怒られるのかビクビクして過ごす様になって、

  毎日緊張して、そればっかり考える様になってしまって。

  ストレスで、眠れなくなっちゃって。

  だからゲームばっかりする様になってしまって。

  ゲームばっかりする様になると、

  友達と遊ぶこともおっくうになってしまって、

  ゲームしかやりたくなくなってしまう。

  小学校の時に、そうなったことがあって、

  その時勉強も友達とも遊びたくなくなって何も出来なくなって、

  ゲームしか出来なくなったことがあったから、

  今回はそうなりたくない。だからボクシング辞めたい。」

私「そうなんだね。息子がミスをしたら、先輩の責任になるんだね。

  先輩の事大好きって言ってたから、先輩が会長から怒られるのは

  辛いから、ミスをしない様にって思うんだね。

  でもそうすると、会長がいつ来るんだろうとか、

  会長に怒られないようにとか緊張して過ごす様になって、

  そのことばっかり考える様になって、

  ストレスで夜眠れなくなってきたんだね。

  だからゲームで気持ちを紛らわせようとすると、

  ゲームに没頭して、他のことやりたくなくなってしまって、

  ゲームをすることしか考えられなくなってきたんだね。

  でも小学校の時も同じようなことがあって、

  それで大事なことが手につかなくなって

  後悔したことがあったから、

  今回は同じようなことにならない様に、

  ストレスの原因のボクシングを辞めたいって思うんだね」

息「うんそう。でも辞め方がわからない。

  どうやって辞めたら良いかわからない」

私「辞め方がわからないの?息子が辞めたかったら

  辞めていいんだよ。息子の人生だから。

  誰かの許可を取る必要は無いよ。」

息「そうなの?」

私「そうだよ。辞めたくなったので辞めますって伝えたら

  辞めること出来るよ。」

息「そうなんだ。わかった。」

 

息子は安心した様子で部屋に戻った。

 

 

息子から話しかけられたら、聞くんです。

息子が今何を感じているのか聞くんです。

そう思っているんだねって聞くんです。

わからないところは、こういう感じ?って、息子が何に対して、

どう思っているかを丁寧に聞いていくんです。

そうすると、息子が今何に悩んでいるのか、わかってきます。

辞めたいと思うに至った、息子の思いがわかってきます。

「それは辞めたいと思うよな」ってわかってきます。

だから「それは辛かったね」って、

息子に心から声をかけることが出来ます。

「辞めたいって思っているんだったら、辞めてもいいんだよ」って、心から声をかけることが出来ます。

そしたら息子は安心します。

自分は辞めたいと思っていいんだと、

自分自身の感情をを受け入れることが出来ます。

 

 

子供が話しをしてきたときは、子供が話ししたことを、こういうことかな?こういうことかな?って子供に聞いてあげるといいと思います。

 

 

子供が言ったことを、再度親が伝えてあげることで、子供は自分の気持ちを客観的に見ることが出来て、整理出来る様になっていきます。

 

 

息子の「辞めたい」の中には、今まで溜まってきていた沢山の思いがあることがわかってきます。そして息子自身も、私の言葉を通して自分の思いを確認していくことで、「俺、ずっとこんな風に思って苦しかったんだ」ってわかってきます。

 

 

感情は感じきると浄化していくんですね。息子は「自分が今までこんなに辛い思いを抱えていたんだ。だから辛かったんだ。だから辞めたくなったんだ。」って自分で自分の事がわかってきます。

そしてそういう自分を親から受け入れられたら、安心します。

 

 

息子は今まで苦しかったんですね。

先輩が大好きで、優しいんだぁって嬉しそうに話していた時期があって。

でも自分がミスをしたら、

息子をケアをしていないと先輩が怒られるのを知って、

それから怒られないかビクビクし始めて、

練習が楽しくなくなって、

怒られないかばかり気になってしまって。

それがストレスで眠れなくなって。

でも自分でボクシングやりたいって言ったから、辞めたらいけないと思ってて。だから一生懸命頑張って練習に行ってて。

でも、だんだん苦しくなってきてて。

そんな中、頑張って行ったけど、会長に怒られて。

今まで張ってた緊張の糸が切れてしまって。

「もう辞めたい」って思って。

というか、

「辞めたいって思っていいよね」って思えたんでしょうね。

今までは「辞めたい」って思っても、

「そう思っちゃいけない」って、

自分に言い聞かせていた感じかも知れません。

自分の感情を感じちゃいけない、みたいな。

もう感じて良いって自分に許可出せたら、言葉として出せて。

それを親に受け止めてもらえたら、感情が溢れてきて。

そんな流れだと思います。

 

 

人は自分と繋がれないことが苦しみなんです。

自分の感情を感じてはいけない、

そうやって自分を押さえ込むことが苦しみなんです。

だから自分の苦しみを感じることが出来て、吐露出来ると、

自然と落ち着きます。

 

 

親は子供の感情を否定せず聞いてあげていくことで、

子供は勝手に気持ちの整理がついて落ち着いていきます。

 

 

だから子供が困っても大丈夫。

お母さんがしっかりお話を聞いてあげれば、

子供は勝手に落ち着いて行きますよ。